第4話 奇跡
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◇第4話 奇跡 【スキット】◇
* ラピードと仲良くなりたい *
エステル
「リリーティア、教えてほしいことがあるんです」
リリーティア
「どうしたの?そんな真剣な顔して・・・」
エステル
「ラピードと、どうやったら仲良くなれるんです?」
リリーティア
「え?」
エステル
「この前、仲良くなるためにお互いを知るところからはじめようとしたんですが、なかなかうまくいかなくて・・・。リリーティアは、ラピードととても仲がいいですよね」
リリーティア
「そう、かな?」
エステル
「そうなんです!」
リリーティア
「・・・う~ん、でも私はとくに何もしてないよ?初めて会った時も、ただよろしくって挨拶しただけだし」
エステル
「あとは?」
リリーティア
「あとは・・・ん~、他に何かした覚えはないなあ」
エステル
「そうですか・・・。やっぱり私は嫌われているんでしょうか?」
リリーティア
「嫌われていないよ」
エステル
「・・・どうして、そうはっきり言えるんです?」
リリーティア
「ラピードはこれまでエステルが倒れたとき枕の代わりになってくれたり、何度も魔物から守ってもくれたでしょ?」
エステル
「はい」
リリーティア
「嫌いなら、そこまで尽くすことはしないと思うよ。だから、そんなに落ち込まないで、ね」
エステル
「そう、ですね。ありがとう、リリーティア。わたし、まだまだあきらめません!絶対にラピードと仲良くなります!」
リリーティア
「うん、その意気」
* 犬にだってプライドはある *
カロル
「ラピードって何者?犬なのに武器使うし、牙とか爪があるのに・・・」
ラピード
「ウー、ワン!」
ユーリ
「牙とか爪使うのは犬の戦い方だしな」
エステル
「え?だってラピードは犬、ですよね?」
ラピード
「ワンワン!」
ユーリ
「ラピードはラピードって生き物だよ」
カロル
「・・・何それ?」
ラピード
「ガウッガウッ、ワォーン!」
ユーリ
「何であれ、こいつは自分のことを犬だと思ってない。だから、武器を使って攻撃するし、道具も使う。でもだからと言って自分のことを人間だとも思ってない」
ラピード
「ワォーン!」
エステル
「・・・よくわからないけど・・・気位のようなものを感じます」
ラピード
「ワォーン!」
ユーリ
「だろ?敬えよ」
リリーティア
「・・・ユーリ。もしかして、ラピードの言葉、訳してる?」
ユーリ
「気のせいだろ」
* スパルタ? *
カロル
「リリーティアが騎士だなんて思ってもみなかったよ」
リリーティア
「自分でも騎士っていう柄ではないなあって思ってるけど」
エステル
「そんなことありません。リリーティアの騎士としての姿はとても素敵です」
ユーリ
「ま、なんせ、隊長の代わりを務めるほどの技量を持ってるんだしな」
カロル
「え!・・・ひょっとして、リリーティアって意外とすごい人?」
リリーティア
「え?はは、それはちが-----」
ユーリ
「そうだぞ。あんま失礼のないようにしねえと、その首どうなるかわかんねえぞ。こう見えて厳しいからな、リリィは。任務に失敗にした部下を川に蹴落とすわ。花瓶を放り投げるわ」
カロル
「ええ!あ、・・・ボ、ボク、今まで失礼なことしなかった、よね?」
ユーリ
「さあ、どうだかなあ」
エステル
「リリーティアって、意外とスパルタなんですね」
リリーティア
「カロルもエステルも違うからね。・・・それにユーリ。それ、全部あなたがシュヴァーン隊の人たちにやってきたことでしょ」
ユーリ
「ん?そうだったか?」
リリーティア
「・・・はぁ」
* 部下思い *
ユーリ
「リリィ、さっき道塞いだところで何してたんだ?」
リリーティア
「何って。ルブラン小隊長たちが気になって見てただけなんだけど」
ユーリ
「ふ~ん。それで、仕掛けたあれに何かしたってことか。こりゃあ、ルブランが来るのも時間の問題だな」
リリーティア
「・・・・・・」
ユーリ
「ま、追いついてきたって、また逃げりゃあいいだけの話だ」
リリーティア
「ふふ、ありがとう」
ユーリ
「・・・礼を言われるのは変だけどな」
* 脱獄手段 *
リリーティア
「そういえば、気になっていたことがあるんだけど?」
ユーリ
「気になってたこと?」
リリーティア
「どうやって鍵のかかっていた牢屋から抜け出したのかと思って」
ユーリ
「ああ、そのことか。・・・まあ、うさんくさいおっさんに、ちょっとな」
リリーティア
「?うさんくさい・・・おっさん?」
ユーリ
「オレの隣に入ってたおっさんが鍵くれたんだよ。そういえば、騎士団長直々に呼ばれて出てったっけな」
リリーティア
「(閣下直々、ということは・・・。でも、どうしてユーリに鍵を・・・。本人に聞いてみないとわからないか)」
* フレンって何者? *
カロル
「ねえ、実際のところ、フレンって本当に誰なの?エステルのわけありな人?」
エステル
「なんです?そのわけありな人って?フレンはユーリのお友達ですよ」
ユーリ
「まあ、そんなところだ」
カロル
「友人同士でひとりの女性を?見かけによらず、エステルってどろどろな人生送ってるね」
