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秘密と嘘
くそ……身体が痛い。
仲間の血なのか、自分の血なのか分からない程混じり合った大量の血だまりの中倒れながら
視線だけで私と同じように倒れ込んだ仲間を見やる。
彼らは私の少し前に倒れ込んだまま動かない。微かに聞こえていたうめきも
いつの間にかやんでいた。恐らくもうこの場で生きてるエクソシストは私だけ。
痛みもじょじょに薄れてきて本格的にやばいなと苦笑した。
「どうした?お嬢さん」
見下ろす男に目眩を覚える。
彼はかつて、私が愛した人。
エクソシストの癖に、神に背いて罰が当たったのだろうか?
彼も同じように私を愛してくれたはずだった。
でも、今となってはそれが本物だったのかも分からない。
しかし皮肉にも彼は愛を捨てた。
正確には、捨てさせられたのかも知れないが…と私達を引き離すように
彼を連れて行ったノアの人たちを思い起こして後悔する。
私は、あの日から彼に…ティキに再会できることを夢見て
今日まで生きてきた。――それを心に秘めたままで
無情にも彼を屠ることの出来る武器(イノセンス)を手に取り
彼以外のもの(AKUMA)には感心を持つことすらなく振るい続けた。
AKUMAの死体を、時には人を殺すことさえいとわないくらいの覚悟を積み重ねた土台の上に立ち
天国に手を伸ばしても、まだ届きそうにない。
それでも、こうして死ぬ前に彼に会えた。
愛した彼の手で殺してくれるのだと思うと安らかな気持ちすら覚える。
でも新米の私を守ろうとして奮闘した仲間には気の毒だし
痛いのは嫌いだから、これはちょっとした私からの仕返し。
「お嬢さん、何笑ってんの?」
「っ…秘密♪」
貴方を愛したことも、二人が追い求めた幸福も全部秘密にしておこう。
そうして、彼がいつかふっと思い出して死ぬほど後悔すればいいと
ちょっとした出来心で、秘密を抱えながら最後の力を振り絞って
貴方に今日出会わなければ良かった、なんて嘘をついて笑った。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
【あとがき】
連載夢主で読んでも良いですし、連載主にしては
ちょっと最後の悪あがき感も薄かったので
別人の女性で読んでも良いですよ^^
ティキ相手ですが、過去にお互い愛し合っていたという設定です。
でもそれを覚えているのは夢主だけ、なので秘密(*´∀`)
SSは基本的にタイトルから連想しているのが多いので
この話もタイトル連想で書いてみました^^
シリアス強め、死ネタでしたので苦手な方はすいません><。
くそ……身体が痛い。
仲間の血なのか、自分の血なのか分からない程混じり合った大量の血だまりの中倒れながら
視線だけで私と同じように倒れ込んだ仲間を見やる。
彼らは私の少し前に倒れ込んだまま動かない。微かに聞こえていたうめきも
いつの間にかやんでいた。恐らくもうこの場で生きてるエクソシストは私だけ。
痛みもじょじょに薄れてきて本格的にやばいなと苦笑した。
「どうした?お嬢さん」
見下ろす男に目眩を覚える。
彼はかつて、私が愛した人。
エクソシストの癖に、神に背いて罰が当たったのだろうか?
彼も同じように私を愛してくれたはずだった。
でも、今となってはそれが本物だったのかも分からない。
しかし皮肉にも彼は愛を捨てた。
正確には、捨てさせられたのかも知れないが…と私達を引き離すように
彼を連れて行ったノアの人たちを思い起こして後悔する。
私は、あの日から彼に…ティキに再会できることを夢見て
今日まで生きてきた。――それを心に秘めたままで
無情にも彼を屠ることの出来る武器(イノセンス)を手に取り
彼以外のもの(AKUMA)には感心を持つことすらなく振るい続けた。
AKUMAの死体を、時には人を殺すことさえいとわないくらいの覚悟を積み重ねた土台の上に立ち
天国に手を伸ばしても、まだ届きそうにない。
それでも、こうして死ぬ前に彼に会えた。
愛した彼の手で殺してくれるのだと思うと安らかな気持ちすら覚える。
でも新米の私を守ろうとして奮闘した仲間には気の毒だし
痛いのは嫌いだから、これはちょっとした私からの仕返し。
「お嬢さん、何笑ってんの?」
「っ…秘密♪」
貴方を愛したことも、二人が追い求めた幸福も全部秘密にしておこう。
そうして、彼がいつかふっと思い出して死ぬほど後悔すればいいと
ちょっとした出来心で、秘密を抱えながら最後の力を振り絞って
貴方に今日出会わなければ良かった、なんて嘘をついて笑った。
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【あとがき】
連載夢主で読んでも良いですし、連載主にしては
ちょっと最後の悪あがき感も薄かったので
別人の女性で読んでも良いですよ^^
ティキ相手ですが、過去にお互い愛し合っていたという設定です。
でもそれを覚えているのは夢主だけ、なので秘密(*´∀`)
SSは基本的にタイトルから連想しているのが多いので
この話もタイトル連想で書いてみました^^
シリアス強め、死ネタでしたので苦手な方はすいません><。