他CSゲーム小ネタ集①

その瞳


真・三國無双ORIGINS主人公



その瞳から分かると同族なのであろう、同じ黒の衣装を纏った女が己に告げに来た。
忠告ではない、これが使命なのだろう。

思い出せない相手ではあったが相手も身のこなしは素早く周囲の村人に気づかれないように颯爽と去って行った。

この身を少し動かしただけでも剣の振り方も槍の振り回し方も、矛も槌も思い出せる。
胸元にある飾りに光が宿り。“彼”や女が語るようにどうやら己には天命がある。

国がひとつ終わりを迎えようとしている。
そしてみっつの勢力は黄河が旱魃(かんばつ)とはいえやがて訪れる大雨の時には激流と共に大地を侵し恵みに大地に与えるように。歴史の流れに濁流のごとく乗り込み。そして抗おうとしている。

日がまだ昇らない靄のかかる竹林。宿から静かにで剣を抜き舞ってみせた。
やはり戦い方だけが己の身に残されている。

“その瞳”から分かる。
“その瞳”が見抜く—・・・。

今はまだ、ひとつひとつの始まりを確かめる日々だ。
それが大きなうねりとなり、その中で己の身を任すのではない。

自ら、決めるのだ。
己の意思で。

宿の主人が語る。
おしゃべりに見えるかもしれませんが、起きていることを武芸者たちに話すのもこちらの務めですわ。
そうしないと、時々ふと思うんですよ。
史を紡いでいるようでもっと大きな何かが人を外から嘲笑っているかのようだと。

舞はさらに軽やかにそして素早く確かなものとなる。
あの時の虐げられていた民の為に、がはじまりだった。

目にして来たものを。そして己の意思を。
この瞳から見出し見極めるのだ。

それは天命か。
それとも己の生き様か。


無名の英雄が天下を決める者と共に戦へと立つ。
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