名称と考察メモ
・リヴァイアサンの定義
FFに限らずリヴァイアサンは聖書の中のヨブ記に出てくるレビヤタンから取られることが多い。大抵水が関わる生き物(鰐や大きな水生生物、クジラなど)であり創作では怪物のように扱われる。
他にこの表現が出てくる詩編やイザヤ書は文脈によると比喩表現として用いられ、当時のイスラエルにおいて敵対国であったエジプトやアッシリアを指すことも。
よって最後のドミナントがリヴァイアサンだったのは国そのものの意味を包含していると考えるなら相応しい存在とも言える。
因みにリヴァイアサンドミナントの外見や武器からヴァリスゼア大陸の人々の特徴を全て含んでいると気づきます。
・アーリマン
FFシリーズでは丸い物体に一つ目、コウモリの様な小さな羽が生えていることが多い。
元ネタはゾロアスター教における絶対悪の存在。善神はアフラ・マズダ(知恵のある神の意味)。その意味でなら元ネタにもっとも近いのは12。
アーリマンは16ではロザリアの悲しみの入り江にてベアラーたちがマーサを守ろうと立ち上がり石化と共に命を失ってしまう。クライヴが彼らを弔った後に最初のモブハントとして登場します。
その後に起きるのはバイロンからあれは獣だと称されるほど狂気としか思えないアナベラのベアラー粛清ですね。
イーストプールで起きた時と同じ義憤にクライヴとジルも駆られたことでしょう(メニュー画面によるジャーナルの傾く世界にてふたりがアナベラに対して義憤に駆られたと実際に書かれています)。
ロザリアは属性を象徴するなら鉄王国とはまた意味が異なる火属性。
炎の民、とクライヴ自ら己の生き様を語るカットシーンもあります。
火はアフラ・マズダの子とさえ呼ばれている属性。2元論の善神に対し悪神の象徴であるアーリマン。
ここで起きた一連の出来事と今正にヴァリスゼアで起きている現実を叩きつけて来た過去からのアナベラの凶行。
義憤に駆られて立ち上がったのを思い知らされる最初のモブハントとして相応しい相手となりました。