鬼滅:竈門
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気づくと、あたりは真っ暗だった。
「ななし」
誰かが名前を呼んだ。
周囲を見回しても、人物らしき影は確認できない。
「ごめんな……。ごめん、ごめんな……」
再度振り返ると、いつの間にか男の子が立っていた。
その子は、泣いていた。
一見すると着物姿だが、よく見れば羽織物を泥だらけ、血だらけにしていた。
こちらに近づきながら、震える声でひたすら謝罪を口にする姿は、どこかおそろしかった。
しかし不思議なことに、距離が縮まることは一向にない。
その安心感からか、あの大きな瞳からぼろぼろぼろぼろ、大粒の涙が落ちるのを眺めていた。
「助けるから。
俺が絶対、助けるから」
やがてその子は、泣くことをやめて面を上げた。
目が赤く見えるのは、泣きはらしたからなのか。
「やくそくする、
ぜったい、
ずっと、
おれがまもるから……」
*
シャッ!!
「ななし! おはよう、よく眠れたか?」
夢の中で泣いていた男の子――炭治郎が、今度はからっとした笑顔を見せた。
まぶたを開き、数秒たって、頭上にあったカーテンが勢いよく開かれたことを認識する。
「……ああ、うん、はい……」
日光がまぶしい。
突然の光に目につきささり、思わず某大佐のように両手でまぶたを覆う。
そんなわたしをよそに、炭治郎はハキハキと弾んだ声を出している。
楽しくてしょうがない、そんな気持ちが伝わるくらいに。
「今日はいい天気だぞ」
「へえ」
「傘は持って行かなくて大丈夫みたいだ」
「そうなんだ~」
「おばさんが朝ごはん用意してくれているから、ごはんはよそっておくよ。リビングで待っているから」
「あーうん、ありがと……」
しまいには「今日着る服ここに置いておくぞ!」と服まで用意され、部屋を飛び出された。
ちゃきちゃきした動きに、あいづちを打つことで精いっぱいのわたし。
既に走り去った背中に向けて、やっとツッコミを入れる。
「……なんで、ウチにいるの?」
ちなみに、
彼とは昨日、会ったばかりである。
*
炭治郎は人気者だ。
昨日、日曜のランチ後、友人の紹介で炭治郎御一行(やけにカラフルな団体だった)と会ったときも、輪の中にいたし、炭治郎コールがすごかった。
その人気者が、友人から紹介を受け挨拶をしようとしたわたしを見たとたん、おかしくなってしまった。
「初めまして、わたし……」
「ななし!!」
「あ、はい、そうです」
これが「初対面DE名前あてゲーム☆」とかだったら優勝だ、おめでとう。
しかし現実は違う。
自己紹介で注目を集めるはずの視線はわたしから炭治郎に移ってしまったし、周囲は「えーなになに」とワクワクしてるし、炭治郎は興奮して近寄ってくるし、大混乱だった。
目の前に立った男の子は、きらきらとまぶしい笑顔で、どこか感動しているようにも見えた。
「よかった!! 元気そうで、何よりだ!!」
「あ、ああ、ありがとう~、えーと、あの……」
やっばい、もしやわたしと知り合いだったのかこの人。
友人と彼ら団体は、わたしと違う学校だ。
さらに年下に見えるから、会う機会もないはずだが、……えー、だれ!!?!
っていうか、初対面でなくても呼び捨てってどういうこと?!
最近の年下めっちゃフレンドリーすぎんか?
