FF16小ネタ集

それはごく自然なこと

遊びに来た訳じゃないんだ、行くぞ。

兄のその声を皮切りに弟も彼女も歩み出した。後ろから静かにトルガルがついて来る。まずはジョシュアの従者であるヨ―テと合流するのだ。

見るものが全て真新しい、そうした感覚に包まれることはなかった。一緒に旅が出来たら良いなあと少年時代に願っていたことがそのままあの時に出来ていたのならそう思えたであろうが。

これは誓いと目的を果たす為の抗っていく歩みなのだ。

旅は道筋に例えられるものである。

クライヴとジョシュアのロズフィールド兄弟そしてふたりの幼なじみであるジル・ワーリックにとっては険しい道筋をこれまで辿ってきたし、これからも険しい崖である狭い道を歩み狭い門を歯を食いしばりながら通り抜けていかなければならないと彼らは分かっているのだ。

そうした険しい道のりの中で-…。

「兄さん、この剣は父さんの…?」

「ああ、マードック夫人が大事に預かってくれていて…全て受け取った。イーストプールの惨劇のことはお前も聞いていただろう…」

「その時からシドに協力するって、ふたりで彼の前で誓って決めたの」

「もう、5年も前のことだ。拠点を立て直すだけでも…それだけ掛かった」

その間もずっと、生きているのだとはっきりした自分のことを想っていてくれたのだろうと、ジョシュアの中で積年の兄への想いがこみ上げる。

「兄さんだからみんな立ち上がれたし、ついて来たんだよ。離れたくないってみんなそう思って。あの日の僕みたいに…ね、ジル」

ジルは惨劇当時にフェニックスゲートに居た訳ではないが、彼女の兄へ向ける想いも自分とは異なる感情も混じっているとはいえ、同意を求めるのには十分だろう。

「ええ、そうね。そしてあなただからこそ。ずっとずっと会いたかったの、ジョシュア」

同意するだけではない。

誰かを、大切な人を守るという発端ともなり今正に目にしているクライヴの弟への想いを彼女自身の言葉で含めながらジルが穏やかに微笑んだ。

私は人らしく居られているかしら、クライヴ。とノースリーチにてふたりで緩やかに流れる川を眺めていたときの穏やかな彼女そのもので。

変わらないな、と再会したばかりの意思の強い彼女に惨劇が起きた後は放棄されていたフェニックスゲートにて自分を受け入れた後にそう話したことがあった。

今はふたりには変わっていないのだと告げることを控えている。ふたりが心の底から願っている人でありたいというその想い―誓いを果たすまでは。

「嬉しかったの、本当に…。私が嬉しくて涙するときってあなたたちのことばかりだったわね…」

「はじめて泣かれた時それが分からなくて。どうしようって困ったよね、兄さん」

「ああ…」

メティアに祈って涙したジルのことを思い出す。彼女はいつも自分たち兄弟のことばかりで。

「それが、私…」

だってとかでもとも言わない。ごく自然に紡がれた彼女の言の葉。 3人で空の文明時代の遺跡へと遊びに出た時と同じ穏やかなひととき。あの頃はこのままトルガルも連れてアンブロシアに乗って何処かへ行こうかと何気なく思っていた。

第一王子でもナイトでもない、ごく普通の少年として。

フェニックスのドミナントであり第二王子として家を受け継ぐのでもない、兄とジルと好きなように旅をするのだと病弱な自分を振り払って。

ふたりと一緒に居られたらそれだけでいいの、とごく普通の女の子として。

…思い浮かんだことはすぐに引っ込めて言葉にすることは3人とも一度もなかったが。

…―それでも。

「正直君に泣かれるのはすまないと思う…いや、感謝している、だな」

「僕が離れている間は兄さんを支えてくれていた。僕の方からもありがとう、ジル」

(変わらない…本当にあなたたちふたりは…)

彼ら兄弟がお互いへの想いをずっとずっと大事に抱えてきたのを見て来たし、今も実感しながら見ている。だからこそごく自然に言葉にするし時にはこみ上げてくる想いそのままに涙するのだ。

