メモと小ネタ帳

不器用でも

2024/07/31 18:55
FF16
クライヴ(バイロン叔父さんが俺に言っていた嘘をつくときの癖とは、結局何のことだったのだろう…)
ジル「…」
ジルがクライヴに近づいてことんとその背中に頭を置いて来た。
クライヴ「…どうかしたのか、ジル」
ジル「…すぐに分かるもの」
透き通った凛とした言葉が彼の中に響く。
クライヴ「…」
ジルは背中にもたれ掛かりながら言葉を紡いでいく。
ジル「あなたは嘘をついたりしないって、私もジョシュアも。トルガルやアンブロシア…インビンシブルの皆が。そしてバイロンさんもよく知っているわ」
クライヴ「…お見通し、か」
ジル「真っ直ぐ大切に私たちを見てくれていた。だから傍にいられる…あなたの傍にいたいの」
クライヴ「…君は」

彼に背負わせたくはない。それと相反するかのように見つけて欲しいと彼女は自分が心のどこか願っていることに気づいていた。

ジル「見つけて、くれる?」
クライヴ「…ああ」

不器用でも、優しくて愛を示してくれる出会えてまた見出せた世界でたったひとりの、大好きな人。
だからこそ彼女は彼に対して一心なのだ。
支えると心に誓いながら傍に寄る。
そう遠くない日に踏み込んで欲しいと願いながら。

(待っているだけでは辛いから…
でもその時を待っている…)

あなたがあの日の様に私を見つけてくれる日を。


※ドレイクブレス破壊後、クライヴが顕現出来てからシヴァの力もいずれはと考えていた頃ではないかと思う掌話です。
フーゴに捕らえられてタイタン戦でクライヴひとりで決着をつけようとした辺りからもうジルは薄々覚悟していたのだろうなと。

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