――といういろんな思考をめぐらせた結果、無言になってしまったわたし。
全く言葉を紡げず、とりあえず助け舟を出してもらうため友人を見ると、わたしと同じくらい混乱していた。(えええ)
「ねえ炭治郎、ななしと会うの初めてじゃないの?」
「先輩、実は俺とななしは……」
「アヴァァアアアアアアアァァァまってまてェェェーーーー!!」</big>
炭治郎といわれた人が友人に事情を説明しようとしたとき、黄色い髪の男の子が絶叫した。
さっきまでオロオロしていたはずが、電光石火のように移動し、目の前の男の子をとらえて数メートル先に連れていった。
やばい、なんだかおもしろい集団にしか見えない。
それから少しの時間、二人で話し合い、やがて解決したのか、今度は普通に歩きながら戻ってきた。
と、思ったら、さっきの男の子に目の前で叫ばれた。
「ななしさんっ!!」
「! はいっ!!」
「俺、竈門炭治郎といいます!」
「は、はい。よろしく、かまd「炭治郎と!! 炭治郎と呼んでください!!」</big>は、はい」
ごり押しでくるやん、と混乱しながら相手の言いなりになる自分が情けない。
ここまでくると、さすがのわたしでも、「この子わたしのこと好きなの?」と思ってしまうぞ。
まあ、それはないだろうけどね!
「じゃあ炭治郎く「炭治郎でお願いします!」</big>アーハイ!! 炭治郎ね、はい!(めんどくせー!)」
「俺は、あなたのことをななしと呼びたいです!!」
「それはさすがに早くない?!」
「早くないです!!」
「いや会って数分しかたってないよね!!」
「早くないですッ!!」
年上だよ、わたし!と引きつった顔でさとすが、炭治郎は頑固だった。
結局呼び捨てにされ、さらに話していくうちに敬語もとられてしまった。
*
そして現在、わたしの家にいる炭治郎は、「昔から居候してますよ」レベルで家に居座っていた。
「ななし」
我が家のはずが、まるでわたしが客人のような気まずい思いでリビングに入る。
ドアを開けたところで、にこりと笑って出迎える炭治郎。
おひさまのようなポカポカしたその表情を見ると、なんだか全てを許したくなる。
ずるいな、その笑顔――いやいや負けるな、わたし!!
「あの、聞きたいことがあるんだけど……」
「うん、何でも聞いてくれ」
なんでそんなうしろめたさゼロなんだ。
どう考えても自分の状況が不利なのに、わたしがこの場で警察呼んでも言い逃れできないのに!
「炭治郎答えてなんでわたしの家にいるの昨日会ったばかりだよね不法侵入っていうんじゃないのかなさすがにこれはないと思うよ?!」
さえぎられないよう、早口で言い切った後、彼の顔をじっと見る。
炭治郎は、目を丸くすると、やはりにっこり笑った。
「ありがとう」
「は?」
「俺のことを知ってくれようとしてくれるんだな」
「いやそういう……うんもうそれでいいです、炭治郎のこと知りたいですハイ」
会話が絶妙にすれ違い、訂正する気も失せる。
「ななしの家は先輩に聞いたんだ。どうしてもななしに朝会いたくて」
「ふーん(友人め面白がってんな)」
「それで着いたら、ちょうどおばさんと玄関で出会って、挨拶したら”中に入っていいよ”と言われたから……」
「ちょい待ち!! なに? あいさつを? したら? なかに? はいっていいいィ?!」
我が家のセキュリティどうなってんの!!
