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千銃士(短編)

何時も沢山の方々の呟きに生かされております広野です。
どうしても書きたかったので、破廉恥寄りの短文を書きたいと思います。んが、当方宅マスターなのでがっつり名前も出てくるし、外見描写も出てきますので、この辺りは読み手さんの脳内補完でどうにか回避して頂けると助かります~(;´д`)


切っ掛けは此方になります(笑)
↓↓
0704Rindouaoiさんの呟き
自分たち以外戦闘不能、自分自身も後一撃食らったら銃に戻る、ぐらいの絶体絶命のピンチで、マスターにキスされて心銃ぶっ放す貴銃士見たい
Twitter Web Client
4/28 19:31

0704Rindouaoiさんの呟き
まだくっついてない銃マスでそれやったら、後の反応が楽しみですね!!
Twitter Web Client
4/28 19:32
RT by kouhaya912 at 4/28 19:33

リンドウさんの呟き、毎回「神か…!」って思う位好き>RT
yubitter
4/28 19:34


此処から何時もの病気発生ですよ(笑)
↓↓
【銃に戻る寸前でマスターにキスされて絶体高貴or心銃で敵を一掃→危機を脱する展開のネタ有り難う御座います!】マフムトさんの場合→「ん、マスター…幾ら危機を脱する為とは言え、余の前に出てきてはいけないよ?」頬に付いたマスターの血を拭きながら、「今回は銃に戻らずに済んだとは言え →
yubitter
4/28 20:37

→敵は余に銃を向けていた。あなたが撃たれていたかも知れないのだからね?」そう言って微笑むと、既に銃に戻っている仲間の銃を全て回収すると、「さあ、戻ろう。彼等を早く戻してあげなくてはね…ああ、そうだ、○○(マスターの名前)。続きはまた後でゆっくりと、ね?」(二人きりの時の雄の笑み)
yubitter
4/28 20:42


この短文は『この後』の話になります。
駄目な方は逃げて!超逃げて!





目の前に愛しいと心から想う娘が泣きそうな瞳で余を見詰めていた。
否、見詰めてたと言うのには些か語弊が有る。何せ人の姿を維持出来ず、無様にも本来の姿に戻る寸前だったのだから。
彼女はただ最後に残った余を庇おうと飛び出しただけだ。だが、彼女は戻り行く余の唇に、普段は恥じらい自分から触れて来る事なんて無い唇を、祈る様に触れて来たのだ。
重なり合ったのもほんの僅か、惜しい程に味わう事すら出来ない刹那の時間のみ。
此れだけで満足出来る男が居るのならば逆に尋ねてみたい所だ。
この美しく輝く紅玉髄の瞳をした娘に無体を強いないで済む程の理性は、どうすれば手に入れる事が出来るのか、と。


「………っ、ぅんっ」


ふるりと震えながら、うっすらと余の姿を視界に捉え微笑む娘の何と美しく健気なのか、そう思う気持ちが溢れ過ぎて恐ろしいとさえ思ってしまう。


「あ、ふ…んっ、んうっ」


深く交わるのは未だ片手で足りる程だが、娘の身体はどこもかしこも小さく、余が抱き締めるとこのまま壊してしまいそうだ。だと言うのに一度味わってしまうともう手離そうとは思えない、本当に不思議な娘だと思う。
清らかで美しい心の持ち主、余のマスター。
気付いていない様だが、余は、貴女だから導かれて貴女の前に人の姿を借りて現れたのだよ。恐らくそう伝えた所で貴女はきっと信じてはくれないだろうが。

普段は纏められた銀色に輝く長い髪をシーツに流したまま、傷付いた身体だからと肌を見せる事を拒む彼女が、こうして余の前に惜し気もなく曝け出して、余の思うがままに彼女の誰も触れられぬ隠された奥を貫く度に、余もまた、忘れそうになっていた欲と言う激情を思い出してしまう。


「っ……マスター、もう二度とあんな事をしてはいけないよ?」


そろそろ互いに限界が近付いている。
だから今、余は息も絶え絶えに快楽に身を委ねて瞳を潤ませている彼女に”お願い”を唇に乗せた。

危機を脱する為だ、仕方のない事だ。
それは分かっている。だからこれは余の我が儘に過ぎない。それでも嫌だと思ったのだ。

余が無力だから、ただ祈る事しか出来ないとは言え、彼女を一人にしてしまう事も、傷付けてしまう事も余は耐えられない。
仲間達が傷付く姿を見るのも無論嫌だと思う。だが、それ以上に……


「余が選んだ、ただ一人の貴女が傷付くのは嫌だ」


このカーネリアンの瞳を持つ娘を失う事が恐ろしくて堪らない。娘を取り戻す為に何をしてしまうか、予測が出来るだけに特にそう思う。


「ま、マフムトさ、ん…」


不意に彼女の声が聞こえ、余は彼女の顔を見詰めた。揺らぎ潤ませた瞳を余に向けたまま、普段は『マフムト殿』と呼ぶ彼女が二人きりの時にはそう呼んで甘えてくれる。その呼び方を余は気に入っている。
不思議なものだ、ただ其れだけであれだけ不安に駆られ、見た目は例え余と然程変わらなくとも身体付きは華奢で小さく、折れそうな身体を遠慮なく貪っていたと言うのに。
ただ、娘からそう呼ばれるだけで不安が払拭されるのだから。


「ん、何かな?」
「あ…の、私も、同じです……」
「うん」
「皆が、貴方様が、傷付くのは嫌で…」
「うん」
「でも、貴方様も嫌だったのですよね。だからその…」
「ふふふ、分かっているよ。千鳥、そろそろ仲直りといこうか」


快楽に溺れそうになりながらも、余に必死に自分の想いを伝えようとする彼女も、全てがただただ愛しい。
『仲直り』と口に出すだけでホッと息を吐く彼女もまた気付いていない訳では無いだろうに。此れまでが『仕置き』なら、『仲直り』の今からが本番なのだから。


「良かったです。貴方様の苦しそうな顔を見るのは辛かったから、だから、『仲直り』出来て嬉しいです……」


否、前言撤回だ。
これでも余り悟られぬ様に、本音を語れば語る程、表情だけは変えぬ様に意識していると言うのに。どうやら彼女にはそれが通じないらしい。


「そんなに苦しそうな顔をしていたかな?」
と尋ねると、
「悲しかったですよ。そんな顔を私がさせてしまったのだと思うと、悲しくて私も苦しくて、貴方様に触れられるのは嬉しいのに悲しかったです」
と恥ずかしそうに語る唇に、改めて慈しみの意味を込めた口付けを送った。


(終)


タイトル入れられないままに書き終わってしまう程の短文になるとは夢にも思いませんでした。
しかも破廉恥でしか無かった、色気はちょい足りないけれども…多分、これが私の限界なんだ(笑)

マフマス好きさんに届け…!
と言うかもっと増えてくれ、マフマス!
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