COLORS(種運命)
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――destiny16―― すれ違う視線
「彼の容態は?」
アマテラスから降り、ヘルメットを脱ぎ捨てたシオンは待機していたマードックに自分が助けたザフト兵の様子を問いかける。
「あのオレンジのザフトならストレッチャーで医務室に運ばれてそれきりだ。詳しい内容まではな」
戦闘中に無理を言うな、と言うマードックにシオンは「それもそうだ」と苦笑いを浮かべた。ロッカールームで着替えを済ませ、医務室へ向かった。
「懐かしいな。ラスティとミゲルのことを思い出すよ」
「そうだな……そういえば元気にしてるのか?」
懐かしそうにするキラとは対照的に、シオンはバツが悪げに顔をしかめる。
世捨て人のごとく引きこもり生活をしていたシオンは、プラントへ帰っていったミゲルたちの近況にもまったく興味を示さず、それ故に周囲もあえて知らせていなかった。
「4人とも軍に復帰して今は確か……デュエルのパイロットだったイザークって彼……えっと、ほら、銀髪の。彼の部下になったって前にメールが来てた」
「4人とも?」
「そうらしいよ? 彼が隊長になって全員を自分の部隊に引き入れたんだって。仲間想いだよね」
「たしかに。だが、イザークの実力が伴ってこそだ。感服する」
「うん。ザフトの隊長ってだけでもすごいことだろうし」
話している間に到着した医務室。
開いたドアから一歩進めば、室内にこもる独特なにおい。
すぐ目についたベッドには、身体のあちこちに包帯を巻かれたオレンジの髪の青年が眠っていた。
ガートルに吊るされた点滴液が一定の間隔を置いて注射針を介し青年の体内へと送られる。
「結構重傷そうだね」
「そうだな。この分じゃ、しばらくは目覚めないだろうな」
青年の顔を覗き込み、顔にかかる髪を人差し指で払ってやる。点滴液の残量から後1時間はかかるだろう。
「点滴が終る頃にもう一度来るか。それまではブリッジで今後のことを話し合う。彼の件はその後だ」
「はい」
シオンはキラを連れ医務室を後にした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ターミナル経由でミリアリアから通信が入る。
シオンは主だったクルーを放送でブリッジに集めると、通信文を読み上げた。
「『ダータネルスで天使を見ました。また会いたい。赤の騎士も探しています。どうか連絡を――ミリアリア』だそうだ。これがターミナルを経由して送られてきた。これを出したのがミリィ本人なら……ここへの連絡手段を知っているはずだ。わざわざターミナルを経由する必要はない。だが、ここにある〝赤の騎士〟のところが気になる。もし、アスランなら……各自の意見を聞きたい」
〝赤の騎士〟をアスランと結びつけたカガリが瞳を輝かせるが、他のクルーは眉を寄せたりと罠である可能性を捨てきれないでいた。キラも返答に窮する。
「さぁて、どうしたもんかね? 誰かにしかけられたにしちゃ、なかなかシャレた文面だ」
バルトフェルドが意味深に口元を歪める。途端にカガリがうろたえた表情になる。助けを求めるようにシオンを見つめると、シオンは黙ったままカガリの肩に手を置く。
「……僕は会いたい」
それまで黙っていたキラが口を開いた。
「アスランが戻ったのならプラントのことも色々と解ると思うし。でも、これが罠じゃないって可能性もないわけじゃない。だから僕1人で行きます。アークエンジェルやシオンさんは動かないでください」
「いいのか?」
しばし瞠目して思案し、ゆっくりと目を開いてシオンは言葉をつむいだ。
ラクスが不安げにシオンとキラを交互に見る。
確かに罠である可能性がある以上、キラの策が最善の方法だろう。
アークエンジェルやアマテラスまで動いては目立ちすぎる。仮に罠であったとしてもキラの腕とフリーダムがあれば、容易に切り抜けられる。
シオンが許可を出すと横からカガリが叫んだ。
「私も行くぞ!」
駄目だ、とキラが止めようとするが、一度言い出したカガリを止めることは容易には出来ない。
