COLORS(種運命)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
――destiny14―― 蒼天の剣
「どうやら連合とオーブ艦隊がスエズに集結しつつあるらしい」
コーヒーを片手にバルトフェルドが言った。
マリュー、キラ、カガリを始めとした面々が憮然とした表情になり、ブリッジに重苦しい空気が流れた。
シオンはモニターに出された航路図を凝視する。
「決戦はそこか。で、今現在の位置は?」
「インド洋付近だ」
シオンの問いにバルトフェルドが答える。
「だとするとインド洋を突っ切るつもりか」
今度はカガリが反応した。
「それはないと思うわ」
マリューが否定した。シオンとバルトフェルドもそれに賛同する。
「決戦の舞台がスエズなら、それまではなるだけ戦力の消耗は避けたいはずだ。インド洋を突っ切るという形を取れば必然的にカーペンタリアやジブラルタルの探査網に引っかかる恐れがある。俺が指揮官なら、戦力温存の為にもザフトの勢力圏を避ける意味でも、このルートで喜望峰を回って紅海を抜けるルートでいく」
シオンはボタンを操作し、自分が考えるルートをモニター上に示す。
モニター上にはオーブから東回りでドレーク海峡を回り、さらにそこから喜望峰を回って紅海を抜ける黒海へのルートが指し示されていた。
「オーブが派兵だなんて……」
カガリが悔しそうに拳を握る。自分の力のなさを痛感しているのだろう。
シオンもオーブが世界安全保障条約機構に加盟した以上、こうなることは予想の範囲内だったが、ここまで早く事が運ぶとは思ってもいなかった。
「きっとザフトも気付いているよね」
「恐らくな。なんとしても終結を阻止しようと動くはずだ。そうなれば、多くの兵が命を落す羽目になる……」
「マズいぞ! ザフトが連合を捕捉した。ダータネルスで戦闘を開始するようだ」
最新情報を読み上げるバルトフェルドの声にも焦りが篭っている。
キラも表情を硬くした。
「ラミアス艦長!」
カガリは〝マリュー〟ではなく〝ラミアス艦長〟と言った。マリューを始め、全クルーの表情が引き締まる。
「アークエンジェルを発進させてくれ。なんとしてもオーブ軍が戦闘に参加するのを阻止するんだ!」
「解ったわ! 全クルー、配置につけ。これより我が艦はダータネルス海峡に向かう。目的地はザフト、連合、オーブの戦闘阻止―――アークエンジェル発進!」
アークエンジェルがダータネルス海峡に着いたとき、すでに戦闘は始まっていた。
カガリ、キラ、シオンはそれぞれの機体に乗り込み、戦場へと飛び立っていく。
ミネルバの艦首が開きタンホイザーが咆哮を上げようとするのを、間一髪でフリーダムが砲口を破壊した。
全周波放送を使いカガリがオーブ全軍への戦闘阻止を命じる。
シオンの駆るアマテラスはミラージュコロイドを展開させ、影からカガリの乗るストライク・ルージュを護衛する――と、視界の隅にガイアとオレンジ色のグフの戦闘がみえた。
グフはガイアの攻撃をシールドを使って受け流し、鞭からビームソードに持ち替える。だが、ガイアの動きが早かった。
ガイアは翼に装備されたビームブレードを展開させ、グフを切り裂こうと向かっていく。
シオンは無意識に銃口をガイアへと向けライフルを連射させる。それにガイアはバランスを崩しながらも、ビームブレードでグフを真っ二つに切り裂いた。
ガイアがバランスを崩したおかげで、コックピット直撃は免れた様子だったが、オレンジ色のグフは両脚部分が爆発して炎に飲み込まれたかと思うと、残りは海中へと沈んでいった。
それを見た瞬間、シオンの脳裏に、目の前で炎上するモビルスーツと、その炎に飲み込まれるラウの残像が浮かび上がった。
一気に鼓動が跳ね上がり、何も考えられなくなる。
〝イヤダ コレイジョウ メノマエデ ダレカガ シヌノハ ゴメンダ〟
衝動に突き動かされたシオンは、カガリの護衛をアークエンジェルに任せて、アマテラスと海中へと飛び込んだ。海底深く沈みゆく半壊したグフの腕を掴む。
シオンは機体を急上昇させ、アークエンジェルに緊急着艦した。
訳がわからず、混乱するマードックに「パイロットの救出と治療を頼む!」と言い捨てて再び緊急発進する。
<その名において命ずる! オーブ軍は、その理念にそぐわぬこの戦闘を直ちに停止し、軍を退け!>
カガリの声明が聞こえてくる、だが、シオンにはそれでオーブ軍が引くとは思えなかった。
今のカガリでは、一度始まってしまった戦闘を止めるには力がなさ過ぎる。
それが解っていながらも任せたのは、現実を直視させ、失意のどん底から彼女を成長させる為であった。
――これまでか。
シオンは見切りをつけ、自分が介入することにした。全周波放送のスイッチを入れる。だが、自分が言葉を発するよりも早く、タケミカズチから通信が入った。
<上空の不明機、ならびに所属不明艦に警告する。貴艦らを我が国の国家元首を名乗り、戦線をかく乱しようとするものと見なす。すみやかに当海域を立ち去れ。さもなくば敵性勢力として排除する>
その言葉と背後から聞こえてきたユウナの『なにをしてるんだ。警告なんかいい、攻撃しろ!』という言葉を聞いた瞬間、シオンの怒りが頂点に達した。
