What do you mean?
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「ひっ雲雀さん!?あの、本当に今日はどうしたんですか?」
真っ赤な顔で抗議して、片手で押し返そうとするもびくともしない。
それどころか、繋いでいた手が指先ごと絡めるように握り直されビクッとする。
そんな少女の様子に獲物を追い詰める狩人のように雲雀は瞳を細めながら、呟いた。
「僕はデートのつもりで君を誘ったんだけど?」
もしかして、あの時どこ行きたいとか聞いてきたこと?
あ、そうか……あの後最後まで残っていた意図ももしかして誘うつもりで?
「て…てっきり私のワガママに付き合ってくれたのかと」
「はぁ……。ねぇ、どうすれば気づいたんだい?」
だんだん近づく彼に視線を泳がせてどもっていると、長い指先が顎ごとぐいっと強制的に視線を戻した。
視線を戻した先には、少しだけ真剣そうな彼の顔。
「もし、嫌だったらはねのけていいから」
少しいつもの強気な雲雀さんとは打って変わって弱々しい声で囁かれて
私は胸がしめつけられるような、バクバクと心臓はうるさいくせに少しだけ切ない気持ちになった。
「こうすれば伝わる?」
あともう少しで唇が触れあう。私だけでなく雲雀さんの吐息も少し熱を帯びていた。
そんな事を思いながら、私は真っ赤な顔で瞳を閉じて小さく頷いた。
観覧車はまだ天辺に来たばかり。繋いだ手で少し自信なさげに小さく握り返すと、彼はさらに強く握り返した。
触れた指先の熱も、お互いの吐く吐息の甘ったるさも、うるさすぎる鼓動も全てが遠くに感じるような瞬間。
頭に浮かんだ色々なWhat do you mean?(どういう意味?)は吐く吐息と共に私の胸の中で溶けて消えた。
What do you mean?(end)
あとがき→
真っ赤な顔で抗議して、片手で押し返そうとするもびくともしない。
それどころか、繋いでいた手が指先ごと絡めるように握り直されビクッとする。
そんな少女の様子に獲物を追い詰める狩人のように雲雀は瞳を細めながら、呟いた。
「僕はデートのつもりで君を誘ったんだけど?」
もしかして、あの時どこ行きたいとか聞いてきたこと?
あ、そうか……あの後最後まで残っていた意図ももしかして誘うつもりで?
「て…てっきり私のワガママに付き合ってくれたのかと」
「はぁ……。ねぇ、どうすれば気づいたんだい?」
だんだん近づく彼に視線を泳がせてどもっていると、長い指先が顎ごとぐいっと強制的に視線を戻した。
視線を戻した先には、少しだけ真剣そうな彼の顔。
「もし、嫌だったらはねのけていいから」
少しいつもの強気な雲雀さんとは打って変わって弱々しい声で囁かれて
私は胸がしめつけられるような、バクバクと心臓はうるさいくせに少しだけ切ない気持ちになった。
「こうすれば伝わる?」
あともう少しで唇が触れあう。私だけでなく雲雀さんの吐息も少し熱を帯びていた。
そんな事を思いながら、私は真っ赤な顔で瞳を閉じて小さく頷いた。
観覧車はまだ天辺に来たばかり。繋いだ手で少し自信なさげに小さく握り返すと、彼はさらに強く握り返した。
触れた指先の熱も、お互いの吐く吐息の甘ったるさも、うるさすぎる鼓動も全てが遠くに感じるような瞬間。
頭に浮かんだ色々なWhat do you mean?(どういう意味?)は吐く吐息と共に私の胸の中で溶けて消えた。
What do you mean?(end)
あとがき→