想いを伝えて(イザーク)
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今度は別の形でくらりときてしまった。
先ほどは、あり得ない光景に驚いて気付かなかったが。自分好みの清楚な服に、自分が一番好む、サラが一番可愛く見える薄化粧。
そして極めつけは、不安そうに自分を覗き込む潤んだ瞳。
「ごめんなさい……」
イザークのご機嫌を伺うように見上げてくるサラの表情は、もうどうしようも無くなるほどに可愛かった。
「……良い、気にするな」
「ほんとに? 怒ってない?」
のし掛かった体勢のままじっとイザークを見つめるサラに、イザークは心の中で思う。
(そんな目で俺を見るなーっ!)
「怒っていない」
「ほんとに怒ってない?」
「ああ、本当だ」
「ほんとにほんと?」
「ああ」
冷静に返事をしているように見えるイザーク。実際は、今日のパーティーの際に見せていたポーカーフェイスよりも、更に労を要しているのだが。
「良かったぁ!」
そんなイザークの苦労など知る由もなく、満面の笑顔を見せたサラは、突然がばりとイザークに抱きついた。
「うわっ!」
またも体勢を崩しそうになり慌てるイザークの事などお構いなし。吐息がイザークの首筋にかかるほどしっかりと、サラの体が密着する。
「は、離れろサラ! こんな、俺は……!」
抱きついているサラには見えていないが、今のイザークの顔は、まるで茹で蛸のように真っ赤になっている。滅多にかくことのない冷や汗が一筋、イザークの頬を伝った。
「だ、大体貴様は何でこんな所にいたんだ? しかもいきなりこんな……大胆にも程が……っ」
「イザークを驚かせたかったのよ」
「はあ? どういうことだ?」
「イザークをお祝いする人はたくさんいるから、その中で今年一番インパクトの強いお祝いをしたかったんだもん。だからここに隠れて待ってたんだよ」
「まぁ確かにインパクトは強かったがな……こんな場所で寝ていれば」
「だってほら、ザフトではあまり本を読む暇が無いって言ってたじゃない? だからここにいれば会えると思って待ってたら、ついうとうとしちゃって」
「ということはまさか、今朝からずっとここに?」
「うん」
「お前なぁ……」
(やれやれ、本当にこいつは……)
サラの突飛な行動に、大きなため息をつこうとしたイザークだったが、それは叶わない。
何故なら──
「ため息ついちゃ、やだ」
唇に触れた熱が、イザークの息を止めた。
先ほどは、あり得ない光景に驚いて気付かなかったが。自分好みの清楚な服に、自分が一番好む、サラが一番可愛く見える薄化粧。
そして極めつけは、不安そうに自分を覗き込む潤んだ瞳。
「ごめんなさい……」
イザークのご機嫌を伺うように見上げてくるサラの表情は、もうどうしようも無くなるほどに可愛かった。
「……良い、気にするな」
「ほんとに? 怒ってない?」
のし掛かった体勢のままじっとイザークを見つめるサラに、イザークは心の中で思う。
(そんな目で俺を見るなーっ!)
「怒っていない」
「ほんとに怒ってない?」
「ああ、本当だ」
「ほんとにほんと?」
「ああ」
冷静に返事をしているように見えるイザーク。実際は、今日のパーティーの際に見せていたポーカーフェイスよりも、更に労を要しているのだが。
「良かったぁ!」
そんなイザークの苦労など知る由もなく、満面の笑顔を見せたサラは、突然がばりとイザークに抱きついた。
「うわっ!」
またも体勢を崩しそうになり慌てるイザークの事などお構いなし。吐息がイザークの首筋にかかるほどしっかりと、サラの体が密着する。
「は、離れろサラ! こんな、俺は……!」
抱きついているサラには見えていないが、今のイザークの顔は、まるで茹で蛸のように真っ赤になっている。滅多にかくことのない冷や汗が一筋、イザークの頬を伝った。
「だ、大体貴様は何でこんな所にいたんだ? しかもいきなりこんな……大胆にも程が……っ」
「イザークを驚かせたかったのよ」
「はあ? どういうことだ?」
「イザークをお祝いする人はたくさんいるから、その中で今年一番インパクトの強いお祝いをしたかったんだもん。だからここに隠れて待ってたんだよ」
「まぁ確かにインパクトは強かったがな……こんな場所で寝ていれば」
「だってほら、ザフトではあまり本を読む暇が無いって言ってたじゃない? だからここにいれば会えると思って待ってたら、ついうとうとしちゃって」
「ということはまさか、今朝からずっとここに?」
「うん」
「お前なぁ……」
(やれやれ、本当にこいつは……)
サラの突飛な行動に、大きなため息をつこうとしたイザークだったが、それは叶わない。
何故なら──
「ため息ついちゃ、やだ」
唇に触れた熱が、イザークの息を止めた。