これから先も、きっと涙することはある。それはニサにてこぼれ落ちたシヴァのドミナントとしての涙ではない。

ジル・ワーリックというひとりの人としての愛そのもの。



触れあうということ

ジルがすっとジョシュアの方に寄ってきた。

「どうかしたの、ジル?」

「すごい身長伸びたのね、とそう思ったの」

「鍛えた成果も…あるかな?」

誰と比べてとか、小さい時は私より小さかったのにねとは言わないのが彼女らしい。

(剣の腕も相当手練れていたな)

望んでレイピアを振るって来た訳ではない彼女がいるので彼もまた声にはしないが、その視線が意味することに気づいた弟は静かに兄に対して微笑んだ。

「俺が先に行って様子を見て来る。ふたりは少し待っていてくれ」

そう遠くない場所へクライヴが向かう。

ふたりで剣の稽古をしていた彼を見守っていた頃を思い出した。離れ離れになる前もいつもそうだった。率先して弟と彼女を守ろうとしてくれていたのだ。

再会して3人で行動するようになって間もないが、こうした関係は変わらない。

少し変わったことといえばー。

ジルは自治領内でジョシュアが倒れた時にしっかりと彼を抱きしめてクライヴのあの背を見送っていたがそれ以降は不用意に触れたりはしない。

お互い微笑み合うことはあっても。

「…何を話そうかとは悩まなかった。あいつの好きにはさせない、失うわけにはいかないって気づいてもらえたから」

「そうね。私は剣を交えた時に気づけなかった。再び目を覚ましてクライヴの姿を目にした時…私、嬉しくてクライヴの名を口にしたわ。抱きしめてもらって安心した。会いたかった、帰って来たのだと…そう思ったの」

「帰って来たか…うん、僕も同じかな。沢山謝らなきゃいけないって思っていたのに…すごくほっとしたんだ」

自分たちが生まれる前からいてくれた人。

インビンシブルという拠点において、彼自身が皆の帰るべき場所なのだ。

力強く抱きしめられて…実際に触れあってそのことを確信した。

「兄さんは気づいているのかな」

「気づいてはいるのよ。ただ、すぐに背負い込んでしまうから…」

「君に気を遣わせているのは変わらず、か。僕の方からうまく言っておくから、ジルは違うやり方で兄さんを頼むよ」

「ジョシュア…」

兄に応えた静かな微笑みではなく、意味ありげなその笑みに勘づく。はっきりと頷いた。

相手は兄さんだもの。怖がることなんてないし、ね。

シヴァのドミナントとして目覚めたあの日以降―人に触れられるのも触れるのも―もうぬくもりなど感じないのだとそう思っていた。

力強く抱きしめられ彼のあたたかい想いを感じて。固く握りしめあった掌からお互いの決意を確かめ合ったあの時から、また変わった。

人として、一緒に居たいのだと。どうしたらこの想い全てを彼に届けられるのだろう。

この現実と抗うのとはまた異なる、彼が目指す人らしく生き抜くのだという願いと共に日に日に増す強い想い。

マザークリスタルの加護が断たれた後でも失われることはないのだ、人らしく命の終わり―死を迎えたとしてもこの想いは受け継がれていく。

人と人が触れ合い、命が生まれる度に。

強い確信を抱きながら戻ってきたクライヴにふたりで歩み寄っていった。



※兄弟小話。色んな人へ目を向けているのはふたりとも上に立つ人物故。

・ささやかな(セリフのみ)

拠点内にて

ジョシュア「兄さん、あの学者の女性の方…」

クライヴ「ヴィヴィアンか?何かあったのか」

ジョシュア「どういう人なのかなって思って」

クライヴ「彼女は自治領出身なんだ。カンベルでミドと知り合ったと聞いている。提案した内容が学会の奴らには都合が悪く…理由はお前も分かるな。立場が危うくなってミドを通して俺たちがここに招いたんだ。ウォールード王国は殆ど手がかりがないから助かっている」

