本編
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政宗さんにさんざん叱られ(愛のムチだって重々承知してますけどね!)小十郎さんには嫌味120%含みのため息をここ一週間つかされ(これは愛のムチじゃない、普通のムチだ)ようやく何事もなかったかのように毎日がはじまったのは、年が明けてからだ。
「あけましておめでとうございます、政宗さん! 今年もよろしくお願いしますねー!(ニコニコ)」
「邪念がなくなったアンタとならよろしく願うぜ」
「大丈夫です、除夜の鐘でわたしの心はグリーンアップルのように爽やかですから」
「それならその着方をどうにかしな、バカ娘」
「えっ、いや、わたしは娘じゃなくてむしろ妻あぎゃああ!!」
政宗さんがチョップを水平にして攻撃してきたので、わたしは亀のように頭を引っ込めた。アアア、アホ毛が切られたァ! 慌てて、わざと乱れさせた着物を直す。だって普段のわたし色気ないから、せめて着物だけでも色気で政宗さんをメロメロにさせようとか思ってたんだけどなあ。しょぼーんと落ち込んだわたしになおも冷たい政宗さんは、鼻で笑う。
「Ha,やっぱななしに黒は似合わないねぇ。赤か橙か、山吹・・・か?」
「えへへ、政宗さんもそう思います? わたしってば明るいキャラだから!」
「いや、黒は大人が似合う色だ」
「・・・・・・それってわたしが童顔だってことですか」
「No. 体型も含めてくれよ」
「嫌です!!!! 断固拒否!」
色気を出すには黒ですぜ! とせっかくアドバイスされたのに(出っ歯の部下よ感謝する!)それをダメだしされて、これで落ち込まない人間はいない。着替えてきますよ、着替えりゃいーんでしょ。立ち上がったわたしを、けれど政宗さんは「Wait.」と止める。
なんですか、と半眼して政宗さんを見ると、面白そうに笑ったまま。ちくしょう、この笑顔は好きじゃない。でも格好いいんだよチクショッ!(ケータイ持ってくれば写メできたのに!) 気づけば政宗さんはわたしを座らせて目の前にいて、
「女なら、女らしく大人しい動きをしな」
「! ・・・・・・は、はひ(政宗さんの薫りが・・・!!)」
わたしの乱れた裾やら帯を直したりしてくれた。あまりにもサービスのよい政宗さんに驚き、そして目の前にいるものだから見惚れて、わたしはポケーッとしていた。そんなわたしにとどめをさすように、
「・・・・・・まあ、mismatchなななしも可愛らしいではあるがね」
ニッと笑った政宗さんの顔に、ノックアウト!!
愛love言う!
これアップしたのがちょうど正月でした。