第9話 廃墟
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--------------------始祖の隷長(エンテレケイア)。
それは、人類が誕生する前からこの世界に存在する種族。
長い寿命と高い知性をもった者たちで、魔物とはまったく別の存在であり、その巨大な体躯は結界の中にも入ることができる。
また、エアルを直接摂取することができ、巨大な亀を模したようなあの始祖の隷長(エンテレケイア)の口に、エアルの光の粒が集まっていたあの光景は充満したエアルを自分の体内に吸収しているところだった。
体内に吸収したことで高かったエアルの濃度が下がり、正常な量に戻ったのである。
まさしく始祖の隷長(エンテレケイア)だけがなせる業だった。
その存在はあまり人間には知られていないが、
始祖の隷長(エンテレケイア)の存在を知るリリーティアには、
その光景を目の当たりにして、すぐにその正体を知った。
あれは魔物ではないということを。
始祖の隷長(エンテレケイア)。
かつて、人間たちに竜と呼ばれていた者たち。
そう、その者たちこそが、
十年前に起きた〈人魔戦争〉の---------------強大な”敵”の姿だった。