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この命懸けても(復活)
「希望は潰えた」と耳元で神にささやかれたような絶望感が両足に絡みついた。
息苦しさが水にインクを垂らしたように身体を駆け上がって
やがて脳へたどり着いた時は息をつくタイミングさえ見失うほど震えが止まらなかった。
足下で転がる仲間の絶え絶えの息に混じった必死の逃げろという警告が何度も頭の中でリフレインする。
冷や汗が頬を伝い、サーッと身体から血の気が引くのを感じながら
頭の中は激しいサイレンの音が狂ったように鳴り響いて私を急かした。
どうしよう、こんなに強いなんて、みんながきっとどうにかしてくれると思っていた。
そんな焦りや我ながら自分勝手な不安に嫌になる。
聞いてない、嘘だ……どうして私なんかをみんなは必死になって守ったんだ?
焦点の合わなくなった視線が床に転がり小さく呻いている仲間の身体や
だんだんと冷たくなっていく身体を追いかけるように滑る。
「なっ……なんで私を先に殺さなかったの……」
丸く愛らしい頬をツーッと熱い涙が勝手に滑り落ちた。
こうなるはずじゃなかったのに………。
少なくとも彼らは、みんなはこんなとこで……こんな私なんかをかばって死ぬはずじゃなかった。
「ああ、君を残したのはその顔が見たかったからさ♪」
「え……」
呆けたような気の抜けた返しが面白かったのか、彼らは心底おかしいといった様子で腹を抱えて笑った。
「馬鹿だ。こんな小娘を守って死にそうだなんて……あのヴァリアーも程度が知れるぜ!!
最後に弱いやつを残したのは、そいつの絶望した顔が見たいからだ。
圧倒的な武力を前に何もできなかったっていうその間抜け面がなぁ!!」
そう叫ぶと、ゆっくりと近づいてきた。
小さく息をのむ。歯の根があわずにガタガタ震えて
両足は壊れたおもちゃのように力が入らず言うことをきかなかった。
目の前で苦しんでいた仲間の身体を無造作に蹴りつける。
「あっ……!?」
怒りで思わず頭に血がのぼり熱くなる。
ぎゅっと握りしめた手のひらは指先が食い込んで血の気が引いている。
「さぁ、命乞いでもするかい?」
優しい口調で目線を合わせるようにニコリと長身の男が
口の端を思い切り歪ませ愉悦の笑みを浮かべて見下ろした。
「美緒だけでも見逃してくれ」
「そうだよ。こんな奴殺しても無意味だよ」
「さっさと逃げろって……こんな奴ら王子がすぐに片付けてやるから」
「俺も……まだやれるぞ。――だから、今のうちに逃げ……」
「美緒ちゃんお願いよ。言うこときいて」
「美緒……生きろ」
一瞬、静かになった頭の中でみんなの言葉が身体を駆け巡った。
私は……なんて、馬鹿なんだ。
『生きろ』と言ったボスの言葉が、自分勝手にみんながどうにかしてくれる。
私はきっと無事だなんて甘えていた自分が情けない。
強引に自分を鼓舞するように視線をあげ、ぎゅっと寄せた眉は
そいつを射貫いて殺すくらいの気持ちをこめて精一杯の威圧でにらみつける。
「私は逃げない!!――逃げたくない!!」
死ぬ気の炎を扇にこめて、胸の前で構えるように持ち直した。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
【あとがき】
最初死亡設定にしようか迷いましたがネタでも
まだ本編で絡ませる前に死なせていいかしらと悩んだので
床に転がって呻いててもらいました笑
この後の展開は読者の想像に委ねますw
「希望は潰えた」と耳元で神にささやかれたような絶望感が両足に絡みついた。
息苦しさが水にインクを垂らしたように身体を駆け上がって
やがて脳へたどり着いた時は息をつくタイミングさえ見失うほど震えが止まらなかった。
足下で転がる仲間の絶え絶えの息に混じった必死の逃げろという警告が何度も頭の中でリフレインする。
冷や汗が頬を伝い、サーッと身体から血の気が引くのを感じながら
頭の中は激しいサイレンの音が狂ったように鳴り響いて私を急かした。
どうしよう、こんなに強いなんて、みんながきっとどうにかしてくれると思っていた。
そんな焦りや我ながら自分勝手な不安に嫌になる。
聞いてない、嘘だ……どうして私なんかをみんなは必死になって守ったんだ?
焦点の合わなくなった視線が床に転がり小さく呻いている仲間の身体や
だんだんと冷たくなっていく身体を追いかけるように滑る。
「なっ……なんで私を先に殺さなかったの……」
丸く愛らしい頬をツーッと熱い涙が勝手に滑り落ちた。
こうなるはずじゃなかったのに………。
少なくとも彼らは、みんなはこんなとこで……こんな私なんかをかばって死ぬはずじゃなかった。
「ああ、君を残したのはその顔が見たかったからさ♪」
「え……」
呆けたような気の抜けた返しが面白かったのか、彼らは心底おかしいといった様子で腹を抱えて笑った。
「馬鹿だ。こんな小娘を守って死にそうだなんて……あのヴァリアーも程度が知れるぜ!!
最後に弱いやつを残したのは、そいつの絶望した顔が見たいからだ。
圧倒的な武力を前に何もできなかったっていうその間抜け面がなぁ!!」
そう叫ぶと、ゆっくりと近づいてきた。
小さく息をのむ。歯の根があわずにガタガタ震えて
両足は壊れたおもちゃのように力が入らず言うことをきかなかった。
目の前で苦しんでいた仲間の身体を無造作に蹴りつける。
「あっ……!?」
怒りで思わず頭に血がのぼり熱くなる。
ぎゅっと握りしめた手のひらは指先が食い込んで血の気が引いている。
「さぁ、命乞いでもするかい?」
優しい口調で目線を合わせるようにニコリと長身の男が
口の端を思い切り歪ませ愉悦の笑みを浮かべて見下ろした。
「美緒だけでも見逃してくれ」
「そうだよ。こんな奴殺しても無意味だよ」
「さっさと逃げろって……こんな奴ら王子がすぐに片付けてやるから」
「俺も……まだやれるぞ。――だから、今のうちに逃げ……」
「美緒ちゃんお願いよ。言うこときいて」
「美緒……生きろ」
一瞬、静かになった頭の中でみんなの言葉が身体を駆け巡った。
私は……なんて、馬鹿なんだ。
『生きろ』と言ったボスの言葉が、自分勝手にみんながどうにかしてくれる。
私はきっと無事だなんて甘えていた自分が情けない。
強引に自分を鼓舞するように視線をあげ、ぎゅっと寄せた眉は
そいつを射貫いて殺すくらいの気持ちをこめて精一杯の威圧でにらみつける。
「私は逃げない!!――逃げたくない!!」
死ぬ気の炎を扇にこめて、胸の前で構えるように持ち直した。
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【あとがき】
最初死亡設定にしようか迷いましたがネタでも
まだ本編で絡ませる前に死なせていいかしらと悩んだので
床に転がって呻いててもらいました笑
この後の展開は読者の想像に委ねますw