衝撃の理由に驚きとショックを隠せないが、炭治郎が嘘をついているようにも見えない。
「ななしと友達だと言ったら、急いでいたみたいで早口でそう言われたんだ」
そういえば、母はよく寝坊する。もしくは早く起きてもゆっくりのんびりする人だった。おそらく前者だろう。
炭治郎の様子からして丁寧に自己紹介をしようとするのが、母からすると迷惑だったものに違いない。
遅刻か、目の前の娘の友達か――天秤は遅刻にかたむいたみたいだ。
で、とりあえず友達ならどーぞどーぞとなったわけか。いや、だめだろ母よ。
そんな思いが表情に出ていたのか、炭治郎がオロオロと謝った。
「ごめんな、勝手に家に入るのはよくないと思ったんだけど、ななしのことを考えたらいてもたってもいられなくて……」
「うん……」
後半は、もし炭治郎に何かしらの気持ちがあればキュンとかなるかもしれない。
だが今のところ、不審度100%だ。
なんでそこまでわたしに構うのか、謎である。
そこで、やんわりと尋ねた。
「あの、変なこと聞くけど、わたしたちって前に会ってたりするのかな?」
瞬間、消えた。
炭治郎の表情が。
あれだけ笑っていたのに、問うた途端、感情を無にされた。
怖い。
その一言に尽きる。
怒らせたのか、不快な思いをさせたのかはわからないが、よくない反応であることはたしかだ。
しかしこれでわかった。
わたしと彼は会ったことがあり、なんなら過ごしたこともあるはずだ、それも結構な距離感で。
じゃないと炭治郎のわたしに対するフレンドリーレベルに納得できない。
でもわたしは、何も覚えていない。
あるとしたら、幼少期なんだろう。
そして炭治郎はなつかしい思いで交流してきているのに、わたしは初対面ヅラしてしまっているんだ、きっと。
そこまで考え、自分なりに結論づけて、勢いよく頭を下げた。
「ごめんっ!! 忘れてる、と思う!!」
そのまま炭治郎の出方を見る。いや、耳をすませる。(頭下げたまんまだし)
やがて目の前にいた炭治郎は、立ち上がり、わたしの隣に腰をおろした。
ぎゅう。
無言で、こうべを垂れたままのわたしを抱きしめた。
思考が停止する。
え、今なにされてるのわたし?
「いいんだ」
炭治郎がつぶやき、その腕力を強めた。
気のせいかな。
好きだよ(はあと)というよりも、逃がすか(ギラギラ)的な感じを受ける。
炭治郎に抱きしめられる強さで体が十分痛い、けど。
それよりもっと、心が、きしむように痛かった。
記憶がないほうが幸せなこともあるから
この後、炭治郎をバリバリとはがすところが一苦労だった。
「ななし」
誰かが名前を呼んだ。
周囲を見回しても、人物らしき影は確認できない。
「ごめんな……。ごめん、ごめんな……」
再度振り返ると、いつの間にか男の子が立っていた。
その子は、泣いていた。
一見すると着物姿だが、よく見れば羽織物を泥だらけ、血だらけにしていた。
こちらに近づきながら、震える声でひたすら謝罪を口にする姿は、どこかおそろしかった。
しかし不思議なことに、距離が縮まることは一向にない。
その安心感からか、あの大きな瞳からぼろぼろぼろぼろ、大粒の涙が落ちるのを眺めていた。
「助けるから。
俺が絶対、助けるから」
やがてその子は、泣くことをやめて面を上げた。
目が赤く見えるのは、泣きはらしたからなのか。
「やくそくする、
ぜったい、
ずっと、
おれがまもるから……」
*
シャッ!!