混沌とした戦場に、黄金の守護神がその姿を現す。
「どうやら連合とオーブ艦隊がスエズに集結しつつあるらしい」
コーヒーを片手にバルトフェルドが言った。
マリュー、キラ、カガリを始めとした面々が憮然とした表情になり、ブリッジに重苦しい空気が流れた。
シオンはモニターに出された航路図を凝視する。
「決戦はそこか。で、今現在の位置は?」
「インド洋付近だ」
シオンの問いにバルトフェルドが答える。
「だとするとインド洋を突っ切るつもりか」
今度はカガリが反応した。
「それはないと思うわ」
マリューが否定した。シオンとバルトフェルドもそれに賛同する。
「決戦の舞台がスエズなら、それまではなるだけ戦力の消耗は避けたいはずだ。インド洋を突っ切るという形を取れば必然的にカーペンタリアやジブラルタルの探査網に引っかかる恐れがある。俺が指揮官なら、戦力温存の為にもザフトの勢力圏を避ける意味でも、このルートで喜望峰を回って紅海を抜けるルートでいく」
シオンはボタンを操作し、自分が考えるルートをモニター上に示す。
モニター上にはオーブから東回りでドレーク海峡を回り、さらにそこから喜望峰を回って紅海を抜ける黒海へのルートが指し示されていた。
「オーブが派兵だなんて……」
カガリが悔しそうに拳を握る。自分の力のなさを痛感しているのだろう。
シオンもオーブが世界安全保障条約機構に加盟した以上、こうなることは予想の範囲内だったが、ここまで早く事が運ぶとは思ってもいなかった。
「きっとザフトも気付いているよね」
「恐らくな。なんとしても終結を阻止しようと動くはずだ。そうなれば、多くの兵が命を落す羽目になる……」
「マズいぞ! ザフトが連合を捕捉した。ダータネルスで戦闘を開始するようだ」
最新情報を読み上げるバルトフェルドの声にも焦りが篭っている。
キラも表情を硬くした。
「ラミアス艦長!」
カガリは〝マリュー〟ではなく〝ラミアス艦長〟と言った。マリューを始め、全クルーの表情が引き締まる。
「アークエンジェルを発進させてくれ。なんとしてもオーブ軍が戦闘に参加するのを阻止するんだ!」
「解ったわ! 全クルー、配置につけ。これより我が艦はダータネルス海峡に向かう。目的地はザフト、連合、オーブの戦闘阻止―――アークエンジェル発進!」
アークエンジェルがダータネルス海峡に着いたとき、すでに戦闘は始まっていた。
カガリ、キラ、シオンはそれぞれの機体に乗り込み、戦場へと飛び立っていく。
ミネルバの艦首が開きタンホイザーが咆哮を上げようとするのを、間一髪でフリーダムが砲口を破壊した。
全周波放送を使いカガリがオーブ全軍への戦闘阻止を命じる。
シオンの駆るアマテラスはミラージュコロイドを展開させ、影からカガリの乗るストライク・ルージュを護衛する――と、視界の隅にガイアとオレンジ色のグフの戦闘がみえた。
グフはガイアの攻撃をシールドを使って受け流し、鞭からビームソードに持ち替える。だが、ガイアの動きが早かった。
ガイアは翼に装備されたビームブレードを展開させ、グフを切り裂こうと向かっていく。
シオンは無意識に銃口をガイアへと向けライフルを連射させる。それにガイアはバランスを崩しながらも、ビームブレードでグフを真っ二つに切り裂いた。
ガイアがバランスを崩したおかげで、コックピット直撃は免れた様子だったが、オレンジ色のグフは両脚部分が爆発して炎に飲み込まれたかと思うと、残りは海中へと沈んでいった。
それを見た瞬間、シオンの脳裏に、目の前で炎上するモビルスーツと、その炎に飲み込まれるラウの残像が浮かび上がった。
一気に鼓動が跳ね上がり、何も考えられなくなる。
〝イヤダ コレイジョウ メノマエデ ダレカガ シヌノハ ゴメンダ〟
衝動に突き動かされたシオンは、カガリの護衛をアークエンジェルに任せて、アマテラスと海中へと飛び込んだ。海底深く沈みゆく半壊したグフの腕を掴む。
シオンは機体を急上昇させ、アークエンジェルに緊急着艦した。
訳がわからず、混乱するマードックに「パイロットの救出と治療を頼む!」と言い捨てて再び緊急発進する。
<その名において命ずる! オーブ軍は、その理念にそぐわぬこの戦闘を直ちに停止し、軍を退け!>
カガリの声明が聞こえてくる、だが、シオンにはそれでオーブ軍が引くとは思えなかった。
今のカガリでは、一度始まってしまった戦闘を止めるには力がなさ過ぎる。
それが解っていながらも任せたのは、現実を直視させ、失意のどん底から彼女を成長させる為であった。
――これまでか。
シオンは見切りをつけ、自分が介入することにした。全周波放送のスイッチを入れる。だが、自分が言葉を発するよりも早く、タケミカズチから通信が入った。
<上空の不明機、ならびに所属不明艦に警告する。貴艦らを我が国の国家元首を名乗り、戦線をかく乱しようとするものと見なす。すみやかに当海域を立ち去れ。さもなくば敵性勢力として排除する>
その言葉と背後から聞こえてきたユウナの『なにをしてるんだ。警告なんかいい、攻撃しろ!』という言葉を聞いた瞬間、シオンの怒りが頂点に達した。
混沌とした戦場に、黄金の守護神がその姿を現す。