COLORS(種運命)
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――destiny19―― 届かぬ想い
ラクスが無事宇宙へ飛び立ったのを確認した後アークエンジェルに戻ったシオンは、キラに迎えに来てもらったというミリアリアと再会した。
「お久しぶりです、シオンさん!」
嬉しそうにミリアリアが駆け寄るとシオンも笑顔で迎える。
「本当に久しぶりだな、2年ぶりくらいか。ディアッカは元気そうか?」
シオンの言葉に嬉しそうな微笑みを浮かべたのも一瞬で、ディアッカの名に反応したミリアリアはつんと顔を背けた。
そんなミリアリアにシオンは怪訝そうに顔をしかめる。
「……? あいつとなにかあったのか?」
「別れたの」
「え?」
信じられない、とあっけにとられる。
2人の出会いは最悪だったが、それでも自分の知る限りにおいては、結構いい雰囲気になっていたはずだ。
この2年いったいなにがあったのか。
「あ……ミリアリア?」
「だって!」
バツが悪げに事の次第を聞こうとしたシオンより先にミリアリアが口を開いた。
「だって! あいつったら私がやろうとすることに、ぜーんぶ駄目だとかなんだって口を挟むんだもん! フリーのカメラマンのどこが悪いの? そりゃ、確かに危険な場所に行ったりもするわよ。でも、たとえ危険を冒してでも誰かが真実を公表しなくちゃ何も変わらないじゃない! そう思わない? それなのにあいつったら!!」
次第に興奮し始めたミリアリアは、溜まっていた不満を息継ぎも忘れて捲し立てた。
想像するに、ミリアリアを危険な場所に行かせたくないディアッカが彼女のやることに文句を言ったということなんだろう。
それに不満を爆発させたミリアリアが別れ話を叩きつけた、というところか。
(ディアッカ……)
シオンは内心でため息をつく。彼の気持ちも解らなくはない。
現に今、自分もラクスを危険な場所に送り出してきたばかりで、彼女がしようとすることに「ダメだ」と感情をぶつけたのは、ついこの間だ。
シオンは心の中でディアッカに同情した。
このまま放っておくこともできるが、そうなれば確実にこの2人は破局するだろう。いや、世間的にはすでに破局しているのかも知れない。
だが、ミリアリアの話しぶりからして、ディアッカのことを嫌っての言動ではなさそうだと感じたシオンは、お節介とは思いつつも行動せずにはいられなかった。
「落ち着こう、ミリアリア。ディアッカだってきみを心配したからこそ、止めたんだろう?」
「それは……」
「本気でディアッカのことを嫌いになったのか?」
「ちが……!!」
慌てて否定しようとして、ミリアリアはハッと口を押さえた。
「ちょっと意地になっただけなんだろう? だったら俺が取り成してやるから、きちんと仲直りしろよ」
「無理よ……だって……私、あいつに……酷いこと…言っちゃ…た」
ミリアリアは、感情に任せて放った言葉を思い出し、涙ぐみはじめた。
「大丈夫。言い過ぎた自分も悪かったって思ってるんだろ? なら、今の自分の気持ちを正直に言えばいい。あいつはきみにベタ惚れだから、きちんと話し合えばきっと仲直りできるさ」
「まだ……間に合うかしら……」
「間に合うと信じて行動すれば、遅いなんてのは絶対にないよ」
シオンの力強い言葉に、ミリアリアは瞳を潤ませながらも笑顔で頷いた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ターミナルからもたらされた情報でオーブ軍がクレタに展開していることを知ったアークエンジェルは戦闘を阻止すべく、クレタに向けて艦を発進させた。
到着するまでの時間の合間を縫って、シオンはハイネの様子を伺いに医務室へと向かう。
鎮痛剤を投与した副作用のせいか、ハイネは眠っていた。
カルテのデータに目を通す。
傷は酷く、予想通り回復にはまだ時間がかかりそうだった。
