相互リンク記念夢『パープル☆ベリー』
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Sei nel mio cuore
(貴方は私の心の中にいる)
今日、お店の大きなイチゴパフェに見とれていると
どこからか吹かれたシャボン玉がふわりと風にのって宙に浮かぶのが目に入った。
いつもなら気にもとめなかっただろう光景だったはずなのに、思わず目を細める。
そりゃ……少しは懐かしいとは思うかも知れないけど、やっぱり彼と出会わなければこんな気持ちにもならなかったんだろうな、と改めて強く感じさせられた。
「屋根まで飛んで、壊れて消えたパターンかな」
所変わって、今はDIOの屋敷にいる。
どうも昼間見た、あの光景がやけに焼き付いて寝れそうもなかったので
ぼんやりとベランダに出て月夜を眺めていると、いつの間にかいたのか
艶のある低音が呼応するように呟いた。
「らしくもないじゃないか……」
お前に私らしさの何が分かるんだよ、と心の中で毒づいたけど口には出さず
代わりに嫌そうな声色で彼の名前を呼んだ。
「そんなに……あの指輪を送った男が忘れられないのか?」
その言葉に気遣いなんてものは一ミリも感じない。むしろ、こちらをからかって
反応を楽しんでるようにもとれる物言いに、思わずムッとしてしまう。
「DIOには関係ないっス」
「お前は……数奇な運命だな」
「ああ、分かってんなら労わってもうちょい」
「心外だな。このDIOはいつでもめぐるを癒しているではないか?」
え、自分で癒しとか言ってるけど。ちぇるちぇ○ランドのあの人やこり○星のあの子より痛いわ。
「しいていうなら、テレンスさんのスイーツに癒されてるので、もうお腹いっぱいノーテンキュー」
皮肉っぽく言い放ち、手をヒラヒラさせているとハッと鼻で笑った男が隣の柵にもたれかかった。
ちらっと移った視界の金髪に一瞬、彼がだぶって見えてハッとするものの、すぐにむなしくなって、柵に持たれた腕に顔を垂れる。
「もう少しで……あと少しで幸せになれそうだったのに」
「めぐるは、このDIOからは逃れられない運命!!」
「あ、こっから飛び降りて死にたくなるから辞めてそういう冗談」
「つれないじゃないか。冗談ではなく、本気で言っていれば……どうするつもりだ?」
無駄に美形、しかも首から下ジョナサンに言われると余計ドキッとするから辞めて下さいそれ。
「っ……残念だけど、私DIOと生きられる程肝っ玉ないっス」
慌てて、否定すると心外だとばかりに大袈裟に肩をすくめるDIO。
何だかんだで半同棲状態長いけどさ、アナタと一生をともに出来そうなほど
スリル体制も、ドM気質でもないのよ私。
ふぅ、と腕に顔をうずめながらため息をつく。
「でも……本当に幸せをつかみかけてた矢先にコレとかもうね……どんだけ試練を与えてくんのゴッド?」
毒づいてみても、簡単に吹っ切れるわけでも、その思い出を美化して生きられる程私は強くない。
ただ、ぼんやりとバカな私でもわかる事が一つだけ………。
(貴方は私の心の中に……いつまでも居座り続けるってことか)
静かに夜はふけていく。――まるで二人だけを残すように。
Sei nel mio cuore(あなたはわたしの心の中にいる) end
(貴方は私の心の中にいる)
今日、お店の大きなイチゴパフェに見とれていると
どこからか吹かれたシャボン玉がふわりと風にのって宙に浮かぶのが目に入った。
いつもなら気にもとめなかっただろう光景だったはずなのに、思わず目を細める。
そりゃ……少しは懐かしいとは思うかも知れないけど、やっぱり彼と出会わなければこんな気持ちにもならなかったんだろうな、と改めて強く感じさせられた。
「屋根まで飛んで、壊れて消えたパターンかな」
所変わって、今はDIOの屋敷にいる。
どうも昼間見た、あの光景がやけに焼き付いて寝れそうもなかったので
ぼんやりとベランダに出て月夜を眺めていると、いつの間にかいたのか
艶のある低音が呼応するように呟いた。
「らしくもないじゃないか……」
お前に私らしさの何が分かるんだよ、と心の中で毒づいたけど口には出さず
代わりに嫌そうな声色で彼の名前を呼んだ。
「そんなに……あの指輪を送った男が忘れられないのか?」
その言葉に気遣いなんてものは一ミリも感じない。むしろ、こちらをからかって
反応を楽しんでるようにもとれる物言いに、思わずムッとしてしまう。
「DIOには関係ないっス」
「お前は……数奇な運命だな」
「ああ、分かってんなら労わってもうちょい」
「心外だな。このDIOはいつでもめぐるを癒しているではないか?」
え、自分で癒しとか言ってるけど。ちぇるちぇ○ランドのあの人やこり○星のあの子より痛いわ。
「しいていうなら、テレンスさんのスイーツに癒されてるので、もうお腹いっぱいノーテンキュー」
皮肉っぽく言い放ち、手をヒラヒラさせているとハッと鼻で笑った男が隣の柵にもたれかかった。
ちらっと移った視界の金髪に一瞬、彼がだぶって見えてハッとするものの、すぐにむなしくなって、柵に持たれた腕に顔を垂れる。
「もう少しで……あと少しで幸せになれそうだったのに」
「めぐるは、このDIOからは逃れられない運命!!」
「あ、こっから飛び降りて死にたくなるから辞めてそういう冗談」
「つれないじゃないか。冗談ではなく、本気で言っていれば……どうするつもりだ?」
無駄に美形、しかも首から下ジョナサンに言われると余計ドキッとするから辞めて下さいそれ。
「っ……残念だけど、私DIOと生きられる程肝っ玉ないっス」
慌てて、否定すると心外だとばかりに大袈裟に肩をすくめるDIO。
何だかんだで半同棲状態長いけどさ、アナタと一生をともに出来そうなほど
スリル体制も、ドM気質でもないのよ私。
ふぅ、と腕に顔をうずめながらため息をつく。
「でも……本当に幸せをつかみかけてた矢先にコレとかもうね……どんだけ試練を与えてくんのゴッド?」
毒づいてみても、簡単に吹っ切れるわけでも、その思い出を美化して生きられる程私は強くない。
ただ、ぼんやりとバカな私でもわかる事が一つだけ………。
(貴方は私の心の中に……いつまでも居座り続けるってことか)
静かに夜はふけていく。――まるで二人だけを残すように。
Sei nel mio cuore(あなたはわたしの心の中にいる) end