第20話 古慕の郷
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◇第20話 古慕の郷 【スキット】◇
* 夢にうなされて *
エステル
「リリーティア、本当に大丈夫なんです?」
リリーティア
「ほんとに大丈夫だよ」
ジュディス
「とても苦しそうだったから、エステル、とても心配していたのよ。もちろん、私もね」
リリーティア
「それは・・・心配かけてごめんなさい。・・・・・・私、何か言ってた?」
エステル
「いいえ、うなされてはいましたけど・・・。怖い夢でも見たんです?」
リリーティア
「いや、・・・それがあまり覚えていないんだ。だから、何か言ってたのかなって思って・・・」
* あの傷は? *
エステル
「そういえば・・・。リリーティア、いつあんな傷を負ったんです?あの魔物と戦った時ですか?」
リリーティア
「・・・ええ」
エステル
「そう、だったんですか。すみません、私、戦いの最中は全然気付かなくて・・・」
リリーティア
「ぁ、いや・・・それは-------」
ジュディス
「あの時は、皆が自分のことだけで手一杯だったものね」
リリーティア
「え・・・ええ。それに、単なる掠り傷だったから、私も気にしてなかったし」
エステル
「でも、次はちゃんと言って下さいね。小さな傷ひとつで、ひどくなることもあるんですから」
リリーティア
「・・・ありがとう、エステル」
ジュディス
「・・・・・・・・・」
* 疑う一人と一匹 *
レイヴン
「で、またなにか無茶してんの?リリィちゃん」
リリーティア
「?」
レイヴン
「まーた、そうやってとぼける」
ラピード
「ワン!」
レイヴン
「ほら、わんこもとぼけるなってさ」
リリーティア
「いえ、とぼけているわけでは・・・」
レイヴン
「さっきジュディスちゃんが言ってたでしょ。本調子ではないとかなんとか」
ラピード
「ワンワン!」
リリーティア
「ああ、あれは・・・単に夢でうなされていただけですよ」
レイヴン
「夢・・・?」
リリーティア
「夢っていっても、私もよく覚えてないんですが。ただ二人によれば、私が気を失っている間うなされていたそうで・・・それで心配してくれてたんです」
レイヴン
「・・・ふ~ん」
リリーティア
「何か、疑ってます?」
ラピード
「・・・ワフ~」
リリーティア
「ちょっと、ラピードまで。 ( ・・・・・・本当にもう大丈夫なんだけどなぁ)」
* 結界のない街 *
カロル
「ゴゴール砂漠の中にある街なんて、ボク、全然知らなかったな」
レイヴン
「結界もなしで生活してんだから、みんなたいしたもんよねえ」
ユーリ
「防壁もないんじゃ、魔物に襲われたらいちころじゃねえか」
リリーティア
「・・・これじゃあ、何だか安心して眠れそうにないな」
ユーリ
「オレも同感・・・」
ラピード
「クーン・・・」
エステル
「魔物にはどうやって対処してるんでしょう?」
カロル
「きっと街の人たちはみんな強いんだよ」
リタ
「・・・ここにバカがいるわ」
* デュークについて *
エステル
「デュークって不思議な雰囲気の方ですよね」
パティ
「男前なのじゃ」
レイヴン
「パティちゃんは男前が好きね」
カロル
「ボクは冷たい人だと思ったけどな。ちょっとくらい話を聞いてくれてもいいのに」
ユーリ
「ま、今回はいきなり大勢で押しかけたから向こうも戸惑ったんだろうよ」
リタ
「誰かが失礼なこと言ったんじゃない?」
カロル
「それ、リタが言うんだ・・・」
リタ
「たぁっ!」
カロル
「って、あいた!ちょ、ぶたないでよ」
ジュディス
「彼、ずっとヨームゲンの街に住んでいるのかしら?」
レイヴン
「どうなんだろうねぇ。ずっとってことはない気がするけど」
リリーティア
「(あそこで会う前にさっさと行動を移すべきだったか・・・。でも、あの聖核(アパティア)はエステルたちがここまで大切に・・・・・。・・・・・考えるのはよそう。もう、過ぎてしまったことだ)」
* 好きな理由と嫌いな理由 *
リタ
「同じ砂漠の中の街だけどマンタイクとは大違い。海も近くにあるせいか、あんまり暑くないわね」
パティ
「海があるのはよいな、うん。それに、綺麗な所なのじゃ」
レイヴン
「でも、退屈そうな所よねえ。ここの連中は何を楽しみに生きてるんだか」
ジュディス
「私は嫌いじゃないわよ、こういう静かな所は。うるさいのは苦手だもの」
ユーリ
「苦手だって言われてるぜ、おっさん」
レイヴン
「今のは場所の話であって、人じゃないって」
ジュディス
