SS
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
どんな人が好き?(復活)
「ねぇ~美緒ちゃん恋バナしましょ~♪」
突然自室に戻る途中で声をかけられたかと思えば
急にそんな事を言われたので面食らった。
しかしルッスーリアはこの手の話題は私よりも好きだし
何より女子力も高い。よく私に好きな人がいるのかと聞いて来ては
いないと答えるたびに撃沈していた。
なので最近は恋バナの類の話もあまり振ってこなかったから少し珍しかった。
………
……
…
お菓子をもってルッスーリアの部屋にいけば
彼はさっそく美味しい紅茶を入れてくれただけでなく
私の爪の手入れまで始めた。
なんでもお揃いのネイルにするんだと息巻いている。
「ここの男ってほんとがさつでしょ~?
女の子がきてうれしいわぁ~」
期待していた女子よりどちからと言うとオッサンよりだけどと思いつつも
私は心地いい手入れにうっとり目を細めた。
「そういえば、美緒ちゃんは好きなタイプっているのかしら?」
「好きなタイプ?――うーん」
少し考えて、思いついたことを返す。
「昔は人間失格という本の大庭葉蔵みたいな人がタイプだったんだけど…。
あ、でもあの人よくよく考えるとクズ人間だもんなぁ。
でもああいう美形の憂いを帯びた感じ……好きかも」
視線を遠くにしてぼーっとしていると
ルッスーリアがクスクス笑った。
「だめんずに引っかかりそうで怖いわぁ~」
その言葉に、ダメンズの代表格のような男の名前をあげたからか
それとも私の恋愛経験のなさから笑っているのか分からず
少し頬に熱があつまるのを感じながら、うつむいた。
「わ、私だってそりゃ好きな人の一人や二人くらい……今まで」
「二次元はダメよ」
「チッ」
三次元の男か……幼馴染のヤン君以外みんな戸惑ってしまう。
というか最近はヤン君もごつくなってきてアタフタしてしまう。
なんだろう、のど仏が出来て可愛かった声が知らない男の人みたいに低くなって
身長は前から越してたけど、体格も骨から違うみたいにガッシリしはじめたり
大きく男らしい骨ばった手になりだして。
一方で私はどんどん女性らしい丸みのある身体になりつつある。
ふとした瞬間に男女の身体の違いを見せつけられるとキュンとくる。
高いところに手が届いたり物を簡単に持ったり、袖まくりした時に浮き出る血管。
筋張った大きな手、低く耳に心地の良いテノール。
「男の人だとだいたいドキドキしちゃうかも」
「かわいいわねぇ~」
「ルッス姐さんの好きなタイプは?」
「アタシ?アタシはもちろんイイ身体の人よん♪」
「いい身体……まぁ確かに男らしい人はカッコイイよね」
同調するように頷く。細身の男性よりは細マッチョ以上ボディービル未満の身体が好き。
「他にどんな国の人がいいとか、どんな容姿がいいとかないの?」
ルッスーリアにうながされて、うーんと今までの性癖……もとい好みを探っていく。
ぶっちゃけ男性ならたいていすぐ優しくされただけで惚れそうだなんて言えないけど。
「国籍だと日本人よりも濃い目の顔が好きってくらいで特にこの国の人がいいってことはないかも。
しいて言うなら可愛い系よりもかっこいい男らしい顔立ちが好き。
でも日本語が話せる人がいいな。
そしたら日本のアニメも一緒に見れるからね。
後は私が身長低いから、高い人にキュンとしちゃう。
でも最終的に中身がやっぱり良い人なのが前提だけどね」
どんなに見た目がよくても中身がダメでは食材に例えると腐っているに過ぎない。
どうせ美醜なんてものは年をとったり、ちょっとしたバランスで崩れてしまう。
けど中身の相性が良ければ、永遠に一緒にいれるし居たいと思える。
「結婚は妥協だとか言うけど、あんまり女が妥協するのも古いと思う。
女でも男でもどうしても嫌なことは嫌だと伝えられて
お互いで改善しあって、いい関係を築けるような仲が理想かな」
「そうよねぇ~。でも美緒ちゃんはかわいいし優しいから
