先生と同じだから

頭の良いはずの彼が必死に考えを巡らせる様子は少し面白かった。
いつまでもこんな調子で和んでいたかったけど、あんまりもう長い出来そうにない。
姉夫婦が迎えにきた。私は恩田さんから薬を受け取って先生にもう一度はにかむ。

「先生も私も……誰かの役に立って死ねるじゃない」

そこは同じだよと念を押すかのようにもう一度笑みを作ると、薬の礼を述べて医院を後にした。
そう、同じだから怖くない。――永遠に大人になりきれない子供のワガママかも知れないけど
先生と同じでいれると思えば……この思いをロミオとジュリエットみたいに秘めたまま死ねるなら
なんて素敵で………そして。

「なんて報われないんだろうね……」

ばいばい、もう来ることはないだろうけど。宮田先生が好きでした。
宮田先生が恩田さんと結婚して幸せになって、私を忘れずに居てくれればそれでいいんです。

その数日後、お印がきたと周りが騒ぎ私は泣く暇もないほどあっという間に神の生け贄になった。
こうして、また次の実が実り育ち……多くの罪を背負っていくのだろうか。

………
……

「こんにちは、みやたせんせぇ!!」

「っ……やぁ。――[#dn=1#]さん。お久しぶりですね」

宮田は何でも無いような表情でまた何度目かになる繰り返しの実に微笑んだ。

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あとがき

SIREN夢ですよ~(*´∀`)撲殺天使さいっこうです!
ホラゲ―夢書きたいとずっと思っていて
特にSIREN大好きなんで、宮田せんせー書けて良かったですΣb( `・ω・´)グッ

最初は普通に羽生蛇村の少女という設定にするか迷いましたが
美耶子さま成り代わりという設定に変更しましたw
今回の美耶子様となる子はサッパリしていて、体が病弱なため高校生くらいまでお印がない設定です。
(2019年7月※実はお印が初潮ではないとシナリオを担当した佐藤氏が仰っていたので
この設定は否定します笑 お印は生贄となるお知らせらしいです)

いつも本が友達ってタイプなので年の割にはませてたり、ちょっと小難しい詩的なことを言ったりしますw
性格も明るく、幻視は出来るものの力は先々代に比べてさほどであんまり自分が実になることくらいしか
知らされていない(宮田が村の暗部を担っていることとか、大人の汚い世界とかw)
実は姉夫婦や家族とは凄く仲が良いとかだと美味しいですね。

どこにでもいる少女っぽいのに背負うものが自分以上に重いことに宮田せんせーは悩むのかなぁw

最初は看病される甘々設定目指しましたが、シリアスになってしまい反省です^^;
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