「あら、どうかしら?」
レイヴン
「そ、そんな、おっさん嫌われてるの?」
* 好きな理由と嫌いな理由 ② *
パティ
「ティア姐とエステルはこの街のこと、どう思うのじゃ?」
リリーティア
「どうって?」
ジュディス
「好きか嫌いかってことよ」
エステル
「わたしは好きですよ。静かで落ち着いていて、とても綺麗な所ですよね」
リリーティア
「そうだね。のどかで、のんびりとしていて、私も好きかな」
ジュディス
「って、ことらしいけど」
リリーティア&エステル
「「?」」
ユーリ
「やっぱ、おっさんは苦手だってさ」
レイヴン
「だから~、なんでおっさんに当てはめようとすんのよ!」
エステル
「・・・街の話、でしたよね?」
リリーティア
「・・・の、はずだけど?」
* おっさんに容赦なし *
ユーリ
「おっさん、先にノードポリカに行っててもいいぜ」
レイヴン
「おう若人。なんだよ、おっさんは邪魔か」
ユーリ
「違ぇよ・・・」
リリーティア
「自分たちの都合で新月が過ぎて、書状が渡せなくなったらって心配してるんですよ」
レイヴン
「なんだよ。俺様にそんな気遣わなくてもいいのに」
ユーリ
「そういうんじゃねえっての。『凛々の明星(ブレイブヴェスペリア)』のせいで、『天を射る矢(アルトスク)』の仕事が滞ったらドンに申し訳が立たねぇ」
レイヴン
「なぁんだ。そんなこと、若人が心配すんなって」
ユーリ
「これは『凛々の明星(ブレイブヴェスペリア)』の信頼問題だ。わかってんだろ」
レイヴン
「新月まで後もう少し時間があるわよ。大丈夫だって」
ユーリ
「本当かよ・・・」
レイヴン
「それにやーよ、一人であの砂漠と洞窟帰るのなんてさぁ。・・・お、リリィちゃんと二人っきりだったら考えてみてもいいんだけどね~」
ユーリ
「ったく、このおっさんは・・・」
レイヴン
「もし途中で化け物どもに襲われても、息ぴったりな俺たち二人なら切り抜けられるってもんでしょ♪」
リリーティア
「ふふ、そうですね。・・・まあ、万が一にはレイヴンさんを囮にして逃げればいいだけですし。 その時は、私が責任を持って書状を届けておきますから、心配しないで下さい」
レイヴン
「そりゃまた親切な・・・って、それひどくない!」
ユーリ
「はは・・・リリィって、時々おっさんに容赦ないよな」
第20話 古慕の郷 【スキット】 -終-
* 夢にうなされて *
エステル
「リリーティア、本当に大丈夫なんです?」
リリーティア
「ほんとに大丈夫だよ」
ジュディス
「とても苦しそうだったから、エステル、とても心配していたのよ。もちろん、私もね」
リリーティア
「それは・・・心配かけてごめんなさい。・・・・・・私、何か言ってた?」
エステル
「いいえ、うなされてはいましたけど・・・。怖い夢でも見たんです?」
リリーティア
「いや、・・・それがあまり覚えていないんだ。だから、何か言ってたのかなって思って・・・」
* あの傷は? *
エステル
「そういえば・・・。リリーティア、いつあんな傷を負ったんです?あの魔物と戦った時ですか?」
リリーティア
「・・・ええ」
エステル
「そう、だったんですか。すみません、私、戦いの最中は全然気付かなくて・・・」
リリーティア
「ぁ、いや・・・それは-------」
ジュディス
「あの時は、皆が自分のことだけで手一杯だったものね」
リリーティア
「え・・・ええ。それに、単なる掠り傷だったから、私も気にしてなかったし」
エステル
「でも、次はちゃんと言って下さいね。小さな傷ひとつで、ひどくなることもあるんですから」
リリーティア
「・・・ありがとう、エステル」
ジュディス
「・・・・・・・・・」
* 疑う一人と一匹 *
レイヴン
「で、またなにか無茶してんの?リリィちゃん」
リリーティア
「?」
レイヴン
「まーた、そうやってとぼける」
ラピード
「ワン!」
レイヴン
「ほら、わんこもとぼけるなってさ」
リリーティア
「いえ、とぼけているわけでは・・・」
レイヴン
「さっきジュディスちゃんが言ってたでしょ。本調子ではないとかなんとか」
ラピード
「ワンワン!」
リリーティア
「ああ、あれは・・・単に夢でうなされていただけですよ」
レイヴン
「夢・・・?」
リリーティア
「夢っていっても、私もよく覚えてないんですが。ただ二人によれば、私が気を失っている間うなされていたそうで・・・それで心配してくれてたんです」
レイヴン
「・・・ふ~ん」
リリーティア
「何か、疑ってます?」
ラピード
「・・・ワフ~」
リリーティア
