銀魂:神威(同行者ヒロイン固定)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
春雨海賊の艦内。
非戦闘員のわたしは一人、せっせと通路を清掃していた。ああ、今日も平和……
ガッ!!!!
「グエェッ!!?」
「やあ、ななし」
名前を呼ばれるも先に、後ろから首根っこをぐわしとつかまれ野太い声が上がる。
驚いた、今の声わたしの?!
――冷静な心中は置いておき、必死に声だけで犯人を当てた。
「がっむいざんッ!!」
「ごめんごめん、悪かったよ。1日で戻るって言ってたけど、1か月かかったもんだから、怒ってるんだろう?」
「え゛……ってか、ぐ・び……」
「あーはいはい」
必死の形相で訴えた要望はあっさり通される。
ていうかわたしが怒って出した声だと思ってるの?
謝る理由が違わないですかね?
――こんな正論を言っても、力で返されるので黙っておくにこしたことはない。
「で、どうだったそっちは? 楽しかった?」
はい、出ました神威さんクイズ!!
ここで機嫌を損ねようものなら、デッドオアライブの旅に連れられていってしまう。
ここは迷わず、
「いいえ!」
と答えるに限る。
「神威さんが心配でした!」
「そ?」
「1日って言われてたのに、2日たっても戻られないので」
「距離が遠かっただけだよ」
「神威さんに持たせた私の携帯に電話しても、つながらないし」
「ゴメン壊れちゃった」
「んなっ!?! ……ま、まあ、春雨支給だから別にいーですけど」
「ドライだね」
「――とにかく、神威さんが心配だったんです!」
「まー、そういうことにしとくよ」
ニコニコと笑って流す神威さん。
よかった、どうやらクイズには成功したようだ。
ミッションクリアしたことで、すっかり油断した――そんな心を見透かされていたようだった。
「で、どいつにやられた?」
「え」
笑顔がより深くなる。
これは、殺意によるものだとすぐ分かった。
気づけば、冷気を全身に帯びはじめている。
「な、なんのことですか」
動揺を隠せず、声がひっくり返る。
「もう痴呆入ったの? うなじに、アザがついてるよ」
「!」
とっさに首の後ろに手をやる。……しまった、まだ跡がついていたのか。
自分の慌てた動作に、神威さんは目を細めた。
「俺のいない間に、楽しんだ奴がいたみたいだね」
「いやあの、これは私が悪いんです!」
ちょうど一昨日 、艦内の清掃で粛々と作業していたところ、とある天人に箒の柄が当たってしまったのだ。
血気盛んなその男は、虫の居所が悪かったのか、わたしが持っていた箒を取り上げると、頭めがけて振り下ろしてきた。さすがに嫌なので避けようとしたが、普段どんくさい人間が急に素早くなるはずもなく、首の後ろに柄がヒットしてしまったのだ。
痛みにもだえる姿に気が済んだのか、それ以上は何もしてこず、その痛みもひいてきたので、もう大丈夫だろうと思っていたけど……
「言っとくけど、俺、そんなに強くつかんでないよ」
「え? マジですか? 死ぬほど痛かったです」
「ふーん」
すっと、神威さんが移動をしようとするので、とっさに服をつかんだ。
まずい、これは殺る気モードだ。
「神威さァん、どこ行くんですか?!」
「ななしはそいつにどうなってほしい? 箱サイズに折りたたむか、ミンチにして切り刻むか」
「(回答になってない!)いやどっちも嫌ですよ!」
「じゃあ俺が選んであげるね」
「いやいや、いいですって!」
もう済んだ話だし、と思って止めるが、この男は何を勘違いしたのか、胡乱げにこちらを睨んできた。
「なんで邪魔するの? 俺がやりたいだから、アンタは引っ込んでてよ」
「だっ、だって……あッ!」
こんな非力、はがす時間も惜しいのか、わたしに服をつかまれたままスタスタと歩き出す。わあすごい、わたしの体重がゼロになってるよ(神威さん限定)
どうしよう、どうしよう!
仲間(?)同士のトラブルはよくない!
阿伏兎さんもいないし、なんとか止めないといけない!
と思う気持ちと、個人的な気持ちが心中ひしめきあった。
神威さんも疲れてるんじゃないですか?
なんで早々喧嘩しにいくんですか?
せっかく、せっかく……
「かっ!
