「いやぁ～。まさか瑩子にいくとはなぁ～」
「ゆっ幽助がこれ選んだの!?」

「はぁ!?なわけあるかよ!!悩んでた時に母ちゃんが
女子もいるならハンドクリームでも
どうかって言ったからそれにしたんだよ!!」

それに野郎でも使えねぇこともねぇだろ
今の時期と赤い顔でモゴモゴするので
年相応の少年ぽくて可愛いなぁと和めば
いらねぇなら返せとケンカを始めたので
慌てて止めに入る。

「いらないなんて言ってないでしょ!!」

「そうだよ!!瑩子ちゃんも嬉しいと思うよ」

慌てて瑩子をみれば顔をじょじょに赤くしながらも
小さく嬉しい、大事にするからと呟いた。

はい、可愛い。
なんだこの真っ赤な顔の少年少女は。
クリスマスに独身の私に見せつけてくれるじゃないかと
心の中で血の涙を流しつつ、歯をギリギリ噛み締める。