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「ストリンダー! ぎゅー、していい?」
満面の笑みでおねだりをしてくるトレーナーに、俺は仕方なく腕を広げる。俺の腕に飛び込んできてすぐにぎゅっとホールドされ、返事の代わりに柔らかく温かな背中に手を回す。
トレーナーと触れ合うとき、俺はかなり気を使っている。どくやでんきで相手の体を傷つけないように制御しているのだ。
初めの頃、特にまだエレズンだった頃、何も気にせずじゃれあっていたら、無自覚にどくでトレーナーの肌を傷つけてしまったことがあった。赤く炎症を起こしたそれは痛かっただろうにトレーナーは泣かず、逆に泣きわめいた俺に「大丈夫だよ、すぐ治るから!」なんて笑顔を向けたものだった。
そんなことがあってから、触れ合うときには力を制御している。
「ストリンダーは……えへへ……体温低いね……」
わざわざ顔を上げてにへら、と笑うトレーナーに、心の奥がざわつく。
俺はきっと、トレーナーの自由を奪うことができる。バトルで相手のポケモンにしているような強さで、どくを全身に回して、でんきで痺れさせたら、どんなことだってできてしまうだろう。トレーナーの嫌がるようなことも。
でも、それはしないと固く心に決めている。
「だいすき、だよ」
柔らかな声が、俺には甘く聞こえる。トレーナーは俺の胸に顔をうずめた。
信頼しきってくれているこの姿が、たまらなく愛おしいのだ。めちゃくちゃにしたいという衝動を抑えて、胸の苦しさにひたすら耐える。この苦しみをトレーナーは微塵も知らないのだろうが、でも俺はそれでいいのだ。
トレーナーが笑ってくれている。それが俺の幸せだからだ。改めて自覚すると、喉の奥から声が出た。
「ストリンダーの声、すき。もっと聞かせてよ」
上目遣いで見上げてくる顔は愛らしい。おねだりの上手なその口に、そっとキスを落とした。
満面の笑みでおねだりをしてくるトレーナーに、俺は仕方なく腕を広げる。俺の腕に飛び込んできてすぐにぎゅっとホールドされ、返事の代わりに柔らかく温かな背中に手を回す。
トレーナーと触れ合うとき、俺はかなり気を使っている。どくやでんきで相手の体を傷つけないように制御しているのだ。
初めの頃、特にまだエレズンだった頃、何も気にせずじゃれあっていたら、無自覚にどくでトレーナーの肌を傷つけてしまったことがあった。赤く炎症を起こしたそれは痛かっただろうにトレーナーは泣かず、逆に泣きわめいた俺に「大丈夫だよ、すぐ治るから!」なんて笑顔を向けたものだった。
そんなことがあってから、触れ合うときには力を制御している。
「ストリンダーは……えへへ……体温低いね……」
わざわざ顔を上げてにへら、と笑うトレーナーに、心の奥がざわつく。
俺はきっと、トレーナーの自由を奪うことができる。バトルで相手のポケモンにしているような強さで、どくを全身に回して、でんきで痺れさせたら、どんなことだってできてしまうだろう。トレーナーの嫌がるようなことも。
でも、それはしないと固く心に決めている。
「だいすき、だよ」
柔らかな声が、俺には甘く聞こえる。トレーナーは俺の胸に顔をうずめた。
信頼しきってくれているこの姿が、たまらなく愛おしいのだ。めちゃくちゃにしたいという衝動を抑えて、胸の苦しさにひたすら耐える。この苦しみをトレーナーは微塵も知らないのだろうが、でも俺はそれでいいのだ。
トレーナーが笑ってくれている。それが俺の幸せだからだ。改めて自覚すると、喉の奥から声が出た。
「ストリンダーの声、すき。もっと聞かせてよ」
上目遣いで見上げてくる顔は愛らしい。おねだりの上手なその口に、そっとキスを落とした。