ジョシュア「今度、語りあってみようかな。色々聞けるしね」

クライヴ「そうしてくれ。俺からもいいか。ヨ―テのことなのだが…」

ジョシュア「ヨ―テがどうしたの」

クライヴ「いや、彼女と話をしてもお前のことばかりで。何が必要かどうしたいのかはっきりと口にしない。流通については叔父さんが協力してくれるから、必要なものがあれば俺が出たついでに取りに行こうと考えていたのだが…」

ジョシュア「ヨ―テはそうしたところがあるんだ。そうだね、僕や兄さんが相手だと気を遣っている。ジルに頼んでみようか」

クライヴ「俺たちでやりづらい時にはジルに頼りっぱなしだな…」

ジョシュア「女性同士相談もしやすいかなと思ったんだけど、確かにそうだね」

クライヴ「いや、お前の提案が悪い訳じゃない。むしろその方がよさそうだ」

ジョシュア「うん、分かっているよ。そして兄さんが言いたいこともね。ジルに何かお礼もしないと。それは兄さんに任すよ」

クライヴ「分かった。ちゃんとお前の分も乗せる」

ジョシュア(昔からこういう所が素直だなあ…。マードック将軍に怒られた後でふたりの様子を見に行ってみたら…僕が頑張らなくても大丈夫だと思ったからね)

クライヴ「どうかしたのか?」

ジョシュア「何でも。またすぐ拠点を出るよね。僕の方からジルに言っておくから。あとでストラスを飛ばすよ」

クライヴ「ああ、頼む」

ジョシュア(ささやかながら分かりやすいよね、兄さんは)

クライヴ(振り向いて)「そうだ、お前は何か欲しいものはあるのか」

ジョシュア「・・・そういうとこだよ、兄さん」

※いざという時は自分を優先する兄にやきもき半分・うれしさ半分な弟だといいな。


語るもの語られるもの

それは何の本ですかとゼメキス時代の神話の戦いを楽しんで読んでいた時にジョシュアに聞かれたことがある。

身体の弱い弟に、この強さと戦いに憧れとは異なるが興奮していたなどと伝えたら悪い。

ヴァリスゼアにたくさんある神話のひとつを教養として読んでいたんだ、と答えて。間髪入れずにお前が何の本を読んだか教えてくれるか―そう切り返すことにした。

そうした俺の気遣いの背後にあるものを弟は見抜いていたのだろう。

「ドラゴン…神話の書物の中でも多く登場する、正に頂点ともいえる存在だ。ネクタールがまとめてきた依頼の最後の相手、か…」

各マザークリスタルの名称ともして取られているドラゴン族。クリスタル自治領で戦った竜騎士団が守護者として崇める白き竜も相応しい手強い相手だったのだ。

自由に空に舞い上がり、炎を吐き、そのカギ爪は一撃でも大地を抉る。

一瞬の隙が命取りとなる。

「僕とジルも行くよ、兄さん」

ネクタールとのやり取りを遠目に見ていたのであろう、ジョシュアが部屋で考え事をしていたクライヴに近づいて来た。

ジョシュアの瞳をふと眺めた。剣の腕が上がったな、強くなったな。そうしたことを伝えるのは相応しくはない。

お互いにドミナントであり、未だ運命の支配下にある存在なのだ。クライヴは特に。

持っている力は人ならざるものであり、人ではいられないもの。借り物と仮初でしかない。

「分かった、頼む」

好き好んで命を懸けた戦いに挑んでいる訳ではない。理を破壊したらヴァリスゼアはもはや神話の舞台ではなくなる。

アカシア含め不安の種を魔法が使えるなら使えるうちに摘んで置いた方が良い。

俺たちは役者ではない、人として生きるのだ。これからも辛く悲しく続く現実の中で罪を背負ったまま、最後まで足掻いて生き抜く。

だからこそ、今お前が向けている想いも受け止めよう。そして、傍にいてくれて頼ることが出来るのだという自ら湧き上がったこの想いもまた事実なのだからこの現実との戦いに赴こう。

