君と目指す空(イザーク)
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「これからイザークは、あの空よりもっと高いところへ……宇宙へ行くんだよね」
「そうだな」
「空って……高いよね」
「そりゃ、な」
ガラリ。突然[#dc=2#]が窓を開けた。そこから目一杯体を乗り出す。
「おい! サラ!?」
「私も飛びたい!」
「はぁ?」
「イザークは空へと飛んでいくんでしょ? 私も飛びたい!!」
「サラ……?」
こいつの言ってる事の意味が分からなかった。
そりゃまぁ確かに俺はこれから、宇宙で戦うことになるだろう。しかし飛びたいと言われても……。
「イザークが空へと飛んでいくなら、私も少しでも近づけるように高く飛ぶから」
「どういう事だ?」
「イザークみたいに飛行機とかモビルスーツとかに乗って空を飛ぶことはできないけど、私は体操で少しでも高く飛ぶから。空を目指すから。少しでもイザークの近くにいられるように」
「サラ……」
少しでも俺の近くに……。その言葉がとても嬉しかった。
俺のために高く飛びたい。そんな言葉を貰えるとは思ってもみなかったから。
空に手を伸ばしているサラに向かって、俺は言う。
「お前がどんな記録を生み出すか、期待してるよ」
「うん! イザークが好きって気持ちをバネにすれば大丈……あ……!!」
「え……?」
突然の言葉に耳を疑った。サラは、今何と……?
「サラ……?」
「あ……えっと……とにかく頑張るよ! うん!」
「お前、さっきなんて言った?」
「いや、だからさ、あの……私頑張るから! イザークも頑張れ……と……」
顔を真っ赤にしながら必死に言い訳をするサラ。その姿があまりにも可愛らしくて。正直、サラにもこんな表情が作れるのかと言うほどに、心奪われるものだった。
「今更遅い。しっかり聞いたぞ」
「う~……失敗した……」
「失敗だと? 俺は嬉しかったんだがな」
「え……?」
「俺も、お前が好きだぞ」
「う……えぇっ!? ほんとに??」
「あぁ、本当だ」
鳩が豆鉄砲と食らった顔とはよく言った物で。今のサラの表情はまさしくそれ。俺がサラの気持ちに気付いていなかったように、やはりサラも俺の気持ちには気付いていなかったようだった。
俺は、窓際で硬直しているサラを抱きしめた。ビクリと体を震わせるサラは、俺が思っていた以上に華奢で……頼りない。
「サラ……好きだ」
「イザーク……私もだよ……」
サラの声が耳に心地いい。腕の中から伝わってくる温もりが優しくて……愛しくて。
俺は、そっとサラの頬に口付けた。
「さっきのお返しだ」
「あ……!」
恥ずかしさで顔を真っ赤にしているサラを、俺は暫く腕の中から解放する事はなかった。
この時ほんの少しだけザフトへの入隊にためらいを覚えたのは、一人心に仕舞っておこう。そんなことを思いながら。
~了~
2003/8/16執筆(*ノωノ)
「そうだな」
「空って……高いよね」
「そりゃ、な」
ガラリ。突然[#dc=2#]が窓を開けた。そこから目一杯体を乗り出す。
「おい! サラ!?」
「私も飛びたい!」
「はぁ?」
「イザークは空へと飛んでいくんでしょ? 私も飛びたい!!」
「サラ……?」
こいつの言ってる事の意味が分からなかった。
そりゃまぁ確かに俺はこれから、宇宙で戦うことになるだろう。しかし飛びたいと言われても……。
「イザークが空へと飛んでいくなら、私も少しでも近づけるように高く飛ぶから」
「どういう事だ?」
「イザークみたいに飛行機とかモビルスーツとかに乗って空を飛ぶことはできないけど、私は体操で少しでも高く飛ぶから。空を目指すから。少しでもイザークの近くにいられるように」
「サラ……」
少しでも俺の近くに……。その言葉がとても嬉しかった。
俺のために高く飛びたい。そんな言葉を貰えるとは思ってもみなかったから。
空に手を伸ばしているサラに向かって、俺は言う。
「お前がどんな記録を生み出すか、期待してるよ」
「うん! イザークが好きって気持ちをバネにすれば大丈……あ……!!」
「え……?」
突然の言葉に耳を疑った。サラは、今何と……?
「サラ……?」
「あ……えっと……とにかく頑張るよ! うん!」
「お前、さっきなんて言った?」
「いや、だからさ、あの……私頑張るから! イザークも頑張れ……と……」
顔を真っ赤にしながら必死に言い訳をするサラ。その姿があまりにも可愛らしくて。正直、サラにもこんな表情が作れるのかと言うほどに、心奪われるものだった。
「今更遅い。しっかり聞いたぞ」
「う~……失敗した……」
「失敗だと? 俺は嬉しかったんだがな」
「え……?」
「俺も、お前が好きだぞ」
「う……えぇっ!? ほんとに??」
「あぁ、本当だ」
鳩が豆鉄砲と食らった顔とはよく言った物で。今のサラの表情はまさしくそれ。俺がサラの気持ちに気付いていなかったように、やはりサラも俺の気持ちには気付いていなかったようだった。
俺は、窓際で硬直しているサラを抱きしめた。ビクリと体を震わせるサラは、俺が思っていた以上に華奢で……頼りない。
「サラ……好きだ」
「イザーク……私もだよ……」
サラの声が耳に心地いい。腕の中から伝わってくる温もりが優しくて……愛しくて。
俺は、そっとサラの頬に口付けた。
「さっきのお返しだ」
「あ……!」
恥ずかしさで顔を真っ赤にしているサラを、俺は暫く腕の中から解放する事はなかった。
この時ほんの少しだけザフトへの入隊にためらいを覚えたのは、一人心に仕舞っておこう。そんなことを思いながら。
~了~
2003/8/16執筆(*ノωノ)
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