クレタに着けば、間違いなく戦闘になるだろう。そうなればハイネの手当てに割く人員がない。
今のうちにガーゼや包帯を取り替えておこうと、手を伸ばす。
しばらくすると、ブリッジから到着10分前の知らせが届き、シオンはロッカールームへと向かった。
「ザフト、オーブ、両軍戦闘を開始しています!」
インカムをつけたミリアリアが冷静に状況を読み上げる。
「状況は?」
「ムラサメ隊、次々と戦闘不能になっています。ミネルバも被弾損傷大!」
ミリアリアが答える。
『これ以上、戦闘を拡大させるわけにはいかない。出るぞ!』
進路クリアを確認し、フリーダム、ストライク・ルージュ、アマテラスが飛び出していく。
アークエンジェルも両軍の間に割って入るべく、進路を進めた。
片腕を失ったザクがライフルを乱射し、ムラサメを撃ち落そうと追尾する。
決死隊と化したムラサメはミネルバのブリッジに向かって追突を試みる。
誰もがミネルバが落ちたと思った。
次の瞬間、上空から降ってきたビームがムラサメの行動を阻止し、ミネルバを庇って立ちふさがった。
白と青を基調とした機体が紅の機体を伴って舞い降りる。数拍を置いて黄金の機体も舞い降りてきた。
紅の機体「ストライク・ルージュ」からオーブ全軍に向けて言葉が発せられる。
カガリがオーブ軍を止めている間にシオンはミネルバに通信を繋いだ。
『ご無事のようでなによりです、グラディス艦長』
「フィーリア代理。これは一体なんの真似でしょう?」
タリアはモニター越しにシオンを睨みつける。
先日の戦闘では自分たちを攻撃し、今度は反対に守る。
彼らがなにを考えて行動しているのかまったく理解できない。
『なんの真似もなにもご覧の通りです。私と代表はプラントに対して敵対行動を取ることを許可していない。今回の派兵は我らの許可なくされたもの。大恩ある貴艦に対しての戦闘行為を我らは認めない。貴艦らから見れば、はなはだ勝手な行動に見えるかもしれませんが、なればこそ今回は助力させてもらいました。この場は代表が抑えるゆえ、これ以上の戦闘は中止していただきたい』
「本当に勝手な言い分ですわ。前回の時もあなた方はアスハ代表の名を語る偽者と判断されたのですよ? お忘れになったわけではないでしょう」
シオンがタリアと話し合っている間も、周囲の戦闘は続く。
カガリの必死の呼びかけにもかかわらず、戦闘が中断される気配はない。
インパルスがストライク・ルージュに向かって、ありったけのミサイルを放った。だが、ストライク・ルージュに被弾する前にすべてフリ-ダムに撃ち落される。
フリーダムは翼を広げてインパルスに向かって突進した。
ビームソードを構え、切りかかった。
インパルスはスラスターの向きを変えて、フリーダムの攻撃をかわし、逆に切りかかる。だが、フリーダムも体勢を変えて攻撃を防いだ。
その時、赤い機体が両機の間に割り込んだ。赤い機体はフリーダムとほぼ互角にやり合う。
「前回も今回も、オーブ、連合の混合軍によって、こちらは甚大なる被害をこうむっています。いかに代理の要請とはいえ、これ以上あの勢力を放っておくわけにはいきません。アスハ代表を名乗る方の説得に応じる気配も見られません。よって本艦は敵性勢力の排除に徹します」
タリアは、キッパリと跳ね除けた。
シオンの方もタリアが自分の要請を受け入れるとは端から思ってはいない。成否はどうあれ、カガリがオーブ軍を説得する時間稼ぎができればよかったのだ。
だが、どうやらカガリは失敗したらしいが、これも予想の範囲内だった。
持てる全ての権限を使って戦闘を停止させるべく行動しようと、カメラアイを動かしたシオンは、セイバーとフリーダムの戦闘に割って入ったカオスが一瞬でフリーダムのビームソードに両腕を切り裂かれるのを目にした。
「……!!」
アーモリー・ワンで強奪された3機の新型――あの場にいたステラ、アウル、スティング。そしてあのモビルスーツの動き。
