「家に呼ぶと母さんに気を遣わせるから…呼ばなかったんだよ」

「もうっこの子ったら!!お母さんそういうの気にしないって言ってるのに!!」

アハハと楽しそうに微笑む姿は誰が見ても親子そのものだ。
その二人を見ていると出会った当初を思い出して、なんだか懐かしさと
少しだけ切ない気持ちになる。－－蔵馬はもう少しでこの人のために
命を捧げようとしていたんだって。

人生はホントに微妙な生死のラインで保たれているんだなと
一人で感慨深く思っていると、空気を読んだのか蔵馬が座るように促した。

「クリスマスケーキと料理はコチラで用意したから」

母さんが張り切ってさと、満更でもなく照れたように笑う蔵馬に
桑原がいいお母さまじゃねぇかと茶化すように笑った。

「あ、そうだ!!母さんは幽助と紅葉にはもう会ったことあるよね?
右から桑原くん、瑩子さん、雪菜さん、飛影…さんだよ♪」