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 冬美さんから渡された深めのお皿から、ひんやりとした温度が手のひらに伝わる。山の形に盛られた小さな氷の粒は、いとこの家の照明をきらきらと跳ね返している。
 味はなににしようかと数種類のカラフルなガラス瓶を眺め、ひとつ手に取る。蓋を開け、容器をそっと傾けると赤いシロップがたらりと流れ、白を染めていく。
 席につき、二人を待っていると、ことん、と音がした。
「水火もイチゴにしたんだな」
 焦凍が向かいの席に腰を下ろす。彼の目の前に置かれたそれには、私と同じ赤い氷があった。
「おそろいだね」
 ふふ、と笑みを向けると、焦凍は呼応するようにやわらかく微笑んだ。
「さて、食べようか」
 冬美さんが席につく。レモンのかき氷だ。二人の顔を見ながら、手を合わせる。
「いただきます」
 スプーンを手に取り、氷の山に入れると、さくり、と音がする。一口すくって口に入れると、いつものイチゴより甘い味がした。
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