か、むいさんの、そばに、いたいんです、けど……」
――ぴたり、と歩みが止まった。
「……」
「……」
10秒、
20秒、
30秒……
沈黙が続く。
ワタシハナニヲイッテルンダ。
この13文字が、脳内を何度も周回する。
そして、つらい。
何がつらいって、神威さんが何も言わず、こちらを振り返らず、リアクション一つとらないこと。
笑うなり冷笑なり嘲笑なりしてほしい。いや、笑う前提なのかわたしの中の神威さんは。
「(だああ耐えられないっ!!)」
生き地獄の、この空気に耐えられないっ!!
「かかかかむいサン! あの、いまのアノあれ、チガうんでェ~」
テンパりすぎて、甲高い声になった部分もあるが、なんとか神威さんに伝えようと、たたみかけるように話す。
「あのォ大丈夫です! 安心してください! そういう意味じゃあないんで! そばっていっても、そういうそばじゃないっていうか、なんていうか」
「じゃあ、何?」
「へ?」
振り返った神威さんは、真顔で問う。
わたしも教えてほしい。
「食べる”そば”? ……果たして俺は”何”を食べれるのか、教えてほしいな」
気づけばわたしの手を握り、ぐいぐいと間を詰めてくる。
先ほどまでは感じなかった身の危険を第六感ですぐに察知し、同じ歩数だけ後ろに逃げる。
その間、口だけは無駄にぺらぺらと言葉を発していた。
「いや、そば! やっぱそば、食べるそばです! そば食べたいなーみたいな! あれ食べたら細く長く生きれるとか生きれないとか、いうアレですよ、アレ……」
「うんうん、うるさくなってきたからやめよう」
「アレぇぇええ?!」
文字どおり、ひょいっと俵担ぎされる。
内臓を神威さんの肩に強打し、心の準備もなかったのでおえっとなる。神威さんの背中でいっぱいになった。
彼の表情は分からない。
だけど。
「まあ、せっかく帰ってきたんだし。しばらくは二人きりで過ごそうか。ななしのお望み通りに、そばも食べながら」
普段どおりになった彼に、なんだか、嬉しくなってしまったのだった。
素直じゃないのは、どちらですか?
(後日、あの天人さんがボコボコにされたのは言うまでもない)
非戦闘員のわたしは一人、せっせと通路を清掃していた。ああ、今日も平和……
ガッ!!!!
「グエェッ!!?」
「やあ、ななし」
名前を呼ばれるも先に、後ろから首根っこをぐわしとつかまれ野太い声が上がる。
驚いた、今の声わたしの?!
――冷静な心中は置いておき、必死に声だけで犯人を当てた。
「がっむいざんッ!!」
「ごめんごめん、悪かったよ。1日で戻るって言ってたけど、1か月かかったもんだから、怒ってるんだろう?」
「え゛……ってか、ぐ・び……」
「あーはいはい」
必死の形相で訴えた要望はあっさり通される。
ていうかわたしが怒って出した声だと思ってるの?
謝る理由が違わないですかね?
――こんな正論を言っても、力で返されるので黙っておくにこしたことはない。
「で、どうだったそっちは? 楽しかった?」
はい、出ました神威さんクイズ!!