「ななし! おはよう、よく眠れたか?」
夢の中で泣いていた男の子――炭治郎が、今度はからっとした笑顔を見せた。
まぶたを開き、数秒たって、頭上にあったカーテンが勢いよく開かれたことを認識する。
「……ああ、うん、はい……」
日光がまぶしい。
突然の光に目につきささり、思わず某大佐のように両手でまぶたを覆う。
そんなわたしをよそに、炭治郎はハキハキと弾んだ声を出している。
楽しくてしょうがない、そんな気持ちが伝わるくらいに。
「今日はいい天気だぞ」
「へえ」
「傘は持って行かなくて大丈夫みたいだ」
「そうなんだ~」
「おばさんが朝ごはん用意してくれているから、ごはんはよそっておくよ。リビングで待っているから」
「あーうん、ありがと……」
しまいには「今日着る服ここに置いておくぞ!」と服まで用意され、部屋を飛び出された。
ちゃきちゃきした動きに、あいづちを打つことで精いっぱいのわたし。
既に走り去った背中に向けて、やっとツッコミを入れる。
「……なんで、ウチにいるの?」
ちなみに、
彼とは昨日、会ったばかりである。
*
炭治郎は人気者だ。
昨日、日曜のランチ後、友人の紹介で炭治郎御一行(やけにカラフルな団体だった)と会ったときも、輪の中にいたし、炭治郎コールがすごかった。
その人気者が、友人から紹介を受け挨拶をしようとしたわたしを見たとたん、おかしくなってしまった。
「初めまして、わたし……」
「ななし!!」
「あ、はい、そうです」
これが「初対面DE名前あてゲーム☆」とかだったら優勝だ、おめでとう。
しかし現実は違う。
自己紹介で注目を集めるはずの視線はわたしから炭治郎に移ってしまったし、周囲は「えーなになに」とワクワクしてるし、炭治郎は興奮して近寄ってくるし、大混乱だった。
目の前に立った男の子は、きらきらとまぶしい笑顔で、どこか感動しているようにも見えた。
「よかった!! 元気そうで、何よりだ!!」
「あ、ああ、ありがとう~、えーと、あの……」
やっばい、もしやわたしと知り合いだったのかこの人。
友人と彼ら団体は、わたしと違う学校だ。
さらに年下に見えるから、会う機会もないはずだが、……えー、だれ!!?!
っていうか、初対面でなくても呼び捨てってどういうこと?!
最近の年下めっちゃフレンドリーすぎんか?
――といういろんな思考をめぐらせた結果、無言になってしまったわたし。
全く言葉を紡げず、とりあえず助け舟を出してもらうため友人を見ると、わたしと同じくらい混乱していた。(えええ)
「ねえ炭治郎、ななしと会うの初めてじゃないの?」
「先輩、実は俺とななしは……」
「アヴァァアアアアアアアァァァまってまてェェェーーーー!!」</big>
炭治郎といわれた人が友人に事情を説明しようとしたとき、黄色い髪の男の子が絶叫した。
さっきまでオロオロしていたはずが、電光石火のように移動し、目の前の男の子をとらえて数メートル先に連れていった。
やばい、なんだかおもしろい集団にしか見えない。
それから少しの時間、二人で話し合い、やがて解決したのか、今度は普通に歩きながら戻ってきた。
と、思ったら、さっきの男の子に目の前で叫ばれた。
「ななしさんっ!!」
「! はいっ!!」
「俺、竈門炭治郎といいます!」
「は、はい。よろしく、かまd「炭治郎と!! 炭治郎と呼んでください!!」</big>は、はい」
ごり押しでくるやん、と混乱しながら相手の言いなりになる自分が情けない。
ここまでくると、さすがのわたしでも、「この子わたしのこと好きなの?」と思ってしまうぞ。
まあ、それはないだろうけどね!
「じゃあ炭治郎く「炭治郎でお願いします!」</big>アーハイ!! 炭治郎ね、はい!(めんどくせー!)」
「俺は、あなたのことをななしと呼びたいです!!」
「それはさすがに早くない?!」
「早くないです!!」
「いや会って数分しかたってないよね!!」
「早くないですッ!!」
年上だよ、わたし!と引きつった顔でさとすが、炭治郎は頑固だった。
結局呼び捨てにされ、さらに話していくうちに敬語もとられてしまった。
*
そして現在、わたしの家にいる炭治郎は、「昔から居候してますよ」レベルで家に居座っていた。
「ななし」
我が家のはずが、まるでわたしが客人のような気まずい思いでリビングに入る。
ドアを開けたところで、にこりと笑って出迎える炭治郎。
おひさまのようなポカポカしたその表情を見ると、なんだか全てを許したくなる。
ずるいな、その笑顔――いやいや負けるな、わたし!!
