本編
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着物にはんてんをまとって、廊下をスタスタと歩くわたし。行く先は決まってる、政宗’S roomだ(おお、かっちょいいかも!) 寒い時こそ押しくらまんじゅう(二人で)、そして盛り上がったところで(二人で)ラブラブになるって寸法よ! フフフフフ、と笑いながらroomのふすまを開ければ、
「・・・あれ」
いない。代わりにいたのは、あの甲斐の忍者・猿飛さんだった。あれえ、と間抜けた声をお互いに出す。なんできみなんだオイ。政宗さんの部屋なのにくつろいでるってどういうことよ! わたしはあからさまに舌打ちをして、部屋を出た。すると、猿飛さんも飛んで(いや、文字通り飛んできた)くっついてきた。
「お嬢ちゃんじゃなーい、お久しぶり!」
「そうですね」
「何怒ってんの? あーそうか、また独眼竜にフラれてんだー」
「(ムカッ)猿飛さんがいたからですよ! なんでわたしが無断で入ったら怒られる部屋に、猿飛さんが入ってるんですか・・・!」
「いや、俺様も無断なんだけど。ていうか無断で入ったら誰でも怒るでしょ」
お嬢ちゃんてば相変わらずー、とわたしの頭をグシャグシャにしてなで回す。乱暴だなチクショウ、せっかく整えたのに! あー早く政宗さんに会いたい、会って抱きしめたい(避けられる対策はちゃんと立ててある!) 政宗さーん、と声をかけても、見つからない。・・・ていうか、シーンとしちゃってるねこれ。このまま無言で行くのもなんなので、わたしは猿飛さんに話かけてみた。
「そういえば、猿飛さんは何の用件できたんですか?」
「んー、まあ甲斐の近況報告にね。ていうか退屈だったから遊びにきただけー」
えへ、と笑う猿飛さんに、苦笑いをする。本当にこの人忍者ですか。そして廊下を歩いていると、先にある曲がり角から誰かがやってきた。あ、小十郎さんだ。小十郎さんですよと後ろを振り向いたら、猿飛さんは消えていた(あれっ)
「何してんだななし」
「あ、こんにちは小十郎さん」
政宗さん知りません? とわたしが聞く前に、小十郎さんが「猿飛は知らねェか」と聞いてきた。え、猿飛さん?
「はいはーい、いますよっと」
「ぎゃあ! 猿飛さんどこにいたんですか?!」
いきなり出現した猿飛さんは、わたしの横に立つとニコニコと小十郎さんを見た。・・・ああ、わかった!
「政宗さん、今真田さんといるんですね」
「そういうこった。道場が壊れちまうから、大庭で戦ってる。それから真田が猿飛を捜してた」
「はあ? ったく旦那のヤロー、せっかくお嬢ちゃん で 遊ぼうと思ってんのに」
「猿飛さん文法間違ってません?」(ニコリ)
「いやいや、全然間違ってないよ」
「・・・・・・とりあえず、大庭へ行くとしましょうか! えへへ、政宗さんがわたしを待「待ってねえ」(即答)」
「待ってんのは俺だよお嬢ちゃん、耳悪くなった?」
「・・・ッうるさいですよ猿飛サン・・・!」
愛のゲンコツ一発いかが?
ちゃっかり遊んでる。