戦力として現実的に考えるなら俺にとってお前は必要であり、そしてお前が俺を想って足掻き続けてくれたのもまた現実―事実であり、真実だからだ。

「ジョシュア、この依頼から戻ったら子どもたちにロザリアのおとぎ話を話してやってくれるか」

「良いよ。僕らの活躍よりその方がずっと良い。後は…ロザリアの始まりのことも話そうかな」

「構わないが…何故また?」

「ひとりの男が立ち上がった、そこから人々が集まった…

今正に兄さんがやっていることだからね」

穏やかに語る弟の本心がはっきりと表情にも表れていた。

「よせ、俺はそんなんじゃない」

「いいや、そうだよ。もう決めたから」

こうなると押し問答するより、どちらかが先に受け入れて受け止める方が重要となる。

子どもの時は半々だった。今はクライヴが先に受け入れることが多くなった。

「…お前がそうしたいなら、任せる」

「ありがとう、兄さん。子どもたちは喜ぶよ。

ロザリアのこの精神はウォールードで生き残ったあの子だって、受け継いでくれる。

兄さんがいてくれているからね」

ジルに声を掛けて来るねとすっと弟が立ち去ってから。

「…お前がそうだから、俺もそうなれるんだ」

生きてくれていたこと、再会出来たときと同じ喜びを感じながらクライヴは部屋に飾ってある父であるエルウィン大公がふたりに託した兜を見つめた。

※頑固さではジョシュアの方が上。最後まで貫く意思の強さはクライヴが上回る。

初回プレイではジョシュアとジルを連れて行くサイドクエストを最後にしたので、こうした印象も自分の中にはあるのだと思います。

・毛繕い(トルガル&アンブロシア)

厨舎のおじさん「クライヴ様の馬(チョコボ)ならとても元気ですよ、そして気高い。早くクライヴ様と狩りに出たくて仕方ない様子です」

クライヴ「アンブロシア、今日も綺麗にしてもらったのか。毛艶も良い、良かった。明日は狩りに行こう」

アンブロシア(じっと見つめている)

クライヴ「待ちきれないのか?俺が明日の為に今日の稽古を済ませておく。それまで待っていて欲しい」

アンブロシア「キュイ…」

ジル「あ、だめよ、トルガル。逃げようとしたわね」

クライヴ「どうしたんだ」

ジル「庭師がいたのに庭園で跳ねまわっていたのよ。おかげでお腹が泥だらけ。水浴びさせようとしたら逃げるの」

クライヴ「葉っぱも絡んでいるな…使い古した櫛があるなら、ジルすまないがそれを使って毛繕いしてもらえるか」

ジル「分かったわ」

クライヴ「新しいのは城下町で買いに行こう。君が気に入ったものなら俺が払うよ」

ジル「ありがとう、クライヴ。ジョシュアもいっしょに行けると良いわね…」

クライヴ「上手く予定を合わせるさ。俺やジョシュアが言い聞かせてもトルガルはなかなか水浴びしたがらない。だから助かるよ」

壮年期ー。

クライヴ「再会して5年が経ったが…察したのかトルガル、どこかに隠れたな」

ジョシュア「アンブロシアは変わらず毛繕いを受け入れているね」

クライヴ「ロザリスに来てすぐの頃に無理やり洗われたことが嫌だったのかもしれない…が、子どもたちも年配者も拠点には居る。毎日箒で掃いてくれているが清潔にしておくに越したことはないからな」

ジョシュア「抑えつけても可哀想だけど…大事なことだからね」

クライヴ「ジルに頼んでどうにかしてもらうには戦闘力が高い。俺とガブとジョシュアでやるしかない」

ジョシュア「どこかの隙間に挟まっているのかも知れない。カローンの倉庫も協力してもらって開けてもらうよ」

クライヴ「そうしてくれ、ついでに並の櫛ではもう歯が立たない。ブラックソーンに作ってもらった鉄混りのでいくぞ」

ガブ「真剣なところ悪いんだが…何か間が抜けているやり取りになってねえか?」

クライヴ「下手をすれば一日掛かりだ。ガブにも覚悟を決めてもらおう」

ガブ「お、おう…」

※ふたりともいいとこの息子ではあるので偶に天然になって欲しい(笑)