そこから導き出される答えは――シオンは3機のパイロットが誰なのか本能的に悟ってしまった。
ラクスが無事宇宙へ飛び立ったのを確認した後アークエンジェルに戻ったシオンは、キラに迎えに来てもらったというミリアリアと再会した。
「お久しぶりです、シオンさん!」
嬉しそうにミリアリアが駆け寄るとシオンも笑顔で迎える。
「本当に久しぶりだな、2年ぶりくらいか。ディアッカは元気そうか?」
シオンの言葉に嬉しそうな微笑みを浮かべたのも一瞬で、ディアッカの名に反応したミリアリアはつんと顔を背けた。
そんなミリアリアにシオンは怪訝そうに顔をしかめる。
「……? あいつとなにかあったのか?」
「別れたの」
「え?」
信じられない、とあっけにとられる。
2人の出会いは最悪だったが、それでも自分の知る限りにおいては、結構いい雰囲気になっていたはずだ。
この2年いったいなにがあったのか。
「あ……ミリアリア?」
「だって!」
バツが悪げに事の次第を聞こうとしたシオンより先にミリアリアが口を開いた。
「だって! あいつったら私がやろうとすることに、ぜーんぶ駄目だとかなんだって口を挟むんだもん! フリーのカメラマンのどこが悪いの? そりゃ、確かに危険な場所に行ったりもするわよ。でも、たとえ危険を冒してでも誰かが真実を公表しなくちゃ何も変わらないじゃない! そう思わない? それなのにあいつったら!!」
次第に興奮し始めたミリアリアは、溜まっていた不満を息継ぎも忘れて捲し立てた。
想像するに、ミリアリアを危険な場所に行かせたくないディアッカが彼女のやることに文句を言ったということなんだろう。
それに不満を爆発させたミリアリアが別れ話を叩きつけた、というところか。
(ディアッカ……)
シオンは内心でため息をつく。彼の気持ちも解らなくはない。
現に今、自分もラクスを危険な場所に送り出してきたばかりで、彼女がしようとすることに「ダメだ」と感情をぶつけたのは、ついこの間だ。
シオンは心の中でディアッカに同情した。
このまま放っておくこともできるが、そうなれば確実にこの2人は破局するだろう。いや、世間的にはすでに破局しているのかも知れない。
だが、ミリアリアの話しぶりからして、ディアッカのことを嫌っての言動ではなさそうだと感じたシオンは、お節介とは思いつつも行動せずにはいられなかった。
「落ち着こう、ミリアリア。ディアッカだってきみを心配したからこそ、止めたんだろう?」
「それは……」
「本気でディアッカのことを嫌いになったのか?」
「ちが……!!」
慌てて否定しようとして、ミリアリアはハッと口を押さえた。
「ちょっと意地になっただけなんだろう? だったら俺が取り成してやるから、きちんと仲直りしろよ」
「無理よ……だって……私、あいつに……酷いこと…言っちゃ…た」
ミリアリアは、感情に任せて放った言葉を思い出し、涙ぐみはじめた。
「大丈夫。言い過ぎた自分も悪かったって思ってるんだろ? なら、今の自分の気持ちを正直に言えばいい。あいつはきみにベタ惚れだから、きちんと話し合えばきっと仲直りできるさ」
「まだ……間に合うかしら……」
「間に合うと信じて行動すれば、遅いなんてのは絶対にないよ」
シオンの力強い言葉に、ミリアリアは瞳を潤ませながらも笑顔で頷いた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ターミナルからもたらされた情報でオーブ軍がクレタに展開していることを知ったアークエンジェルは戦闘を阻止すべく、クレタに向けて艦を発進させた。
到着するまでの時間の合間を縫って、シオンはハイネの様子を伺いに医務室へと向かう。
鎮痛剤を投与した副作用のせいか、ハイネは眠っていた。
カルテのデータに目を通す。
傷は酷く、予想通り回復にはまだ時間がかかりそうだった。
クレタに着けば、間違いなく戦闘になるだろう。そうなればハイネの手当てに割く人員がない。
