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「メノウが欲しい!」
作業中、なんとなく顔を上げた先にいた龍水が、僕の顔を見つめてぱちんと指を鳴らした。
「りゅ、龍水……?」
訝しげに顔を見つめ返すと、彼は「フン……」なんて目を閉じる。
「頼んだものをなんでも作れる技術、卓越した芸術的センス、どれをとっても七海財閥に欲しい人材だと俺は思っている。
将来、俺のところに来る気はないか?」
手を差し出され、僕は言葉を訂正しにかかる。
「あのさ、それって『僕の技術が』欲しい、じゃないの? さっきの言葉だと勘違いしちゃうよ」
半分呆れ、半分不安になりながら尋ねると、龍水は青い指を顎に当てた。
「む……? ああ、そうかもしれないな。
確かに俺はメノウの技術には一目置いている。それに」
口角を上げて、自信たっぷりに龍水は言う。
「将来性も見据えている。きっとカセキをも超える職人になれるだろう、とな」
フン、なんて見つめる瞳には、純粋に仲間としての思いが感じられて、いつもの龍水だなぁ、なんて思ったりもした。
「ところで、勘違いするとは誰が、だ? メノウか?」
「うーん、僕もそうなんだけど、多分金狼が黙ってないと思うよ」
「む? そうなのか。
では試してみよう! メノウが欲しい!!!」
「ちょ、龍水!」
「その言葉……聞き捨てならないな」
近くで作業を手伝ってくれていた金狼の鋭い目が、龍水を確実に捉えている。
「ハッハー! 二人が幸せそうで、俺は嬉しく思うぞ!」
「メノウを巻き込んでからかったのか貴様!」
「もう、バカ!」
龍水は悪びれる様子もなく、自信ありげに笑っている。明るく振舞う裏で、仲間を大切に思ってくれる龍水が仲間になってくれてよかった、と言い合う二人を見ながら僕は思うのだった。
作業中、なんとなく顔を上げた先にいた龍水が、僕の顔を見つめてぱちんと指を鳴らした。
「りゅ、龍水……?」
訝しげに顔を見つめ返すと、彼は「フン……」なんて目を閉じる。
「頼んだものをなんでも作れる技術、卓越した芸術的センス、どれをとっても七海財閥に欲しい人材だと俺は思っている。
将来、俺のところに来る気はないか?」
手を差し出され、僕は言葉を訂正しにかかる。
「あのさ、それって『僕の技術が』欲しい、じゃないの? さっきの言葉だと勘違いしちゃうよ」
半分呆れ、半分不安になりながら尋ねると、龍水は青い指を顎に当てた。
「む……? ああ、そうかもしれないな。
確かに俺はメノウの技術には一目置いている。それに」
口角を上げて、自信たっぷりに龍水は言う。
「将来性も見据えている。きっとカセキをも超える職人になれるだろう、とな」
フン、なんて見つめる瞳には、純粋に仲間としての思いが感じられて、いつもの龍水だなぁ、なんて思ったりもした。
「ところで、勘違いするとは誰が、だ? メノウか?」
「うーん、僕もそうなんだけど、多分金狼が黙ってないと思うよ」
「む? そうなのか。
では試してみよう! メノウが欲しい!!!」
「ちょ、龍水!」
「その言葉……聞き捨てならないな」
近くで作業を手伝ってくれていた金狼の鋭い目が、龍水を確実に捉えている。
「ハッハー! 二人が幸せそうで、俺は嬉しく思うぞ!」
「メノウを巻き込んでからかったのか貴様!」
「もう、バカ!」
龍水は悪びれる様子もなく、自信ありげに笑っている。明るく振舞う裏で、仲間を大切に思ってくれる龍水が仲間になってくれてよかった、と言い合う二人を見ながら僕は思うのだった。