君と目指す空(イザーク)
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「イザーク、見て見て! これ~~!!」
いきなり俺の部屋に駆け込んできたサラが、俺の目の前に突きつけてきた物。それは、一枚の賞状だった。
そこには一位の文字が力強く書き込まれている。
「ほぅ。また優勝したわけか」
「おうともさ! 体操界の女王の座は、まだまだ明け渡す気なんぞありませんからね!」
「……大したもんだな。」
よくやった、と頭を撫でてやると、本当に嬉しそうな顔をするサラ。その顔を見るのが、俺は好きだった。
サラは俺より一つ年下。母親同士が仲が良いこともあり、幼い頃から俺達はよく一緒に遊んでいた。
普通だったら異性の幼なじみというのは、年が経つと共に少しずつ距離を置いたりするものだが、サラがどちらかというと男らしいところもあり、お互い特に意識することもなく今も仲良くしている。
そんな俺達を見てディアッカは驚いていたが、まぁどうせ奴も、いくらかこいつと一緒に時間を過ごしてみれば分かるだろう。
「今回はね~、ムーンサルト3連チャンしてみたんだ。練習では全然駄目だったから、コーチには止められてたんだけどね。」
「お前は本番に強いからな。」
「その通り! さっすがイザーク。分かってらっしゃる!」
Vサインを作りながら得意満面で俺を見るサラは、まだまだ子供。普通このくらいの年になると、少しは淑やかさだの、女らしさだのが身に付くはずなんだが……下手したらそこらの男よりも男らしい所のあるこいつには、その辺りの言葉は皆無に等しい。
となるときっと、気付いていないんだろうな。
――俺の気持ちなど。
「サラ、俺も話がある。」
「ん? 何々~?」
俺の言葉にサラはすぐに反応し、俺の正面に座った。
人の話は正面からきっちりと聞く。幼い頃から、サラの家は基本的な躾に厳しかったため、普段は砕けていてもこういうときはきちんとしている。そう言うところがまた好ましかった。
「俺は、アカデミーを卒業と同時にザフトで赤を着ることが決まった」
「え!? ホントに!?」
「あぁ、もうすぐ俺も一人前の軍人になれる」
「そっかぁ。良かったね! おめでとう、イザーク!!」
まるで自分のことのように喜んでくれるサラ。もしかしたら、両親よりもこいつの方が、俺のことを分かってくれているかもしれない。
「信じてたよ~! イザークなら絶対赤を着られるってね」
そう言いながら俺の後ろから抱きついてくるサラの腕を、俺は軽くぽんぽんと叩く。実はどぎまぎしているのだが、それはおくびにも出さない。本当はもうずっと前から、俺はこの感覚を自覚しているのだが。
「でも……」
「ん? どうした?」
不意にサラの声のトーンが落ちる。
俺の首に巻き付いた腕の力が、少し強くなった気がした。
「イザーク……宇宙に出ちゃうの? 今までより会える時間減っちゃうのかなぁ?」
「サラ……」
あまりに寂しそうな声に、くらりと来てしまう。でもこれは、俺の中にある感覚とは違う場所から生まれたもの。ずっと近くにいた幼なじみへの……ともすれば肉親への愛情のようなものなのだろう。
「大丈夫だ。確かに今までよりは会える時間が減るだろうが、休暇の度に必ず帰ってくる。その時は真っ先にサラに声をかけるよ」
「ほんと!? メールもくれる?」
「あぁ」
「時々電話もしてくれる?」
「もちろんだ。」
「ん~……じゃぁ我慢する」
サラが、俺から離れる。
その時、俺の頬に柔らかい物が触れたように思えたのは気のせいなのか……?
サラは、窓から空を見上げて言った。
いきなり俺の部屋に駆け込んできたサラが、俺の目の前に突きつけてきた物。それは、一枚の賞状だった。
そこには一位の文字が力強く書き込まれている。
「ほぅ。また優勝したわけか」
「おうともさ! 体操界の女王の座は、まだまだ明け渡す気なんぞありませんからね!」
「……大したもんだな。」
よくやった、と頭を撫でてやると、本当に嬉しそうな顔をするサラ。その顔を見るのが、俺は好きだった。
サラは俺より一つ年下。母親同士が仲が良いこともあり、幼い頃から俺達はよく一緒に遊んでいた。
普通だったら異性の幼なじみというのは、年が経つと共に少しずつ距離を置いたりするものだが、サラがどちらかというと男らしいところもあり、お互い特に意識することもなく今も仲良くしている。
そんな俺達を見てディアッカは驚いていたが、まぁどうせ奴も、いくらかこいつと一緒に時間を過ごしてみれば分かるだろう。
「今回はね~、ムーンサルト3連チャンしてみたんだ。練習では全然駄目だったから、コーチには止められてたんだけどね。」
「お前は本番に強いからな。」
「その通り! さっすがイザーク。分かってらっしゃる!」
Vサインを作りながら得意満面で俺を見るサラは、まだまだ子供。普通このくらいの年になると、少しは淑やかさだの、女らしさだのが身に付くはずなんだが……下手したらそこらの男よりも男らしい所のあるこいつには、その辺りの言葉は皆無に等しい。
となるときっと、気付いていないんだろうな。
――俺の気持ちなど。
「サラ、俺も話がある。」
「ん? 何々~?」
俺の言葉にサラはすぐに反応し、俺の正面に座った。
人の話は正面からきっちりと聞く。幼い頃から、サラの家は基本的な躾に厳しかったため、普段は砕けていてもこういうときはきちんとしている。そう言うところがまた好ましかった。
「俺は、アカデミーを卒業と同時にザフトで赤を着ることが決まった」
「え!? ホントに!?」
「あぁ、もうすぐ俺も一人前の軍人になれる」
「そっかぁ。良かったね! おめでとう、イザーク!!」
まるで自分のことのように喜んでくれるサラ。もしかしたら、両親よりもこいつの方が、俺のことを分かってくれているかもしれない。
「信じてたよ~! イザークなら絶対赤を着られるってね」
そう言いながら俺の後ろから抱きついてくるサラの腕を、俺は軽くぽんぽんと叩く。実はどぎまぎしているのだが、それはおくびにも出さない。本当はもうずっと前から、俺はこの感覚を自覚しているのだが。
「でも……」
「ん? どうした?」
不意にサラの声のトーンが落ちる。
俺の首に巻き付いた腕の力が、少し強くなった気がした。
「イザーク……宇宙に出ちゃうの? 今までより会える時間減っちゃうのかなぁ?」
「サラ……」
あまりに寂しそうな声に、くらりと来てしまう。でもこれは、俺の中にある感覚とは違う場所から生まれたもの。ずっと近くにいた幼なじみへの……ともすれば肉親への愛情のようなものなのだろう。
「大丈夫だ。確かに今までよりは会える時間が減るだろうが、休暇の度に必ず帰ってくる。その時は真っ先にサラに声をかけるよ」
「ほんと!? メールもくれる?」
「あぁ」
「時々電話もしてくれる?」
「もちろんだ。」
「ん~……じゃぁ我慢する」
サラが、俺から離れる。
その時、俺の頬に柔らかい物が触れたように思えたのは気のせいなのか……?
サラは、窓から空を見上げて言った。
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