ここで機嫌を損ねようものなら、デッドオアライブの旅に連れられていってしまう。
ここは迷わず、
「いいえ!」
と答えるに限る。
「神威さんが心配でした!」
「そ?」
「1日って言われてたのに、2日たっても戻られないので」
「距離が遠かっただけだよ」
「神威さんに持たせた私の携帯に電話しても、つながらないし」
「ゴメン壊れちゃった」
「んなっ!?! ……ま、まあ、春雨支給だから別にいーですけど」
「ドライだね」
「――とにかく、神威さんが心配だったんです!」
「まー、そういうことにしとくよ」
ニコニコと笑って流す神威さん。
よかった、どうやらクイズには成功したようだ。
ミッションクリアしたことで、すっかり油断した――そんな心を見透かされていたようだった。
「で、どいつにやられた?」
「え」
笑顔がより深くなる。
これは、殺意によるものだとすぐ分かった。
気づけば、冷気を全身に帯びはじめている。
「な、なんのことですか」
動揺を隠せず、声がひっくり返る。
「もう痴呆入ったの? うなじに、アザがついてるよ」
「!」
とっさに首の後ろに手をやる。……しまった、まだ跡がついていたのか。
自分の慌てた動作に、神威さんは目を細めた。
「俺のいない間に、楽しんだ奴がいたみたいだね」
「いやあの、これは私が悪いんです!」
ちょうど一昨日 、艦内の清掃で粛々と作業していたところ、とある天人に箒の柄が当たってしまったのだ。
血気盛んなその男は、虫の居所が悪かったのか、わたしが持っていた箒を取り上げると、頭めがけて振り下ろしてきた。さすがに嫌なので避けようとしたが、普段どんくさい人間が急に素早くなるはずもなく、首の後ろに柄がヒットしてしまったのだ。
痛みにもだえる姿に気が済んだのか、それ以上は何もしてこず、その痛みもひいてきたので、もう大丈夫だろうと思っていたけど……
「言っとくけど、俺、そんなに強くつかんでないよ」
「え? マジですか? 死ぬほど痛かったです」
「ふーん」
すっと、神威さんが移動をしようとするので、とっさに服をつかんだ。
まずい、これは殺る気モードだ。
「神威さァん、どこ行くんですか?!」
「ななしはそいつにどうなってほしい? 箱サイズに折りたたむか、ミンチにして切り刻むか」
「(回答になってない!)いやどっちも嫌ですよ!」
「じゃあ俺が選んであげるね」
「いやいや、いいですって!」
もう済んだ話だし、と思って止めるが、この男は何を勘違いしたのか、胡乱げにこちらを睨んできた。
「なんで邪魔するの? 俺がやりたいだから、アンタは引っ込んでてよ」
「だっ、だって……あッ!」
こんな非力、はがす時間も惜しいのか、わたしに服をつかまれたままスタスタと歩き出す。わあすごい、わたしの体重がゼロになってるよ(神威さん限定)
どうしよう、どうしよう!
仲間(?)同士のトラブルはよくない!
阿伏兎さんもいないし、なんとか止めないといけない!
と思う気持ちと、個人的な気持ちが心中ひしめきあった。
神威さんも疲れてるんじゃないですか?
なんで早々喧嘩しにいくんですか?
せっかく、せっかく……
「かっ!
か、むいさんの、そばに、いたいんです、けど……」
――ぴたり、と歩みが止まった。
「……」
「……」
10秒、
20秒、
30秒……
沈黙が続く。
ワタシハナニヲイッテルンダ。
この13文字が、脳内を何度も周回する。
そして、つらい。
何がつらいって、神威さんが何も言わず、こちらを振り返らず、リアクション一つとらないこと。
笑うなり冷笑なり嘲笑なりしてほしい。いや、笑う前提なのかわたしの中の神威さんは。
「(だああ耐えられないっ!!)」
生き地獄の、この空気に耐えられないっ!!
「かかかかむいサン! あの、いまのアノあれ、チガうんでェ~」
テンパりすぎて、甲高い声になった部分もあるが、なんとか神威さんに伝えようと、たたみかけるように話す。
「あのォ大丈夫です! 安心してください! そういう意味じゃあないんで! そばっていっても、そういうそばじゃないっていうか、なんていうか」
「じゃあ、何?」
「へ?」
振り返った神威さんは、真顔で問う。
わたしも教えてほしい。
「食べる”そば”? ……果たして俺は”何”を食べれるのか、教えてほしいな」
気づけばわたしの手を握り、ぐいぐいと間を詰めてくる。
先ほどまでは感じなかった身の危険を第六感ですぐに察知し、同じ歩数だけ後ろに逃げる。
その間、口だけは無駄にぺらぺらと言葉を発していた。
「いや、そば! やっぱそば、食べるそばです! そば食べたいなーみたいな! あれ食べたら細く長く生きれるとか生きれないとか、いうアレですよ、アレ……」
「うんうん、うるさくなってきたからやめよう」
「アレぇぇええ?!」
文字どおり、ひょいっと俵担ぎされる。
内臓を神威さんの肩に強打し、心の準備もなかったのでおえっとなる。神威さんの背中でいっぱいになった。
彼の表情は分からない。
だけど。
「まあ、せっかく帰ってきたんだし。しばらくは二人きりで過ごそうか。ななしのお望み通りに、そばも食べながら」
普段どおりになった彼に、なんだか、嬉しくなってしまったのだった。
素直じゃないのは、どちらですか?
(後日、あの天人さんがボコボコにされたのは言うまでもない)
