あの人の血脈を辿って
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※ロー視点
「コラさんの…子供だと!?」
その言葉が耳に入った瞬間、脳裏で錯綜とした感情が過ぎる。
おれの知る限り、そんな話は聞いたことがない。
「ああ…私もつい最近まで知らなかった…」
センゴクの声は穏やかだ。
「…こんな場所を嗅ぎつけてまで何を話すかと思えば…その情報、本当だろうな!?」
センゴクはおかきを食べる手を止め、落ち着いた様子で話し始める。
「先日、ロシナンテと共に育った女性の元海兵から連絡があった。名はトウカ…」
おれはその話を聞きながら帽子を目深に被り直す。
「ファミリーに潜入したてのロシナンテと同時期、彼女は別の任務を執行中だった。だがその最中に妊娠が発覚し、一時産休を取得。そして産まれたのがロシナンテの子だ。もっとも、ロシナンテ自身もその事実を知らなかったかもしれんが…」
そういうことか…信じられないが…センゴクの話だ。偽りはないだろう。
「トウカさん、か…」
「…ああ、復帰後の彼女の強い要望でドンキホーテ海賊団への潜入任務を任せた。私情を挟むようだが、孤独に先入していたロシナンテには、気の許せる仲間が必要だと思ってな」
そう…当時コラさんと共におれの病気を治すため、各地を回ってくれた人がもう1人居た。
思い出が…あの頃のことが、鮮明に蘇ってくる。
「トウカさん…あの人もおれの恩人だ。剣を教えてくれた。…それに、コラさんとよく一緒に連れ回された」
「やはりそうだったか。お前たちはミニオン島のあの時…散り散りになったんだな」
「ああ…トウカさんも無事に逃げてくれたか。…だが、あの2人に子供がいるなんて、考えたこともなかった…」
センゴクはゆっくりとうなずき、次の言葉を口にした。
「それで本題だが…その子が病気を患っていると聞いた」
息が詰まるような感覚が襲い、思わず立ち上がる。
「出来ることならお前の力で治してやって欲し…って何処へ行く気だロー!」
おれはセンゴクの声を背に受けながら、足を止めずに潜水艇へ向かって歩き出す。
「コラさんの子供の場所に決まっている。住所はどこだ」
「ちと遠いぞ。ロンメル王国という国の…ってまだ話は終わってないぞ、ロー!」
「速い方が良い」
「全く…せめて詳細な住所を聞いてから向かってくれ…」
センゴクは半ばあきれた様子で、手元の紙にペンを走らせた。
「表通りの一角に住んでいる。詳しい住所はここだ…最近まで元気だったそうだが、突然体調を崩し、肺炎の症状に悩まされている。現地の医者も手をこまねいている状態だ」
「肺炎…」
「さらに重病が見つかってもおかしくはない。…ロシナンテは私が実の息子のように育てた。私はその血が続いていることが嬉しい。…頼む、海軍の私が頼むのもなんだが、お前が診てやってくれ」
「ああ…」
短く答え、センゴクから住所の書かれた紙を受け取ると、おれはすぐに潜水艇に乗り込んだ。
深く潜る潜水艇の中、おれの心は混乱していた。
コラさん…あの人が俺に与えた影響は計り知れない…。
命を懸けて俺を守ってくれたあの恩は感謝してもしきれない。
「キャプテン、出発準備が整ったよ!」
ベポの声に我に返る。
「よし、ロンメル王国へ向かう。急げ」
船は静かに海中に沈み、おれたちは目的地へと向かって進み始めた。
「コラさんの…子供だと!?」
その言葉が耳に入った瞬間、脳裏で錯綜とした感情が過ぎる。
おれの知る限り、そんな話は聞いたことがない。
「ああ…私もつい最近まで知らなかった…」
センゴクの声は穏やかだ。
「…こんな場所を嗅ぎつけてまで何を話すかと思えば…その情報、本当だろうな!?」
センゴクはおかきを食べる手を止め、落ち着いた様子で話し始める。
「先日、ロシナンテと共に育った女性の元海兵から連絡があった。名はトウカ…」
おれはその話を聞きながら帽子を目深に被り直す。
「ファミリーに潜入したてのロシナンテと同時期、彼女は別の任務を執行中だった。だがその最中に妊娠が発覚し、一時産休を取得。そして産まれたのがロシナンテの子だ。もっとも、ロシナンテ自身もその事実を知らなかったかもしれんが…」
そういうことか…信じられないが…センゴクの話だ。偽りはないだろう。
「トウカさん、か…」
「…ああ、復帰後の彼女の強い要望でドンキホーテ海賊団への潜入任務を任せた。私情を挟むようだが、孤独に先入していたロシナンテには、気の許せる仲間が必要だと思ってな」
そう…当時コラさんと共におれの病気を治すため、各地を回ってくれた人がもう1人居た。
思い出が…あの頃のことが、鮮明に蘇ってくる。
「トウカさん…あの人もおれの恩人だ。剣を教えてくれた。…それに、コラさんとよく一緒に連れ回された」
「やはりそうだったか。お前たちはミニオン島のあの時…散り散りになったんだな」
「ああ…トウカさんも無事に逃げてくれたか。…だが、あの2人に子供がいるなんて、考えたこともなかった…」
センゴクはゆっくりとうなずき、次の言葉を口にした。
「それで本題だが…その子が病気を患っていると聞いた」
息が詰まるような感覚が襲い、思わず立ち上がる。
「出来ることならお前の力で治してやって欲し…って何処へ行く気だロー!」
おれはセンゴクの声を背に受けながら、足を止めずに潜水艇へ向かって歩き出す。
「コラさんの子供の場所に決まっている。住所はどこだ」
「ちと遠いぞ。ロンメル王国という国の…ってまだ話は終わってないぞ、ロー!」
「速い方が良い」
「全く…せめて詳細な住所を聞いてから向かってくれ…」
センゴクは半ばあきれた様子で、手元の紙にペンを走らせた。
「表通りの一角に住んでいる。詳しい住所はここだ…最近まで元気だったそうだが、突然体調を崩し、肺炎の症状に悩まされている。現地の医者も手をこまねいている状態だ」
「肺炎…」
「さらに重病が見つかってもおかしくはない。…ロシナンテは私が実の息子のように育てた。私はその血が続いていることが嬉しい。…頼む、海軍の私が頼むのもなんだが、お前が診てやってくれ」
「ああ…」
短く答え、センゴクから住所の書かれた紙を受け取ると、おれはすぐに潜水艇に乗り込んだ。
深く潜る潜水艇の中、おれの心は混乱していた。
コラさん…あの人が俺に与えた影響は計り知れない…。
命を懸けて俺を守ってくれたあの恩は感謝してもしきれない。
「キャプテン、出発準備が整ったよ!」
ベポの声に我に返る。
「よし、ロンメル王国へ向かう。急げ」
船は静かに海中に沈み、おれたちは目的地へと向かって進み始めた。
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