夏休み
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日が沈んで少しだけ涼しい。スーパーからの帰り道、ふとカラフルな配色のポスターに目を奪われる。足を止めると、地域の掲示板に貼ってある、地域の神社のものだった。
どうやら、次の土日に神社でお祭りが行われるらしい。もうこんな時期か、勉強のペースはちょうどよさそうだな、なんて考えながら今年も行こうと考える。
このお祭りには毎年のように訪れている。テレビで花火大会が中継されるとか、人でごった返すくらい人気とか、そういった目立ったものはない。けれど、私の中では、この小さな夏祭りが夏を締めくくるイベントだったりするのだ。
小さいころはお父さんと二人でお祭りを訪れていた。今では彼の仕事が忙しいのもあり、特別なお小遣いをもらって、一人で雰囲気を味わいつつ夕飯の分だけを買う。それだけのイベントになってしまっている。
うーん、せっかくなら楽しみたいよなぁ。どうしようかな、と掲示板をあとにする。
そうだ、あの子を誘おうか。思いついたアイデアは、さすがに一緒にいすぎじゃないか、と冷静な思考で打ち砕かれそうになる。
いや、でも、一度しかない高一の夏だ、とりあえず連絡だけ取ってみるのはどうだろう。妥協案がそれをぎりぎりのところで止めた。
夕飯を食べ、一息ついたころ。私はメッセージアプリを目の前にして書いては消しを繰り返していた。
なんでだろう、すごく緊張する。もしかしたらもう予定入っちゃってないかな、ご家族との時間の邪魔にならないかな、なんて考えてしまって、うまく文字を並べられない。
もう三十分は格闘している気がする。今こそ、この無駄な戦いに終止符を打つときだ。私は大きく深呼吸して、人差し指に意識を集中させる。
「次の土日、」
指が震えていてうまく打てない。
「お祭りがあるんだけど、行く?」
考えた挙句、このシンプルな誘いにたどり着いた。送信ボタンを押し、スマホから顔を上げて息を吐く。安心する暇もないまま、それが震えた。
恐る恐る画面を見ると、短い返事があった。
『行く』
おお、と声が出て、口角がゆるむのを感じる。
『水火と一緒に行きたい』
直後に送られてきたメッセージにどきっとするも、いとこだからこそのものだろうと、冷静になる。
「ありがとう。待ち合わせ、何時にする?」
返事を書き、返ってくるのを待つ。少し先の未来に、私はわくわくしていた。
どうやら、次の土日に神社でお祭りが行われるらしい。もうこんな時期か、勉強のペースはちょうどよさそうだな、なんて考えながら今年も行こうと考える。
このお祭りには毎年のように訪れている。テレビで花火大会が中継されるとか、人でごった返すくらい人気とか、そういった目立ったものはない。けれど、私の中では、この小さな夏祭りが夏を締めくくるイベントだったりするのだ。
小さいころはお父さんと二人でお祭りを訪れていた。今では彼の仕事が忙しいのもあり、特別なお小遣いをもらって、一人で雰囲気を味わいつつ夕飯の分だけを買う。それだけのイベントになってしまっている。
うーん、せっかくなら楽しみたいよなぁ。どうしようかな、と掲示板をあとにする。
そうだ、あの子を誘おうか。思いついたアイデアは、さすがに一緒にいすぎじゃないか、と冷静な思考で打ち砕かれそうになる。
いや、でも、一度しかない高一の夏だ、とりあえず連絡だけ取ってみるのはどうだろう。妥協案がそれをぎりぎりのところで止めた。
夕飯を食べ、一息ついたころ。私はメッセージアプリを目の前にして書いては消しを繰り返していた。
なんでだろう、すごく緊張する。もしかしたらもう予定入っちゃってないかな、ご家族との時間の邪魔にならないかな、なんて考えてしまって、うまく文字を並べられない。
もう三十分は格闘している気がする。今こそ、この無駄な戦いに終止符を打つときだ。私は大きく深呼吸して、人差し指に意識を集中させる。
「次の土日、」
指が震えていてうまく打てない。
「お祭りがあるんだけど、行く?」
考えた挙句、このシンプルな誘いにたどり着いた。送信ボタンを押し、スマホから顔を上げて息を吐く。安心する暇もないまま、それが震えた。
恐る恐る画面を見ると、短い返事があった。
『行く』
おお、と声が出て、口角がゆるむのを感じる。
『水火と一緒に行きたい』
直後に送られてきたメッセージにどきっとするも、いとこだからこそのものだろうと、冷静になる。
「ありがとう。待ち合わせ、何時にする?」
返事を書き、返ってくるのを待つ。少し先の未来に、私はわくわくしていた。