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「すいまっせーん」
気分るんるんで医務室にやって来たわたしを見て、だるそうな表情だったお医者さんの目から、さらにやる気がなくなっていった(失礼だな)
「何、心に病気もった人がなんの薬求めてきたの?」
「下半身に病気もった人に話す気はありませーん」
「上半身に凹凸がない奴に話される気もねーけどな」
「それが思春期真っ盛りのオンナノコに言う台詞ですか?! 今はいいんです、そのうち政宗さんと夜の運動してボッコボコにしてもらうんですから、キャッ!」
「え、心を?」
「泣きますよ!!」
くっそう、わたしだって好きこのんでここに来てるわけじゃないんだ。ただ、今後のわたしの人生設計に必要なことだからこうして行動しているわけで。
一升瓶片手にあぐらをかく医務室の白髪先生を一瞥し、わたしは戸棚に向かった。
『実はあそこの棚に、媚薬を作る方法が書かれた巻物が隠されているらしい』
昨日、偶然にも耳にしたこの噂。
「よくあるうわさ話」で終わりそうでもあるけど、学校の七不思議よりはよっぽど信憑性がある。
ていうか、 媚 薬 が 作 れ る っ て ! !
わたしが今一番欲しいものランキング第3位に輝くよ!!(1位は勿論政宗さんの貞操、2位はデレ政宗さんです)
「おーい、家主に何も言わずに空き巣か」
「大丈夫です、欲しい物が見つかったら出て行きますから」
「人はそいつを空き巣と呼ぶ」
ご、ごもっとも。
仕方なく、眉をひそめて鼻穴に小指をねじこむ白髪さんを振り返る。
「わたしが『キャーッ!この人痴漢です!!』と言う前に、秘宝の巻物を渡していただきたい」
「はァ? 秘宝の巻物だァ? いつから海賊になったん……ああ、いつかのチョ…ナンカの嫁にでもなるつもりか」
「違います! ていうかチョ・ナンカって色々とややこしいんですけど。ちなみにちょーそかべさんです」
「その言い方だと漢字は覚えてなさそーだな」
「失礼な!(事実だけど!) …っとにかく、巻物ですよ、巻物っ。知ってるんですよ、先生が隠し持っているのは」
「残念だったな、ンな秘宝の巻物があったらこんな城に隠さず既に俺が実践してらァ」
……ん?
その言い方だと、もしかして…。
想像したくない結末だけど、わたしは汗を垂らしながら、相手のふわっふわの髪を睨みつけた。
「…持ってない…?」
「だァから言ってんだろ。悪いな、白髪のクソみてーなオッサンが、夢見る少女の夢をぶち壊しちまって」
「え、先生ってエスパー?」
「……図星のお前より、俺のほうが落ち込むって…」
「まあ気にしたら負けっすよ先生、どんまいどんまい」
「俺の鼻クソそんなに食いてーか」
ダッシュで飛び出しました。
マジだったもの。目がマジだったもの。
私の夢には、敵が多すぎる
ロビンファンの人、ごめんなさい。