銀魂:沖田
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ななし先生」
急に名前を呼ばれ、驚いて振り返る。
「え……っと?」
三日前からこの学校に新任教師としてやってきたわたし。
教科のみでクラスをもってない為、正直生徒の名前を一人も覚えていなかった。
「沖田総悟っていいやす」
「あ、うん、沖田くんね。よろしく」
彼には悪いが、わたしがこの子に呼び止められる理由がわからない。まだどのクラスでも授業は行ってないから、勉強の話ではない、のかも。
「突然すいやせんが、先生の誕生日と血液型と出身地を教えてくだせェ」
「……へ?」
出会ってから今も、沖田くんは無表情だった。その無表情さに、なぜか背筋が凍る。
初対面でいきなりこんなことを聞かれるとは、と思いながら正直に話す。
その最中、わたしはふと気づいた。
一問一問答えていくほど、沖田くんの目が輝いていく。
それは気のせいではなかった。
「……やっと…見つけた」
「……え?」
先程とはうってかわり、嬉しそうに微笑む沖田くんは、夢を見ているようにポーッとしている。
「小学校ん時から、ずっとずっと探してた。アンタは俺の運命の人間でさァ」
「は…はいィ!?」
急すぎる展開に、わたしはただただ目を見開くしかない。
色々あるけどまずお互いが初対面だから。ていうか運命の人って何?!
しかし成人男性ならともかく、相手は色々と夢をもった高校生だ。頭から否定するのはいけない。
わたしは沖田くんを傷つけないように、できるだけ笑顔を浮かべて話しかけた。
「……あのー、沖田くん…?」
キーンコーンカーンコーン。
「あ、やべ」
予鈴が鳴り天井を仰いだ沖田くんは、
「そんじゃななし先生、積もる話もあるんで放課後職員室にいてくだせェ。俺が迎えに行きやす」
「えっ?! ちょっ積もるはな…えっちょっ、とォォォ!!」
わたしの止めも無視し、走って教室に戻ってしまったのだった。
「なんなの…? マジで意味がわかんない……!」
アモール・ファティ</big>