変な男に引っかかりそうで怖いわぁ~」
遠まわしに恋愛経験が浅いことを言われているような気もしたが
素直に心配してくれてると受け止めようといつもの困ったように眉を下げてほほ笑んだ。
「ルッス姐さんこそ、イイ人いないの?」
「アタシ?う~ん、時と場合によるわね♪」
「すごい含みのある言い方だけど、なんかカッコイイの腹立つなぁ」
ルッス姐さん見た目は奇抜だけど、意外と中身は優しくてヴァリアーの中では常識的な方だし
身体もいけてるからな。――意外とモテそうなのは否めない。
「それにしても、なんで急に恋バナなんてしようと思ったの?」
疑問に思っていたことを投げかけると、待っていましたといわんばかりに
私の手を取って目をキラキラさせながらルッスーリアが叫んだ。
「そうだったわ!!――美緒ちゃんに縁談があるのよ!!」
「えっええええ!?――どうして!?あ、いやそれもあるけど
まずはなんで私なんかに!?」
「前々からちらほらきてたんだけど、ボスが厳しくてね~。
でも美緒ちゃんも結婚してもいい年だし、ボンゴレの未来のためにも
早く跡継ぎを生んで欲しいって嘆願がいっぱいきてるのよ」
それで私の好みなんかをリサーチしたのか、ん?でも待って……。
「あの、私みたいなのが条件を選べるほどきてるんですか?」
むしろ年が倍以上離れてる人とか、お金をもらって偽装結婚希望とか
そういう訳ありな人しかいなさそうだけど。
青ざめていると、ルッスーリアが満面の笑みで頷いた。
「あなたは選び放題なのよ?安心して!!」
後日、急きょルッスーリアに誘導されるように
半ば強制的にお見合い会場につれていかれた私は
意外すぎる候補者に、どうして私をと絶句したのはまた次の話。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
【あとがき】
恋バナ……したいですよね。
ルッス姐さんといつか恋バナしてキャーキャー騒ぎたいです(n*´ω`*n)
ルッス姐さんが紹介してくれたら絶対変な人選ばなさそう。
「ねぇ~美緒ちゃん恋バナしましょ~♪」
突然自室に戻る途中で声をかけられたかと思えば
急にそんな事を言われたので面食らった。
しかしルッスーリアはこの手の話題は私よりも好きだし
何より女子力も高い。よく私に好きな人がいるのかと聞いて来ては
いないと答えるたびに撃沈していた。
なので最近は恋バナの類の話もあまり振ってこなかったから少し珍しかった。
………
……
…
お菓子をもってルッスーリアの部屋にいけば
彼はさっそく美味しい紅茶を入れてくれただけでなく
私の爪の手入れまで始めた。
なんでもお揃いのネイルにするんだと息巻いている。
「ここの男ってほんとがさつでしょ~?
女の子がきてうれしいわぁ~」
期待していた女子よりどちからと言うとオッサンよりだけどと思いつつも
私は心地いい手入れにうっとり目を細めた。
「そういえば、美緒ちゃんは好きなタイプっているのかしら?」
「好きなタイプ?――うーん」
少し考えて、思いついたことを返す。
「昔は人間失格という本の大庭葉蔵みたいな人がタイプだったんだけど…。
あ、でもあの人よくよく考えるとクズ人間だもんなぁ。
でもああいう美形の憂いを帯びた感じ……好きかも」
視線を遠くにしてぼーっとしていると
ルッスーリアがクスクス笑った。
「だめんずに引っかかりそうで怖いわぁ~」
その言葉に、ダメンズの代表格のような男の名前をあげたからか
それとも私の恋愛経験のなさから笑っているのか分からず
少し頬に熱があつまるのを感じながら、うつむいた。
「わ、私だってそりゃ好きな人の一人や二人くらい……今まで」
「二次元はダメよ」
「チッ」
三次元の男か……幼馴染のヤン君以外みんな戸惑ってしまう。
というか最近はヤン君もごつくなってきてアタフタしてしまう。
なんだろう、のど仏が出来て可愛かった声が知らない男の人みたいに低くなって
