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一章
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いつも通り駅のホームで電車を待っている少年がいた。その少年はストラップのついた携帯をいじり電車が来るのを待っているごく普通の中学生だった。
電車が来た音が聞こえ少年は自分の家に着く電車に乗ろうとした時だ。プツンと音がした。
ストラップの切れた音だろう。お気に入りだったため気づくのは早かったが手を伸ばすまでにはいかなかった。
地面に落としてしまった。拾おうとした時、他の手が見えた。
「あの……おっ…落としましたよ…?」
といい拾ってくれた。少年は
「ありが……」
お礼を言おうとしたが彼女は下を向いたまま走ってどこかに行ってしまった。
(は?……オレ何かしたか…?)
と思った少年は電車の閉まるので走って乗ったのだった。
「佐久間、なんだか機嫌が悪そうだな」
佐久間と呼ばれた昨日の少年は言われた通り機嫌が悪かった。
「あぁ、源田か…昨日よ、携帯につけてるペンギンを拾ってくれた女子がいたんだよ。」
源田はにこやかに
「それはよかったじゃないか、気に入っていたんだろう?」
と言った。
「そこまではよかったんだよ、でもよその女子お礼言う前に走って逃げたんだぜ?そこが気に食わないんだよ……」
そういう彼はなんでかなあ、女子は……とつぶやいてスパイクを履いていた。
「そ・れ・は佐久間先輩がカッコいいからですよ!」
そう後ろから声が聞こえた。
「成神、後ろから驚かすなよ…」
成神は佐久間の言葉を躱して
「だって佐久間先輩女の子から何度も告白受けてるじゃないですかあ〜!やっぱり魅力がある男は違うなあ〜」
「だとしてもオレは嫌だね、普通はお礼を言ってから逃げるだろう?人の話も聞かずに逃げるってどうかと思うけどね」
佐久間は嫌味のように言った。
今日の帰りまた電車を待っていた。再来週まで部活動は短縮となっているためこの時間は他の学生の姿もあった。
佐久間のことをかっこいいという女子の声が聞こえてきた。
(こういう女子は好きじゃないんだよなあ…顔しか見てねぇ……)
そう思っていると二人の女子がホームにやってきた。一人だけが喋っているようだが実はもう一人は小声で話していた。
そんな少しだけ異様な二人をチラッと見ると小声で喋る女子の方が見覚えがあった。
(昨日の逃げた女子!?)
佐久間は根に持つタイプのため覚えていた。その女子をチラチラと見るなり
(こいつめ…昨日のことは忘れてないぞ……)
と思いながら彼女を見ていた。
その二人が自分の後ろにやってきた。声を聞こうと思い耳を澄ませた。
「あたしの彼氏ほんと優しくてねいい人なの……もしうちの学校来る機会あったら見てほしいなあ…」
「見てみたいなあ…写真でしか見たことがないから……今度実際に会って見てたい…な…」
「あっ!でも惚れたらダメだからね!」
「大丈夫、友達の彼氏だもん……」
昨日の女子は友人の惚気話を聞いているようだった。
(ちっ…アイツの声があまり聞こえないな…小声すぎるだろ……)
そうすると彼女の友人の方が
「ねぇ、思ってたけど前の人カッコよくない?まあ彼氏の方がかっこいいけど……」
と言い出した。
「どんな人なの……?」
そういうと友人が
「眼帯つけてて色黒で、顔立ちが整ってる人!」
と言った
(オレのことか…また女子は顔の話を……)
すると昨日の彼女は
「あっ………それってもしかしたらなんだけど…昨日失礼な……こと…しちゃって……」
段々小声になっていくその声を聞き取ろうと佐久間は必死だった。
「失礼なこと…?もしかしてちゃんと出来なかったの?」
「うん…約束…したのに……その…でも…!……ううん…やっぱりできてなかった…」
曖昧な言葉に佐久間は少し戸惑った。疑問にも残る言葉もあり余計に頭が回らない。
(また…?なんだこいつ他の人にもしてるのか?)
「なら今謝れば?せっかく会えたんだしほら行くよ!」
その声を聞き佐久間はビクッとなった。
こっちに回って来る足音、それを聞くだけで心拍数は上がった。謝ってもらうのは想定外だった。
「あの少しいいですか?ほら…」
「あ…の…昨日は失礼なことを……その拾ったのにすぐ逃げちゃってすみません……すごく気になってて……」
「まあすごく細かいことだけどこの子をスッキリさせたくって…」
細かいと言われて佐久間は自分が気にしてたのは細かったのかと思い少し恥ずかしかった。
「いや…別に気にしてないんで…」
「ほん…とに…ごっ……ごめんなさい…その怖くって……」
「怖い?」
怖いと言われて自分のことかと思っていると
「あー、まあ人が怖いって思う子もいるんで…あっ、別に貴方が怖い訳ではありませんよ?」
と友人がフォローしてではと言いその場を去っていった。
電車が来た音が聞こえ少年は自分の家に着く電車に乗ろうとした時だ。プツンと音がした。
ストラップの切れた音だろう。お気に入りだったため気づくのは早かったが手を伸ばすまでにはいかなかった。
地面に落としてしまった。拾おうとした時、他の手が見えた。
「あの……おっ…落としましたよ…?」
といい拾ってくれた。少年は
「ありが……」
お礼を言おうとしたが彼女は下を向いたまま走ってどこかに行ってしまった。
(は?……オレ何かしたか…?)
