あの人の血脈を辿って

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ロシナンテ夢主
ロー夢主(ロシナンテの娘設定)

ー数日後、おれたちはロンメル王国に到着した。

ここはかつて、キャベツ屋がハクバの人格でカマイタチ騒動を起こした国らしい。…どうでもいいが。

霧が常に立ちこめる『霧の国』と呼ばれ、歴史的な建造物が連なるこの街は、ドレスローザ以上に発展しているように見えた。
そして特に、海軍と深い繋がりを持つ国でもあるらしい。

おれ達は潜水艇を人通りの少ない港に静かに停め、トウカさんが住んでいるという住所へ向かった。
該当の家は表通りに面しているものの、小さくて質素な造りだった。

家の前に立ち、軽くノックをすると、しばらくして扉が開いた。
そこで出迎えてくれたのは一人の女性。
おれをの姿をまじまじと見た見ると、その優しげな眼差しが輝いた。

「…ロー…君…?」

おれもおれでその女性の風貌を知っている。歳を取っていても変わりのない雰囲気と、聞き覚えのある声に安心を覚える。

「…ああ。13年ぶりだな、トウカさん」

「まさか…また会えるなんて…思ってなかった…!」

彼女は成長した姿のおれに驚いたのか、普通に抱きしめてきた。

トウカさん…おれはもうガキじゃねェ…」

冷静に返すと、彼女は慌てて離れた。

「あぁ、ごめん!でも…嬉しくてつい…」

トウカさんは改めておれの全身を見て、目に涙を浮かべていた。

「大きくなっちゃって。センゴクさんから聞いたよ。珀鉛病も治ったんだね…良かった…」

その言葉に、俺は彼女の肩を軽く叩いて答えた。

「…昔は本当に世話になった。だが今は…コラさんとの子のことは元元帥から聞いている。すぐに容体を診せてくれ」

トウカさんは頷き、家の中へと案内した。部屋は整理されていたが、どこか重々しい空気が漂っている。

部屋の奥のベッドには、若い女性が横たわっていた。

「…!」

驚きを隠せなかった。おれは勝手にコラさんの子供が息子だと思い込んでいたからだ。

「…貴方が…トラファルガーさん…?ケホッ…」

彼女は青白い顔をしており、呼吸も浅い。体調が悪いのは明らかだった。

「あ、あぁ…事情は聞いている。診察をするぞ」

「お願い…します…」

ベッドの傍に近づき、おれは静かに彼女の脈を取りながら診察を始めた。トウカさんは不安そうにおれの様子を見守っている。

「…この街の医者は…肺炎だって言ってたけど…」

トウカさんの震える声に、おれは眉をひそめ、しばらく考え込んだ。

「確かに…特殊な肺炎だろうな」

「どういうこと…?」

「ここへ来るまでに調べたが…この国が『霧の国』と言われているのは最近の発展で乱立した工場が問題だ。その工場から排出されたスモッグ…大方、それが原因の風土病ってとこだろう」

「そ、そんな…!確かにこの国は霧が酷いけど…そのせいだったなんて…」

風土病…感慨深いものがあるが、子供の頃のおれとは違う。

「だがおれに任せてくれ。コラさんから貰ったオペオペの能力で、どんな病気も治してやる…」

かつてコラさんがおれを救ってくれた時と同じように、彼女の命を救うため、おれは全力を尽くすつもりだ。
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