今のうちにガーゼや包帯を取り替えておこうと、手を伸ばす。
しばらくすると、ブリッジから到着10分前の知らせが届き、シオンはロッカールームへと向かった。
「ザフト、オーブ、両軍戦闘を開始しています!」
インカムをつけたミリアリアが冷静に状況を読み上げる。
「状況は?」
「ムラサメ隊、次々と戦闘不能になっています。ミネルバも被弾損傷大!」
ミリアリアが答える。
『これ以上、戦闘を拡大させるわけにはいかない。出るぞ!』
進路クリアを確認し、フリーダム、ストライク・ルージュ、アマテラスが飛び出していく。
アークエンジェルも両軍の間に割って入るべく、進路を進めた。
片腕を失ったザクがライフルを乱射し、ムラサメを撃ち落そうと追尾する。
決死隊と化したムラサメはミネルバのブリッジに向かって追突を試みる。
誰もがミネルバが落ちたと思った。
次の瞬間、上空から降ってきたビームがムラサメの行動を阻止し、ミネルバを庇って立ちふさがった。
白と青を基調とした機体が紅の機体を伴って舞い降りる。数拍を置いて黄金の機体も舞い降りてきた。
紅の機体「ストライク・ルージュ」からオーブ全軍に向けて言葉が発せられる。
カガリがオーブ軍を止めている間にシオンはミネルバに通信を繋いだ。
『ご無事のようでなによりです、グラディス艦長』
「フィーリア代理。これは一体なんの真似でしょう?」
タリアはモニター越しにシオンを睨みつける。
先日の戦闘では自分たちを攻撃し、今度は反対に守る。
彼らがなにを考えて行動しているのかまったく理解できない。
『なんの真似もなにもご覧の通りです。私と代表はプラントに対して敵対行動を取ることを許可していない。今回の派兵は我らの許可なくされたもの。大恩ある貴艦に対しての戦闘行為を我らは認めない。貴艦らから見れば、はなはだ勝手な行動に見えるかもしれませんが、なればこそ今回は助力させてもらいました。この場は代表が抑えるゆえ、これ以上の戦闘は中止していただきたい』
「本当に勝手な言い分ですわ。前回の時もあなた方はアスハ代表の名を語る偽者と判断されたのですよ? お忘れになったわけではないでしょう」
シオンがタリアと話し合っている間も、周囲の戦闘は続く。
カガリの必死の呼びかけにもかかわらず、戦闘が中断される気配はない。
インパルスがストライク・ルージュに向かって、ありったけのミサイルを放った。だが、ストライク・ルージュに被弾する前にすべてフリ-ダムに撃ち落される。
フリーダムは翼を広げてインパルスに向かって突進した。
ビームソードを構え、切りかかった。
インパルスはスラスターの向きを変えて、フリーダムの攻撃をかわし、逆に切りかかる。だが、フリーダムも体勢を変えて攻撃を防いだ。
その時、赤い機体が両機の間に割り込んだ。赤い機体はフリーダムとほぼ互角にやり合う。
「前回も今回も、オーブ、連合の混合軍によって、こちらは甚大なる被害をこうむっています。いかに代理の要請とはいえ、これ以上あの勢力を放っておくわけにはいきません。アスハ代表を名乗る方の説得に応じる気配も見られません。よって本艦は敵性勢力の排除に徹します」
タリアは、キッパリと跳ね除けた。
シオンの方もタリアが自分の要請を受け入れるとは端から思ってはいない。成否はどうあれ、カガリがオーブ軍を説得する時間稼ぎができればよかったのだ。
だが、どうやらカガリは失敗したらしいが、これも予想の範囲内だった。
持てる全ての権限を使って戦闘を停止させるべく行動しようと、カメラアイを動かしたシオンは、セイバーとフリーダムの戦闘に割って入ったカオスが一瞬でフリーダムのビームソードに両腕を切り裂かれるのを目にした。
「……!!」
アーモリー・ワンで強奪された3機の新型――あの場にいたステラ、アウル、スティング。そしてあのモビルスーツの動き。
そこから導き出される答えは――シオンは3機のパイロットが誰なのか本能的に悟ってしまった。