と思った少年は電車の閉まるので走って乗ったのだった。
「佐久間、なんだか機嫌が悪そうだな」
佐久間と呼ばれた昨日の少年は言われた通り機嫌が悪かった。
「あぁ、源田か…昨日よ、携帯につけてるペンギンを拾ってくれた女子がいたんだよ。」
源田はにこやかに
「それはよかったじゃないか、気に入っていたんだろう?」
と言った。
「そこまではよかったんだよ、でもよその女子お礼言う前に走って逃げたんだぜ?そこが気に食わないんだよ……」
そういう彼はなんでかなあ、女子は……とつぶやいてスパイクを履いていた。
「そ・れ・は佐久間先輩がカッコいいからですよ!」
そう後ろから声が聞こえた。
「成神、後ろから驚かすなよ…」
成神は佐久間の言葉を躱して
「だって佐久間先輩女の子から何度も告白受けてるじゃないですかあ〜!やっぱり魅力がある男は違うなあ〜」
「だとしてもオレは嫌だね、普通はお礼を言ってから逃げるだろう?人の話も聞かずに逃げるってどうかと思うけどね」
佐久間は嫌味のように言った。
今日の帰りまた電車を待っていた。再来週まで部活動は短縮となっているためこの時間は他の学生の姿もあった。
佐久間のことをかっこいいという女子の声が聞こえてきた。
(こういう女子は好きじゃないんだよなあ…顔しか見てねぇ……)
そう思っていると二人の女子がホームにやってきた。一人だけが喋っているようだが実はもう一人は小声で話していた。
そんな少しだけ異様な二人をチラッと見ると小声で喋る女子の方が見覚えがあった。
(昨日の逃げた女子!?)
佐久間は根に持つタイプのため覚えていた。その女子をチラチラと見るなり
(こいつめ…昨日のことは忘れてないぞ……)
と思いながら彼女を見ていた。
その二人が自分の後ろにやってきた。声を聞こうと思い耳を澄ませた。
「あたしの彼氏ほんと優しくてねいい人なの……もしうちの学校来る機会あったら見てほしいなあ…」
「見てみたいなあ…写真でしか見たことがないから……今度実際に会って見てたい…な…」
「あっ!でも惚れたらダメだからね!」
「大丈夫、友達の彼氏だもん……」
昨日の女子は友人の惚気話を聞いているようだった。
(ちっ…アイツの声があまり聞こえないな…小声すぎるだろ……)
そうすると彼女の友人の方が
「ねぇ、思ってたけど前の人カッコよくない?まあ彼氏の方がかっこいいけど……」
と言い出した。
「どんな人なの……?」
そういうと友人が
「眼帯つけてて色黒で、顔立ちが整ってる人!」
と言った
(オレのことか…また女子は顔の話を……)
すると昨日の彼女は
「あっ………それってもしかしたらなんだけど…昨日失礼な……こと…しちゃって……」
段々小声になっていくその声を聞き取ろうと佐久間は必死だった。
「失礼なこと…?もしかしてちゃんと出来なかったの?」
「うん…約束…したのに……その…でも…!……ううん…やっぱりできてなかった…」
曖昧な言葉に佐久間は少し戸惑った。疑問にも残る言葉もあり余計に頭が回らない。
(また…?なんだこいつ他の人にもしてるのか?)
「なら今謝れば?せっかく会えたんだしほら行くよ!」
その声を聞き佐久間はビクッとなった。
こっちに回って来る足音、それを聞くだけで心拍数は上がった。謝ってもらうのは想定外だった。
「あの少しいいですか?ほら…」
「あ…の…昨日は失礼なことを……その拾ったのにすぐ逃げちゃってすみません……すごく気になってて……」
「まあすごく細かいことだけどこの子をスッキリさせたくって…」
細かいと言われて佐久間は自分が気にしてたのは細かったのかと思い少し恥ずかしかった。
「いや…別に気にしてないんで…」
「ほん…とに…ごっ……ごめんなさい…その怖くって……」
「怖い?」
怖いと言われて自分のことかと思っていると
「あー、まあ人が怖いって思う子もいるんで…あっ、別に貴方が怖い訳ではありませんよ?」
と友人がフォローしてではと言いその場を去っていった。
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