「ちょっと、ラピードまで。 ( ・・・・・・本当にもう大丈夫なんだけどなぁ)」
* 結界のない街 *
カロル
「ゴゴール砂漠の中にある街なんて、ボク、全然知らなかったな」
レイヴン
「結界もなしで生活してんだから、みんなたいしたもんよねえ」
ユーリ
「防壁もないんじゃ、魔物に襲われたらいちころじゃねえか」
リリーティア
「・・・これじゃあ、何だか安心して眠れそうにないな」
ユーリ
「オレも同感・・・」
ラピード
「クーン・・・」
エステル
「魔物にはどうやって対処してるんでしょう?」
カロル
「きっと街の人たちはみんな強いんだよ」
リタ
「・・・ここにバカがいるわ」
* デュークについて *
エステル
「デュークって不思議な雰囲気の方ですよね」
パティ
「男前なのじゃ」
レイヴン
「パティちゃんは男前が好きね」
カロル
「ボクは冷たい人だと思ったけどな。ちょっとくらい話を聞いてくれてもいいのに」
ユーリ
「ま、今回はいきなり大勢で押しかけたから向こうも戸惑ったんだろうよ」
リタ
「誰かが失礼なこと言ったんじゃない?」
カロル
「それ、リタが言うんだ・・・」
リタ
「たぁっ!」
カロル
「って、あいた!ちょ、ぶたないでよ」
ジュディス
「彼、ずっとヨームゲンの街に住んでいるのかしら?」
レイヴン
「どうなんだろうねぇ。ずっとってことはない気がするけど」
リリーティア
「(あそこで会う前にさっさと行動を移すべきだったか・・・。でも、あの聖核(アパティア)はエステルたちがここまで大切に・・・・・。・・・・・考えるのはよそう。もう、過ぎてしまったことだ)」
* 好きな理由と嫌いな理由 *
リタ
「同じ砂漠の中の街だけどマンタイクとは大違い。海も近くにあるせいか、あんまり暑くないわね」
パティ
「海があるのはよいな、うん。それに、綺麗な所なのじゃ」
レイヴン
「でも、退屈そうな所よねえ。ここの連中は何を楽しみに生きてるんだか」
ジュディス
「私は嫌いじゃないわよ、こういう静かな所は。うるさいのは苦手だもの」
ユーリ
「苦手だって言われてるぜ、おっさん」
レイヴン
「今のは場所の話であって、人じゃないって」
ジュディス
「あら、どうかしら?」
レイヴン
「そ、そんな、おっさん嫌われてるの?」
* 好きな理由と嫌いな理由 ② *
パティ
「ティア姐とエステルはこの街のこと、どう思うのじゃ?」
リリーティア
「どうって?」
ジュディス
「好きか嫌いかってことよ」
エステル
「わたしは好きですよ。静かで落ち着いていて、とても綺麗な所ですよね」
リリーティア
「そうだね。のどかで、のんびりとしていて、私も好きかな」
ジュディス
「って、ことらしいけど」
リリーティア&エステル
「「?」」
ユーリ
「やっぱ、おっさんは苦手だってさ」
レイヴン
「だから~、なんでおっさんに当てはめようとすんのよ!」
エステル
「・・・街の話、でしたよね?」
リリーティア
「・・・の、はずだけど?」
* おっさんに容赦なし *
ユーリ
「おっさん、先にノードポリカに行っててもいいぜ」
レイヴン
「おう若人。なんだよ、おっさんは邪魔か」
ユーリ
「違ぇよ・・・」
リリーティア
「自分たちの都合で新月が過ぎて、書状が渡せなくなったらって心配してるんですよ」
レイヴン
「なんだよ。俺様にそんな気遣わなくてもいいのに」
ユーリ
「そういうんじゃねえっての。『凛々の明星(ブレイブヴェスペリア)』のせいで、『天を射る矢(アルトスク)』の仕事が滞ったらドンに申し訳が立たねぇ」
レイヴン
「なぁんだ。そんなこと、若人が心配すんなって」
ユーリ
「これは『凛々の明星(ブレイブヴェスペリア)』の信頼問題だ。わかってんだろ」
レイヴン
「新月まで後もう少し時間があるわよ。大丈夫だって」
ユーリ
「本当かよ・・・」
レイヴン
「それにやーよ、一人であの砂漠と洞窟帰るのなんてさぁ。・・・お、リリィちゃんと二人っきりだったら考えてみてもいいんだけどね~」
ユーリ
「ったく、このおっさんは・・・」
レイヴン
「もし途中で化け物どもに襲われても、息ぴったりな俺たち二人なら切り抜けられるってもんでしょ♪」
リリーティア
「ふふ、そうですね。・・・まあ、万が一にはレイヴンさんを囮にして逃げればいいだけですし。 その時は、私が責任を持って書状を届けておきますから、心配しないで下さい」
レイヴン
「そりゃまた親切な・・・って、それひどくない!」
ユーリ
「はは・・・リリィって、時々おっさんに容赦ないよな」
第20話 古慕の郷 【スキット】 -終-