トルガルは温泉なら喜んで入るカピバラさん方式で(笑)

・どっちが好き

階段下のミドの実験室にて―。

ミド「あー、実験と開発していると長い髪が邪魔だなって思う事あるんだよね。いっそのこと切っちゃおうかなあ…」

クライヴ「ミドには似合っていると思うが」

ミド「まあ、自分でも気に入ってはいるんだけどね~。実用性も大事だと思うんだよね」

クライヴ「シドにそう言われていたのか」

ミド「ううん、父さんは何も。だからってほったらかしにしていたら怒られたけど。自分はだらしないところあったのにね」

クライヴ「ミドのことも含めて沢山の事を考えていたんだろう」

ミド「…そうだね。そうだ、クライヴは短いのと長いの、どっちが好き?」

クライヴ「…長い方、だな」

ミド「何か違うひと思い浮かべたね。ま、クライヴの好みがあのふたりから白銀の髪なんだっていうのは知ってるけどさ」

クライヴ(ふたり?)

ミド「ジルとアンブロシア」

クライヴ「ああ、確かに光に当たると綺麗だしな。ミドの金髪はこの黒の一帯の湖の中でも十分に映える。それぞれの良さがあるさ」

ミド「じゃ、ジョシュアは青空の下で映える金髪ってことで。だから…頼んだよ、クライヴ」

クライヴ「…ああ」

ミドの実験室の階段上から聞こえていたジョシュアとジルー。

ジョシュア「盗み聞きとかするつもりではなかったのだけど…」

ジル「大切に想われていることが、幸せだって…クライヴの傍にいる度に感じている」

ジョシュア「うん、そうだね…」

・どこが好き

ガブ「なあ、ジョシュアはクライヴとジルのどこが好きなんだ?」

ジョシュア「真面目で責任感が強いところです。そして僕を大切に想ってくれていることも」

ガブ(流石あいつの弟だけあって真面目に答えて来たな…)「ふたりまとめてか。それぞれで好きなところとかあるのか?」

ジョシュア「兄さんは…人を惹きつけていく、上に立つのに相応しい人だとずっと思っていて。ジルは穏やかで…本当は僕にも兄さんにも話したいこと沢山あるのに黙って気遣ってくれている。申し訳ない気持ちもあり、そして嬉しくも思っています」

ガブ「そうか。俺はてっきりお前もジルのことを…いや、何でもない。変なことを訊きそうになった、忘れてくれ」

ジョシュア「他の方にも訊かれましたよ。子どもの頃はお姉さんみたいな感じだったのかと。ちょっと違うかな」

ガブ(途中から諦めるようになったのか…?)「ち、違うっていうのは」

ジョシュア「兄さんのことをいつも語れる相手だった。守られていることも支えようとしてくれたことも、兄としてひとりの人として接してくれているのだとそう語り合える心許せるきょうだいです。ジルが年上だからとか僕が年下なのだからとか関係なかった。僕は8歳まではほとんど屋敷を出られなかったから、ジルが来てくれてクライヴ兄さんの話をするのが楽しみで仕方なかったんだ」

ガブ「貴族は貴族の居心地の悪さあったんだろうな、てのはまあ経験してきたわけじゃねえけど
お前らと過ごすようになってから考えるようになった。お前たちと話すの、俺も楽しいぜ」

ジョシュア「ガブのそうした性格はすごく良いと思います」

ガブ「クライヴなら絡み酒出来るんだがな~。流石にジョシュアとはやめておくわ」

ジョシュア「飲めない訳ではないです」

ガブ「けど、俺がタルヤやお前の従者の子に怒られるんだわ」

ジョシュア「僕はときどきタルヤに怒られてニンジンを口につっこまれそうになりますよ。ああ、兄さんもジルもそうして来ないところも好きかな」

ガブ「お前ら小さい頃にどう過ごしていたのか、何か思い浮かぶわ…」

※ジョシュアにほんの僅かな時間でも拠点の皆と色んな話をしていて欲しいのです。
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