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2020年、遅れて初詣しようwithヴァリアー
「さむ……」
手袋をつけてもスマホをいじるたびにとるからか
かじかんだままの指に熱く白い息をはいて暖めようとこすった。
後ろでは私の小さな愚痴に続き、こちらはわざとかやけに聞こえるようにだりぃと
あくびをする目隠れ金髪自称プリンス……ベルが案の定レヴィに怒鳴られていた。
なんでも、ボスが何を思い立ったか日本滞在中の私達に初詣とやらに
チャリで……もといリムジン的なやつで行こうぜとか抜かしたので
え、それ前日までに言えやと皆眠そうな寒空の下閑散とした神社に集められた。
ってか貸し切りかってくらい人が居ないからかやけに寒い。
いつもチビなのをいいことにちゃっかり人混みの中に混じり子供ペンギンみたいに
暖を取ってぬくぬくとしていた私はヒューと吹き抜ける風と仲間とはいえ
微妙に距離をとっている彼らに泣きそう。
ってか、肝心のボスが遅れてるなぁ……あ、いつもか。
でも、私の感覚だと三が日……つまり1月3日までに初詣行かなければその年はもう行かないと思っていたので
7日も過ぎて今更感がすごいな。いやー、日本人だけどそこまで初詣こだわったことないわぁ。
ボスって日本にくれば温泉行ったりとか日本ぽいことしたがるよなぁ。
あんな怖そうな人でも、やっぱり日本文化って外国人目線で魅力的にうつるのかなぁ……とか
色んなことを考えていたら、やっとボスがやってきた。
さっそく全員そろったところで、各々が思い思いの言葉をこぼしながらレッツ・初詣に挑んでみた。
手水で手をゆすいだりを私がみんなにやってみせたり
お賽銭箱に5円玉とかお金をなげて手を叩いて祈るなどを教える。
(マーモンが凄く顔を歪めながら1円だけ入れたのが薄目で見えたので笑いをかみ殺したのは秘密)
皆で祈った後、お節介なルッスーリアが何を願ったか一人ひとり聞いて来たり
聞いても居ないのにレヴィがボスの幸せを願ったとボスをちらちら見ながらアピールしてたり
いつもの殺伐とした空気をゆるめて、私達は一般人みたいに少しだけ笑いながら
おみくじをしたり、私の初詣に関する薄い知識に皆関心したように聞いて白い息をはいていた。
「それにしても、ジャポネーゼ(日本人)はなんで初詣するんだい?」
「なんでだろう~。あんまり深く考えたことはないなぁ。
あ、でも去年はありがとうございました…また今年も楽しい年でありますようにってお願いする気持ちはあるね」
ベルが他力本願かよとか、マーモンもそんな願いを叶えるための報酬がお賽銭なの?と聞いてきて苦笑する。
「あっあと、今年はこういうことを頑張るぞって気を引き締めたり!!」
とさきほど買ったお守り、特に恋愛成就を掲げながら今年こそは彼氏をとルッスーリアにはやされながら
照れつつも宣言していると、大きな手のひらにお守りがごっそり盗られたので面食らう。
「えっちょっと…ボス!?なっなんですか?」
さっきまでやや離れていたのに、今は背中がボスに密着するほど近い距離にいて頬が赤くなる。
そのボスの大きな手は恋愛成就のお守りを奪い隠すように握られ、唇は不敵な笑みを浮かべ
不満げな私を後ろから抱きしめるように覆いかぶさり私に囁いた。
「こんな物はいらねぇだろ?……それにお前の願いごとは俺のそばに居ること一択だ」
大人の余裕とか色気とか色々なものに押されながら、私は消えそうな声でずるいとだけ呟いた。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
【あとがき】
私なかなかイベントネタ消化できないので、時期ネタやってみたいなーと思い
ヴァリアー×初詣で考えていたらこんな感じに笑
ボスがなんで初詣いこーぜとかパリピなノリ出したのかは
書いてる本人の私でも意味が分かりませんがw
