第21話 覚悟
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◇第21話 覚悟 【スキット】◇
* キュモールの態度 *
カロル
「リタ、さっきから何かイライラしてない?」
リタ
「あんなの見たら誰だって腹も立つわよ!」
ジュディス
「キュモールのことね」
パティ
「キュモールってやつは、ティア姐に対していつもあんな感じなのかの?」
エステル
「はい。キュモールに限ったことではなく、これまでにも何度かああいうことがありました」
カロル
「それにしてもさ、リリーティアがあんな行動に出るなんて珍しいよね」
リタ
「というか、今までが素直に聞き入れすぎるのよ。あのまま一発殴ってやればよかったんだわ!」
カロル
「いや、それはどうなの・・・・・・」
ジュディス
「まあ、あなたの気持ちも分からなくはないけれど」
リタ
「まったく、どいつもこいつもリリーティアに・・・」
パティ
「リタ姐は、ティア姐のことが心配なのじゃな」
リタ
「べ、別にそんなんじゃないわよ!」
カロル
「ラゴウの時もそうだったけどさ。やっぱりリタって、リリーティアのことになるとなんか違わない?」
リタ
「あんた、さっきからうっさい!」
カロル
「いでっ!」
リタ
「あたしはただあの態度が気に入らないだけよ!いつもいつも偉そうにして・・・!」
ジュディス
「ふふ。・・・まあ、そういうことにしておくわ」
* 心配だね *
カロル
「リリーティア、少し遅いけど大丈夫かな」
エステル
「もしかして、街の人たちを送り届けている間に何かあったのでしょうか?」
リタ
「また、あのキュモールってやつに何か言われてるんじゃないでしょうね」
ジュディス
「彼女のことだからうまくやるとは思うけれど・・・」
パティ
「そうじゃの。もう少し待ってから、様子を見にいってはどうじゃ?」
エステル
「そう、ですね」
* 意外と楽観的? *
カロル
「ねえ、視察で来たって言って大丈夫なの?」
リリーティア
「ええ、心配ないよ」
カロル
「でも、ほんとはそうじゃないでしょ。バレたらやっぱり大変なんじゃない?」
リリーティア
「まあ、どうとでもなるよ」
リタ
「・・・あんたって、時々楽観的なところあるわよね」
リリーティア
「そう?」
* それは楽観視?それとも・・・ *
エステル
「フレンが来てくれて本当によかったです!」
パティ
「ビックリ仰天、なのじゃ!」
カロル
「本当だよ!でもさ、いくらなんでも、あんなに早く動けるものなの?リリーティアからの要請だからっていっても、ああいうのって上からの指示も必要でしょ?」
リタ
「組織で成り立っている以上、理由がどうであれ勝手な行動はとれないわよね」
ジュディス
「つまり、ここに来たのはすべて彼の独断ってことかしら?」
リリーティア
「そうみたいだね」
カロル
「ということは、これってリリーティアとフレンが勝手にやったってことだよね?それこそ大丈夫なの?」
リリーティア
「本当のところは問題なんだろうけど、・・・きっと大丈夫だよ」
パティ
「明日は明日の風が吹く。なるようになれ、じゃな」
リリーティア
「ええ、そういうこと」
リタ
「はぁ、・・・あんたってやっぱり楽観的すぎるわよ」
リリーティア
「そうでもないんだけど?」
カロル
「いや、そうだと思うよ・・・」
リリーティア
「(ま、やつに関してはヘリオードを追い出されている時点で存在価値はなくなったも同然だしな。フレンもフレンで、自分の任務に支障がないよう動いているようだし、あの人の計画にとって問題がなければ大丈夫だろう)」
* 嫌われ役を担う彼女へ *
ジュディス
「送り届けていたから遅くなったって、あなた言ってたけれど・・・。あれはもしかして、騎士団に要請を出していたから遅くなったのかしら」
リリーティア
「そうだね、そんなところかな」
ジュディス
「あら、隠すなんてひどいわね」
リリーティア
「変に期待をさせるわけにもいかないと思ったんだよ。 でも、こんなに早く来てくれることが分かっていたら、・・・・・あんなことを言わせる必要もなかったかもしれないね」
ジュディス
「あんなこと?」
リリーティア
「ええ。いつもありがとう、ジュディス」
ジュディス
「私、何かしたかしら?」
リリーティア
「エステルのことだよ。いつも彼女のこと、それに周りのことを思って厳しいことを言ってくれているでしょう」
ジュディス
「・・・それはどうかしら。私は、ただ事実を言っているだけだもの」
リリーティア
「いいんだよ、それでも。私は感謝してるから」
ジュディス
「・・・・・・おかしな人ね」
第21話 覚悟 【スキット】 -終-