そっちか～。確かに蔵馬は人間界での人生一回目。
なんとかこちらの慣習になれている風を装っているし
本人も頭がよく順応性が高い。そのおかげで周囲に妖怪であることや
普通の少年として通っているのもその努力のおかげだ。

彼は今まで自分は母にとって優等生でいれさえすれば
息子の役割として十分だと思っていたらしい。
しかし親からすれば勉強だけでなく、友達関係なども気になるだろう。

知り合い程度の関係者は多いが、特別仲がいい人間をあえて
どうせ魔界に帰るからと作ってこなかったのが仇とでたと蔵馬は頭を抱えた。

「ならよぉ～、俺らで蔵馬ん家行ってやりゃあいいんじゃねぇか!!」

幽助が明るい声で提案する。それに桑原も賛同した。

「そうだねぇ～。まぁ蔵馬の家の事情もあるから
そこは許可が下りたらだけどね。
でも、蔵馬の家でこのメンバーでクリスマスパーティーかー!!
楽しみだね～!!あっ、どうせならぼたんさんや
雪菜ちゃんと瑩子ちゃんも呼ぼうよ!!」