とにかく、最後は恋愛ゲームの俺様ですか?なみのド甘な感じにもっていけたのでよしとしましょう笑
「さむ……」
手袋をつけてもスマホをいじるたびにとるからか
かじかんだままの指に熱く白い息をはいて暖めようとこすった。
後ろでは私の小さな愚痴に続き、こちらはわざとかやけに聞こえるようにだりぃと
あくびをする目隠れ金髪自称プリンス……ベルが案の定レヴィに怒鳴られていた。
なんでも、ボスが何を思い立ったか日本滞在中の私達に初詣とやらに
チャリで……もといリムジン的なやつで行こうぜとか抜かしたので
え、それ前日までに言えやと皆眠そうな寒空の下閑散とした神社に集められた。
ってか貸し切りかってくらい人が居ないからかやけに寒い。
いつもチビなのをいいことにちゃっかり人混みの中に混じり子供ペンギンみたいに
暖を取ってぬくぬくとしていた私はヒューと吹き抜ける風と仲間とはいえ
微妙に距離をとっている彼らに泣きそう。
ってか、肝心のボスが遅れてるなぁ……あ、いつもか。
でも、私の感覚だと三が日……つまり1月3日までに初詣行かなければその年はもう行かないと思っていたので
7日も過ぎて今更感がすごいな。いやー、日本人だけどそこまで初詣こだわったことないわぁ。
ボスって日本にくれば温泉行ったりとか日本ぽいことしたがるよなぁ。
あんな怖そうな人でも、やっぱり日本文化って外国人目線で魅力的にうつるのかなぁ……とか
色んなことを考えていたら、やっとボスがやってきた。
さっそく全員そろったところで、各々が思い思いの言葉をこぼしながらレッツ・初詣に挑んでみた。
手水で手をゆすいだりを私がみんなにやってみせたり
お賽銭箱に5円玉とかお金をなげて手を叩いて祈るなどを教える。
(マーモンが凄く顔を歪めながら1円だけ入れたのが薄目で見えたので笑いをかみ殺したのは秘密)
皆で祈った後、お節介なルッスーリアが何を願ったか一人ひとり聞いて来たり
聞いても居ないのにレヴィがボスの幸せを願ったとボスをちらちら見ながらアピールしてたり
いつもの殺伐とした空気をゆるめて、私達は一般人みたいに少しだけ笑いながら
おみくじをしたり、私の初詣に関する薄い知識に皆関心したように聞いて白い息をはいていた。
「それにしても、ジャポネーゼ(日本人)はなんで初詣するんだい?」
「なんでだろう~。あんまり深く考えたことはないなぁ。
あ、でも去年はありがとうございました…また今年も楽しい年でありますようにってお願いする気持ちはあるね」
ベルが他力本願かよとか、マーモンもそんな願いを叶えるための報酬がお賽銭なの?と聞いてきて苦笑する。
「あっあと、今年はこういうことを頑張るぞって気を引き締めたり!!」
とさきほど買ったお守り、特に恋愛成就を掲げながら今年こそは彼氏をとルッスーリアにはやされながら
照れつつも宣言していると、大きな手のひらにお守りがごっそり盗られたので面食らう。
「えっちょっと…ボス!?なっなんですか?」
さっきまでやや離れていたのに、今は背中がボスに密着するほど近い距離にいて頬が赤くなる。
そのボスの大きな手は恋愛成就のお守りを奪い隠すように握られ、唇は不敵な笑みを浮かべ
不満げな私を後ろから抱きしめるように覆いかぶさり私に囁いた。
「こんな物はいらねぇだろ?……それにお前の願いごとは俺のそばに居ること一択だ」
大人の余裕とか色気とか色々なものに押されながら、私は消えそうな声でずるいとだけ呟いた。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
【あとがき】
私なかなかイベントネタ消化できないので、時期ネタやってみたいなーと思い
ヴァリアー×初詣で考えていたらこんな感じに笑
ボスがなんで初詣いこーぜとかパリピなノリ出したのかは
書いてる本人の私でも意味が分かりませんがw
とにかく、最後は恋愛ゲームの俺様ですか?なみのド甘な感じにもっていけたのでよしとしましょう笑