それを自身の経験から知っていたシオンは「くれぐれもキラの邪魔をしないように」ときつく言い聞かせてからカガリに許可を出した。
「彼の容態は?」
アマテラスから降り、ヘルメットを脱ぎ捨てたシオンは待機していたマードックに自分が助けたザフト兵の様子を問いかける。
「あのオレンジのザフトならストレッチャーで医務室に運ばれてそれきりだ。詳しい内容まではな」
戦闘中に無理を言うな、と言うマードックにシオンは「それもそうだ」と苦笑いを浮かべた。ロッカールームで着替えを済ませ、医務室へ向かった。
「懐かしいな。ラスティとミゲルのことを思い出すよ」
「そうだな……そういえば元気にしてるのか?」
懐かしそうにするキラとは対照的に、シオンはバツが悪げに顔をしかめる。
世捨て人のごとく引きこもり生活をしていたシオンは、プラントへ帰っていったミゲルたちの近況にもまったく興味を示さず、それ故に周囲もあえて知らせていなかった。
「4人とも軍に復帰して今は確か……デュエルのパイロットだったイザークって彼……えっと、ほら、銀髪の。彼の部下になったって前にメールが来てた」
「4人とも?」
「そうらしいよ? 彼が隊長になって全員を自分の部隊に引き入れたんだって。仲間想いだよね」
「たしかに。だが、イザークの実力が伴ってこそだ。感服する」
「うん。ザフトの隊長ってだけでもすごいことだろうし」
話している間に到着した医務室。
開いたドアから一歩進めば、室内にこもる独特なにおい。
すぐ目についたベッドには、身体のあちこちに包帯を巻かれたオレンジの髪の青年が眠っていた。
ガートルに吊るされた点滴液が一定の間隔を置いて注射針を介し青年の体内へと送られる。
「結構重傷そうだね」
「そうだな。この分じゃ、しばらくは目覚めないだろうな」
青年の顔を覗き込み、顔にかかる髪を人差し指で払ってやる。点滴液の残量から後1時間はかかるだろう。
「点滴が終る頃にもう一度来るか。それまではブリッジで今後のことを話し合う。彼の件はその後だ」
「はい」
シオンはキラを連れ医務室を後にした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ターミナル経由でミリアリアから通信が入る。
シオンは主だったクルーを放送でブリッジに集めると、通信文を読み上げた。
「『ダータネルスで天使を見ました。また会いたい。赤の騎士も探しています。どうか連絡を――ミリアリア』だそうだ。これがターミナルを経由して送られてきた。これを出したのがミリィ本人なら……ここへの連絡手段を知っているはずだ。わざわざターミナルを経由する必要はない。だが、ここにある〝赤の騎士〟のところが気になる。もし、アスランなら……各自の意見を聞きたい」
〝赤の騎士〟をアスランと結びつけたカガリが瞳を輝かせるが、他のクルーは眉を寄せたりと罠である可能性を捨てきれないでいた。キラも返答に窮する。
「さぁて、どうしたもんかね? 誰かにしかけられたにしちゃ、なかなかシャレた文面だ」
バルトフェルドが意味深に口元を歪める。途端にカガリがうろたえた表情になる。助けを求めるようにシオンを見つめると、シオンは黙ったままカガリの肩に手を置く。
「……僕は会いたい」
それまで黙っていたキラが口を開いた。
「アスランが戻ったのならプラントのことも色々と解ると思うし。でも、これが罠じゃないって可能性もないわけじゃない。だから僕1人で行きます。アークエンジェルやシオンさんは動かないでください」
「いいのか?」
しばし瞠目して思案し、ゆっくりと目を開いてシオンは言葉をつむいだ。
ラクスが不安げにシオンとキラを交互に見る。
確かに罠である可能性がある以上、キラの策が最善の方法だろう。
アークエンジェルやアマテラスまで動いては目立ちすぎる。仮に罠であったとしてもキラの腕とフリーダムがあれば、容易に切り抜けられる。
シオンが許可を出すと横からカガリが叫んだ。
「私も行くぞ!」
駄目だ、とキラが止めようとするが、一度言い出したカガリを止めることは容易には出来ない。
それを自身の経験から知っていたシオンは「くれぐれもキラの邪魔をしないように」ときつく言い聞かせてからカガリに許可を出した。