他CSゲーム小ネタ集①
・貢献(メルティとマスター)
女性に対しての礼節をと表現すべきか。
それとも彼がこの街そのものを愛しているからこそアイス会社の社長である自分へのリスペクトか。フォームスターのひとりだからこそかもしれない。
マスターのフォームスタイルとスキルは後ろからの援護に近くて。
だからこそ彼はフォームスターズたちひとりひとりを良く見ているのだろうか。
特段別に仕事で疲れているという訳ではない。大好きなおばあちゃんになかなか会えないことだってソアちゃんのマイボイスでおはなしして大分すっきりした。
ソアちゃんが大人気アイドルなのはひとえに気づかい―人の話を良く聴いてあげることだとそう思う。話すことをそう、まっすぐ向き合って聴いてくれる人ってだれもが欲しがるから。
特段落ち込んでいるわけではなかったのだけどふらりとマスターの所に寄ってみたくなったのだ。
メンバーの中でもひときわ小さいメルティではあるがカウンター席にておっくうにはならず自然と溶け込めるようになるのはマスターの手腕である。何か飲みたいと決めていた訳ではないのに出されたローズヒップティーはカップの温かさ含めて心地よくて。
ふと大きなガラス張りの窓越しからバスベガスが輝くその証であるネオン街を眺めた。
マスターってさ、この街好きだよね~。
この輝きを目に留めるとは流石。バスベガスは眠らない街だ。
ラジオにてバスベガスニュースにて取り上げられていたある強盗たちがひとまとめに縛り上げられて発見されたの。その功労者はまだ見つかっていない。
メルティーズにて学校の帰りや仕事上がりの若い女性たちはアイスを手にしながらすごいイケオジらしいよとしきりに盛り上がりその噂でさかんだ。
マスターのところでもそうでしょう?
そう呑気に尋ねると。
ああ。そうなれたら良いとアルコールが入るとぼやく者もいる。その時にそっと語りかけるのだ。この輝きも人の手によって創られたもの。ひとりひとりそれぞれの輝きがあるものだと。誰しもそれを持っている。
へえ、うちのアルバイトの子たちもそう言って上げよう。受験だ面接だで結構参っている子いるから。
客商売とはそういうものだな。我々はそっとひと押しさせてやれれば良い。きっかけを作り出せればあとは自ずと見つけられる。
メルティはショットと同じくちょっと追跡させてもらうよ。リピート増やさないと競合も多いからね。というわけでお代といっしょにこのクーポンチケット置かせてもらうね~。
それもまたこの街ならではだな。我々は表に立つより貢献するのだ。バスベガスにも、いちフォームスターとしても。