彼女の中の蔵馬はケンカ一つしたことがない
優等生なのでビックリしただろう。
しかし、それも想定済みだ。
そこで幽助と桑原を指さす。

「蔵馬くんは止めに入ってくれたんですが
それでも不良たちがひかずに掴みかかってきて
その時にまた助けに入ったのが…不良だった幽助と桑原君です」

「女子供にカツアゲなんざ不良の風上にもおけねぇぜ!!」

君も結構悪いことしてるじゃんと口には出さず思いつつ
幽助の言葉にフォローするように笑顔で続ける。

「そうなんですよー!!そんな二人にビックリして不良が逃げ出して。
なので私だけでなく秀一君も無傷でしたのでご安心ください♪
そこから縁があってこの二人と私、そして秀一君は
仲良くするようになったんですよー」

頭がいいので時々勉強も教えて頂いていますと頭を下げれば
蔵馬のお母さんは嬉しそうに目じりに涙をためて微笑んだ。