身長は前から越してたけど、体格も骨から違うみたいにガッシリしはじめたり
大きく男らしい骨ばった手になりだして。
一方で私はどんどん女性らしい丸みのある身体になりつつある。
ふとした瞬間に男女の身体の違いを見せつけられるとキュンとくる。
高いところに手が届いたり物を簡単に持ったり、袖まくりした時に浮き出る血管。
筋張った大きな手、低く耳に心地の良いテノール。
「男の人だとだいたいドキドキしちゃうかも」
「かわいいわねぇ~」
「ルッス姐さんの好きなタイプは?」
「アタシ?アタシはもちろんイイ身体の人よん♪」
「いい身体……まぁ確かに男らしい人はカッコイイよね」
同調するように頷く。細身の男性よりは細マッチョ以上ボディービル未満の身体が好き。
「他にどんな国の人がいいとか、どんな容姿がいいとかないの?」
ルッスーリアにうながされて、うーんと今までの性癖……もとい好みを探っていく。
ぶっちゃけ男性ならたいていすぐ優しくされただけで惚れそうだなんて言えないけど。
「国籍だと日本人よりも濃い目の顔が好きってくらいで特にこの国の人がいいってことはないかも。
しいて言うなら可愛い系よりもかっこいい男らしい顔立ちが好き。
でも日本語が話せる人がいいな。
そしたら日本のアニメも一緒に見れるからね。
後は私が身長低いから、高い人にキュンとしちゃう。
でも最終的に中身がやっぱり良い人なのが前提だけどね」
どんなに見た目がよくても中身がダメでは食材に例えると腐っているに過ぎない。
どうせ美醜なんてものは年をとったり、ちょっとしたバランスで崩れてしまう。
けど中身の相性が良ければ、永遠に一緒にいれるし居たいと思える。
「結婚は妥協だとか言うけど、あんまり女が妥協するのも古いと思う。
女でも男でもどうしても嫌なことは嫌だと伝えられて
お互いで改善しあって、いい関係を築けるような仲が理想かな」
「そうよねぇ~。でも美緒ちゃんはかわいいし優しいから
変な男に引っかかりそうで怖いわぁ~」
遠まわしに恋愛経験が浅いことを言われているような気もしたが
素直に心配してくれてると受け止めようといつもの困ったように眉を下げてほほ笑んだ。
「ルッス姐さんこそ、イイ人いないの?」
「アタシ?う~ん、時と場合によるわね♪」
「すごい含みのある言い方だけど、なんかカッコイイの腹立つなぁ」
ルッス姐さん見た目は奇抜だけど、意外と中身は優しくてヴァリアーの中では常識的な方だし
身体もいけてるからな。――意外とモテそうなのは否めない。
「それにしても、なんで急に恋バナなんてしようと思ったの?」
疑問に思っていたことを投げかけると、待っていましたといわんばかりに
私の手を取って目をキラキラさせながらルッスーリアが叫んだ。
「そうだったわ!!――美緒ちゃんに縁談があるのよ!!」
「えっええええ!?――どうして!?あ、いやそれもあるけど
まずはなんで私なんかに!?」
「前々からちらほらきてたんだけど、ボスが厳しくてね~。
でも美緒ちゃんも結婚してもいい年だし、ボンゴレの未来のためにも
早く跡継ぎを生んで欲しいって嘆願がいっぱいきてるのよ」
それで私の好みなんかをリサーチしたのか、ん?でも待って……。
「あの、私みたいなのが条件を選べるほどきてるんですか?」
むしろ年が倍以上離れてる人とか、お金をもらって偽装結婚希望とか
そういう訳ありな人しかいなさそうだけど。
青ざめていると、ルッスーリアが満面の笑みで頷いた。
「あなたは選び放題なのよ?安心して!!」
後日、急きょルッスーリアに誘導されるように
半ば強制的にお見合い会場につれていかれた私は
意外すぎる候補者に、どうして私をと絶句したのはまた次の話。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
【あとがき】
恋バナ……したいですよね。
ルッス姐さんといつか恋バナしてキャーキャー騒ぎたいです(n*´ω`*n)
ルッス姐さんが紹介してくれたら絶対変な人選ばなさそう。