錦上添花
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「錦花ちゃん、ほんま悪いんやけど、今日から部活の友達とご飯食べてもええ?」
侑の地雷から2日。土屋さんからまさかのご相伴拒否。部活入ってないって言ってたハズ……。まぁ、入学してすぐは一人で食べてたから今更ぼっち飯のダメージとかない。
「うん、大丈夫だよ」
ためらいもなく返せば、土屋さんは何故か前の席に座った。向こうに行くんじゃないの??
「ほんま!! ありがとう!!」
「実はな、一昨日気づいたんやけど、昔むっちゃ仲良かった子がこの学校にいてん。その子中学ん時に転校してもぉたから二度と会われへんと思うとったのに、ゲーセンでプリ撮ってたらバッタリ会うたんよ! 聞いたら3つ隣の組にいたんやって。最初化粧で顔変わっててわからんかってんけど、向こうから声掛けてきてくれたんよ。覚えててくれたんやな〜て嬉しなっていっぱい話したらな、茶道部におる言うから私も入るわって勢いで決めてもうた」
聞いてもいない経緯を楽しそうに話し出す。この茶髪巻き髪ギャルが茶道部、ミスマッチだな。
「茶道部って茶しばいて菓子食べるだけやって、楽しそうやん?」
大体あってるんだろうけど、多分違う。どんな説明を聞いたんだろう。ファミレスかよ。
いつになったら向こうにいくんだろうか。机に乗り出されて半分侵食されているので、お弁当が置けない。
「あ、来たわ! 今行く! 錦花ちゃん、ごめんな、ほんまありがとう」
どうやら、迎えが来るのを待っていただけらしい。
勢いよく立ち上がって、椅子も戻さず教室から出ていった。仕方ないから立ち上がって椅子をしまう。
「……土屋さん、やっけ? なんちゅうか、元気やんな……」
いつからいたのか。振り向けばとっくに教室から出ていった筈の銀がいた。右手にはペットボトルを持っている。
「……だよね。銀はどうしたの、忘れ物?」
「おん、水忘れて取りに来てん」
そのまま帰るのかと思ったら、動かずになにやらソワソワしている。
「仲堂さん、一人……?」
気まずそうな表情。そうだよねー、どう見ても一緒にご飯食べてた友達にあっさり捨てられた可哀想な人にしか見えないよね。生憎、私は悲しくもなんともないけど。
「うん」
「よかったら、一緒に食わん? 侑と治と角名がおるんやけど……。バレー部の仲間なんやし多分皆ええって言うと思う……」
凄い哀れまれてる。お誘いは嬉しいんだけど、メンツのうち約1名が嫌。
「いや、大丈夫、一人でも平気」
思ったままを口にする。そのなんとも言えない表情 やめて。強がりじゃない、本心だから。
「侑、私のこと嫌いでしょ。私も大嫌いだけど。私を連れてったら厄介なことになると思うよ」
「あぁ、せやった……」
私に気を使いすぎて侑との仲の悪さを忘れていたらしい。私がいいって言ってるんだから、大人しく引いてくれ。
「……いや、そんならここで解決しとくべきやないか? 俺らもおるし、バレーしとる時やないからこそ、お互い腹割って話せるんちゃうか」
腰に手を当てて熟考した末に、銀は最悪の提案をしてきた。なんでそうなるの。全然名案じゃない。
「心配せんでも、いざとなったらフォローするわ! よし、行こか。治の教室んとこやから」
心配じゃなくて、心底嫌なんだけど。
侑の地雷から2日。土屋さんからまさかのご相伴拒否。部活入ってないって言ってたハズ……。まぁ、入学してすぐは一人で食べてたから今更ぼっち飯のダメージとかない。
「うん、大丈夫だよ」
ためらいもなく返せば、土屋さんは何故か前の席に座った。向こうに行くんじゃないの??
「ほんま!! ありがとう!!」
「実はな、一昨日気づいたんやけど、昔むっちゃ仲良かった子がこの学校にいてん。その子中学ん時に転校してもぉたから二度と会われへんと思うとったのに、ゲーセンでプリ撮ってたらバッタリ会うたんよ! 聞いたら3つ隣の組にいたんやって。最初化粧で顔変わっててわからんかってんけど、向こうから声掛けてきてくれたんよ。覚えててくれたんやな〜て嬉しなっていっぱい話したらな、茶道部におる言うから私も入るわって勢いで決めてもうた」
聞いてもいない経緯を楽しそうに話し出す。この茶髪巻き髪ギャルが茶道部、ミスマッチだな。
「茶道部って茶しばいて菓子食べるだけやって、楽しそうやん?」
大体あってるんだろうけど、多分違う。どんな説明を聞いたんだろう。ファミレスかよ。
いつになったら向こうにいくんだろうか。机に乗り出されて半分侵食されているので、お弁当が置けない。
「あ、来たわ! 今行く! 錦花ちゃん、ごめんな、ほんまありがとう」
どうやら、迎えが来るのを待っていただけらしい。
勢いよく立ち上がって、椅子も戻さず教室から出ていった。仕方ないから立ち上がって椅子をしまう。
「……土屋さん、やっけ? なんちゅうか、元気やんな……」
いつからいたのか。振り向けばとっくに教室から出ていった筈の銀がいた。右手にはペットボトルを持っている。
「……だよね。銀はどうしたの、忘れ物?」
「おん、水忘れて取りに来てん」
そのまま帰るのかと思ったら、動かずになにやらソワソワしている。
「仲堂さん、一人……?」
気まずそうな表情。そうだよねー、どう見ても一緒にご飯食べてた友達にあっさり捨てられた可哀想な人にしか見えないよね。生憎、私は悲しくもなんともないけど。
「うん」
「よかったら、一緒に食わん? 侑と治と角名がおるんやけど……。バレー部の仲間なんやし多分皆ええって言うと思う……」
凄い哀れまれてる。お誘いは嬉しいんだけど、メンツのうち約1名が嫌。
「いや、大丈夫、一人でも平気」
思ったままを口にする。そのなんとも言えない
「侑、私のこと嫌いでしょ。私も大嫌いだけど。私を連れてったら厄介なことになると思うよ」
「あぁ、せやった……」
私に気を使いすぎて侑との仲の悪さを忘れていたらしい。私がいいって言ってるんだから、大人しく引いてくれ。
「……いや、そんならここで解決しとくべきやないか? 俺らもおるし、バレーしとる時やないからこそ、お互い腹割って話せるんちゃうか」
腰に手を当てて熟考した末に、銀は最悪の提案をしてきた。なんでそうなるの。全然名案じゃない。
「心配せんでも、いざとなったらフォローするわ! よし、行こか。治の教室んとこやから」
心配じゃなくて、心底嫌なんだけど。