「あの、聞きたいことがあるんだけど……」
「うん、何でも聞いてくれ」
なんでそんなうしろめたさゼロなんだ。
どう考えても自分の状況が不利なのに、わたしがこの場で警察呼んでも言い逃れできないのに!
「炭治郎答えてなんでわたしの家にいるの昨日会ったばかりだよね不法侵入っていうんじゃないのかなさすがにこれはないと思うよ?!」
さえぎられないよう、早口で言い切った後、彼の顔をじっと見る。
炭治郎は、目を丸くすると、やはりにっこり笑った。
「ありがとう」
「は?」
「俺のことを知ってくれようとしてくれるんだな」
「いやそういう……うんもうそれでいいです、炭治郎のこと知りたいですハイ」
会話が絶妙にすれ違い、訂正する気も失せる。
「ななしの家は先輩に聞いたんだ。どうしてもななしに朝会いたくて」
「ふーん(友人め面白がってんな)」
「それで着いたら、ちょうどおばさんと玄関で出会って、挨拶したら”中に入っていいよ”と言われたから……」
「ちょい待ち!! なに? あいさつを? したら? なかに? はいっていいいィ?!」
我が家のセキュリティどうなってんの!!
衝撃の理由に驚きとショックを隠せないが、炭治郎が嘘をついているようにも見えない。
「ななしと友達だと言ったら、急いでいたみたいで早口でそう言われたんだ」
そういえば、母はよく寝坊する。もしくは早く起きてもゆっくりのんびりする人だった。おそらく前者だろう。
炭治郎の様子からして丁寧に自己紹介をしようとするのが、母からすると迷惑だったものに違いない。
遅刻か、目の前の娘の友達か――天秤は遅刻にかたむいたみたいだ。
で、とりあえず友達ならどーぞどーぞとなったわけか。いや、だめだろ母よ。
そんな思いが表情に出ていたのか、炭治郎がオロオロと謝った。
「ごめんな、勝手に家に入るのはよくないと思ったんだけど、ななしのことを考えたらいてもたってもいられなくて……」
「うん……」
後半は、もし炭治郎に何かしらの気持ちがあればキュンとかなるかもしれない。
だが今のところ、不審度100%だ。
なんでそこまでわたしに構うのか、謎である。
そこで、やんわりと尋ねた。
「あの、変なこと聞くけど、わたしたちって前に会ってたりするのかな?」
瞬間、消えた。
炭治郎の表情が。
あれだけ笑っていたのに、問うた途端、感情を無にされた。
怖い。
その一言に尽きる。
怒らせたのか、不快な思いをさせたのかはわからないが、よくない反応であることはたしかだ。
しかしこれでわかった。
わたしと彼は会ったことがあり、なんなら過ごしたこともあるはずだ、それも結構な距離感で。
じゃないと炭治郎のわたしに対するフレンドリーレベルに納得できない。
でもわたしは、何も覚えていない。
あるとしたら、幼少期なんだろう。
そして炭治郎はなつかしい思いで交流してきているのに、わたしは初対面ヅラしてしまっているんだ、きっと。
そこまで考え、自分なりに結論づけて、勢いよく頭を下げた。
「ごめんっ!! 忘れてる、と思う!!」
そのまま炭治郎の出方を見る。いや、耳をすませる。(頭下げたまんまだし)
やがて目の前にいた炭治郎は、立ち上がり、わたしの隣に腰をおろした。
ぎゅう。
無言で、こうべを垂れたままのわたしを抱きしめた。
思考が停止する。
え、今なにされてるのわたし?
「いいんだ」
炭治郎がつぶやき、その腕力を強めた。
気のせいかな。
好きだよ(はあと)というよりも、逃がすか(ギラギラ)的な感じを受ける。
炭治郎に抱きしめられる強さで体が十分痛い、けど。
それよりもっと、心が、きしむように痛かった。
記憶がないほうが幸せなこともあるから
この後、炭治郎をバリバリとはがすところが一苦労だった。