マジ逃げ1000%鬼ごっこ(全夢主混合)
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「さて、どうしようか……」
すくっと立ち上がって辺りを見回した。
暗がりの中、街頭だけがぼうっと明かりをともしていた。
「目は慣れて来たし、視力も悪くはないけど……明かりが少ない所だと鬼が来ても全く気付かないだろうなぁ」
はぁ、とため息をつく。その点、参加表にあったDIOさんは余裕なんだろうなと考えさせられた。
彼とはめぐるを通して会ったこともある。一目見た時から、私のボスと同じような側の人間だと思い知らされた。
圧倒的なカリスマ性と、威圧感。柔らかい物腰を保っていたが、そこからにじみ出る王者の風格というか……。
話は聞いていたものの、握手をした時の大理石のような冷たさにようやく吸血鬼なのだと思い知らされた。
吸血鬼ってほら、夜が本業だし……圧倒的有利じゃん……。
あぁ、また余計なことに気づいてしまった。考え出すとマイナス方面に流れていく脳内に項垂れた。
「参加表のメンバー的に考えると、どうにか逃亡を手伝ってくれそうなのはジョルノくんかなぁ」
「おや、美緒嬢釣れないじゃないか」
バッと後ろを振り返ると、先ほど不安認定したDIOがそこに立っていたので声にならない悲鳴をあげて後ろに下がった。
しかし、後ろ側が壁なことに気づき、しまったーと心の中で後悔しつつも、すぐにDIOを見据える。
「こっ……こんばんは、DIOさん」
「こんばんは美緒嬢」
沈黙が流れる。超、気まずいんだけど……。
不意にハッと思い出した私は、眉を下げながら訪ねた。
「あのぉ……つかぬことをお聞きしますが、めぐるのこと追いかけてます?」
冷や汗を流しつつも、目だけはしっかりぶれない美緒に関心しつつ、DIOはとぼけたように笑う。
「さぁ?私には検討が付かないが……美緒嬢」
男の瞳の奥がギラッと光る。
「そんな風に思った経緯を教えていただけるかな?」
少女の目線に合わせてかがむDIOに美緒が一瞬狼狽えつつ、小さく口火をきった。
「ヴァニラさんがめぐるを全力で追いかけていましたが、それはアナタの命令ではないかなーって思っちゃって」
「ほう」
「あっ、別にDIOさんを疑う気はないんですけど……私も凄く尊敬するくらいにヴァニラさんは
ボス思いな方なので、一瞬そんな予感がよぎったんですよ」
これは、ボスの命令で彼女を捕まえるように仕向けられてるのか……と、続けてえへっと困ったように笑う。
必死な身振り手振りと、困ったような笑みの弁解に普通は敵意をもたないが
DIOは興味深そうに目を細めると、怪しい笑みをこぼした。
「なるほど……ただの幼い娘かと思っていれば、意外と切れるじゃないか」
それで……本題は? ゆっくりと彫刻のような美しい唇が動くのを確認して、きたーっと内心焦りつつ
ごくりと唾を飲み込んで、ゆっくりと続けた。
「DIOさんは……鬼ではないですよね?」
………
……
「はっはぁ、もう走れな………あっ」
ナイフを指先で回し余裕そうに歩いてきた少年に見覚えがあったひかるが小さく声をあげると
少年も気づいたのか、ゆっくりと近づいてきた。
「良いとこに玩具発見♪シシシッ」
やばい人に見つかったぁ!!ブルブルと震えていると少年の肩にのった赤ん坊が小さく首をふった。
「ベルの事は無視しなよ。この子に手を出したら僕らあの超人にボコられるよ?」
「あー、だったか。チッ。しゃあねぇ……あいつ探すか」
すくっと立ち上がって辺りを見回した。
暗がりの中、街頭だけがぼうっと明かりをともしていた。
「目は慣れて来たし、視力も悪くはないけど……明かりが少ない所だと鬼が来ても全く気付かないだろうなぁ」
はぁ、とため息をつく。その点、参加表にあったDIOさんは余裕なんだろうなと考えさせられた。
彼とはめぐるを通して会ったこともある。一目見た時から、私のボスと同じような側の人間だと思い知らされた。
圧倒的なカリスマ性と、威圧感。柔らかい物腰を保っていたが、そこからにじみ出る王者の風格というか……。
話は聞いていたものの、握手をした時の大理石のような冷たさにようやく吸血鬼なのだと思い知らされた。
吸血鬼ってほら、夜が本業だし……圧倒的有利じゃん……。
あぁ、また余計なことに気づいてしまった。考え出すとマイナス方面に流れていく脳内に項垂れた。
「参加表のメンバー的に考えると、どうにか逃亡を手伝ってくれそうなのはジョルノくんかなぁ」
「おや、美緒嬢釣れないじゃないか」
バッと後ろを振り返ると、先ほど不安認定したDIOがそこに立っていたので声にならない悲鳴をあげて後ろに下がった。
しかし、後ろ側が壁なことに気づき、しまったーと心の中で後悔しつつも、すぐにDIOを見据える。
「こっ……こんばんは、DIOさん」
「こんばんは美緒嬢」
沈黙が流れる。超、気まずいんだけど……。
不意にハッと思い出した私は、眉を下げながら訪ねた。
「あのぉ……つかぬことをお聞きしますが、めぐるのこと追いかけてます?」
冷や汗を流しつつも、目だけはしっかりぶれない美緒に関心しつつ、DIOはとぼけたように笑う。
「さぁ?私には検討が付かないが……美緒嬢」
男の瞳の奥がギラッと光る。
「そんな風に思った経緯を教えていただけるかな?」
少女の目線に合わせてかがむDIOに美緒が一瞬狼狽えつつ、小さく口火をきった。
「ヴァニラさんがめぐるを全力で追いかけていましたが、それはアナタの命令ではないかなーって思っちゃって」
「ほう」
「あっ、別にDIOさんを疑う気はないんですけど……私も凄く尊敬するくらいにヴァニラさんは
ボス思いな方なので、一瞬そんな予感がよぎったんですよ」
これは、ボスの命令で彼女を捕まえるように仕向けられてるのか……と、続けてえへっと困ったように笑う。
必死な身振り手振りと、困ったような笑みの弁解に普通は敵意をもたないが
DIOは興味深そうに目を細めると、怪しい笑みをこぼした。
「なるほど……ただの幼い娘かと思っていれば、意外と切れるじゃないか」
それで……本題は? ゆっくりと彫刻のような美しい唇が動くのを確認して、きたーっと内心焦りつつ
ごくりと唾を飲み込んで、ゆっくりと続けた。
「DIOさんは……鬼ではないですよね?」
………
……
「はっはぁ、もう走れな………あっ」
ナイフを指先で回し余裕そうに歩いてきた少年に見覚えがあったひかるが小さく声をあげると
少年も気づいたのか、ゆっくりと近づいてきた。
「良いとこに玩具発見♪シシシッ」
やばい人に見つかったぁ!!ブルブルと震えていると少年の肩にのった赤ん坊が小さく首をふった。
「ベルの事は無視しなよ。この子に手を出したら僕らあの超人にボコられるよ?」
「あー、だったか。チッ。しゃあねぇ……あいつ探すか」