エステル
「なんです?そのどろどろな人生って?」
カロル
「いや、いいんだよ。これ以上は聞かないから・・・」
リリーティア
「カロル、・・・違うから」
ユーリ
「完全に勘違いしてやがんな」
第4話 奇跡 【スキット】 -終-
* ラピードと仲良くなりたい *
エステル
「リリーティア、教えてほしいことがあるんです」
リリーティア
「どうしたの?そんな真剣な顔して・・・」
エステル
「ラピードと、どうやったら仲良くなれるんです?」
リリーティア
「え?」
エステル
「この前、仲良くなるためにお互いを知るところからはじめようとしたんですが、なかなかうまくいかなくて・・・。リリーティアは、ラピードととても仲がいいですよね」
リリーティア
「そう、かな?」
エステル
「そうなんです!」
リリーティア
「・・・う~ん、でも私はとくに何もしてないよ?初めて会った時も、ただよろしくって挨拶しただけだし」
エステル
「あとは?」
リリーティア
「あとは・・・ん~、他に何かした覚えはないなあ」
エステル
「そうですか・・・。やっぱり私は嫌われているんでしょうか?」
リリーティア
「嫌われていないよ」
エステル
「・・・どうして、そうはっきり言えるんです?」
リリーティア
「ラピードはこれまでエステルが倒れたとき枕の代わりになってくれたり、何度も魔物から守ってもくれたでしょ?」
エステル
「はい」
リリーティア
「嫌いなら、そこまで尽くすことはしないと思うよ。だから、そんなに落ち込まないで、ね」
エステル
「そう、ですね。ありがとう、リリーティア。わたし、まだまだあきらめません!絶対にラピードと仲良くなります!」
リリーティア
「うん、その意気」
* 犬にだってプライドはある *
カロル
「ラピードって何者?犬なのに武器使うし、牙とか爪があるのに・・・」
ラピード
「ウー、ワン!」
ユーリ
「牙とか爪使うのは犬の戦い方だしな」
エステル
「え?だってラピードは犬、ですよね?」
ラピード
「ワンワン!」
ユーリ
「ラピードはラピードって生き物だよ」
カロル
「・・・何それ?」
ラピード
「ガウッガウッ、ワォーン!」
ユーリ
「何であれ、こいつは自分のことを犬だと思ってない。だから、武器を使って攻撃するし、道具も使う。でもだからと言って自分のことを人間だとも思ってない」
ラピード
「ワォーン!」
エステル
「・・・よくわからないけど・・・気位のようなものを感じます」
ラピード
「ワォーン!」
ユーリ
「だろ?敬えよ」
リリーティア
「・・・ユーリ。もしかして、ラピードの言葉、訳してる?」
ユーリ
「気のせいだろ」
* スパルタ? *
カロル
「リリーティアが騎士だなんて思ってもみなかったよ」
リリーティア
「自分でも騎士っていう柄ではないなあって思ってるけど」
エステル
「そんなことありません。リリーティアの騎士としての姿はとても素敵です」
ユーリ
「ま、なんせ、隊長の代わりを務めるほどの技量を持ってるんだしな」
カロル
「え!・・・ひょっとして、リリーティアって意外とすごい人?」
リリーティア
「え?はは、それはちが-----」
ユーリ
「そうだぞ。あんま失礼のないようにしねえと、その首どうなるかわかんねえぞ。こう見えて厳しいからな、リリィは。任務に失敗にした部下を川に蹴落とすわ。花瓶を放り投げるわ」
カロル
「ええ!あ、・・・ボ、ボク、今まで失礼なことしなかった、よね?」
ユーリ
「さあ、どうだかなあ」
エステル
「リリーティアって、意外とスパルタなんですね」
リリーティア
「カロルもエステルも違うからね。・・・それにユーリ。それ、全部あなたがシュヴァーン隊の人たちにやってきたことでしょ」
ユーリ
「ん?そうだったか?」
リリーティア
「・・・はぁ」
* 部下思い *
ユーリ
「リリィ、さっき道塞いだところで何してたんだ?」
リリーティア
「何って。ルブラン小隊長たちが気になって見てただけなんだけど」
ユーリ
「ふ~ん。それで、仕掛けたあれに何かしたってことか。こりゃあ、ルブランが来るのも時間の問題だな」
リリーティア
「・・・・・・」
ユーリ
「ま、追いついてきたって、また逃げりゃあいいだけの話だ」
リリーティア
「ふふ、ありがとう」
ユーリ
「・・・礼を言われるのは変だけどな」
* 脱獄手段 *
リリーティア
「そういえば、気になっていたことがあるんだけど?」
ユーリ
「気になってたこと?」
リリーティア
「どうやって鍵のかかっていた牢屋から抜け出したのかと思って」
ユーリ
「ああ、そのことか。・・・まあ、うさんくさいおっさんに、ちょっとな」
リリーティア
「?うさんくさい・・・おっさん?」
ユーリ
「オレの隣に入ってたおっさんが鍵くれたんだよ。そういえば、騎士団長直々に呼ばれて出てったっけな」
リリーティア
「(閣下直々、ということは・・・。でも、どうしてユーリに鍵を・・・。本人に聞いてみないとわからないか)」
* フレンって何者? *
カロル
「ねえ、実際のところ、フレンって本当に誰なの?エステルのわけありな人?」
エステル
「なんです?そのわけありな人って?フレンはユーリのお友達ですよ」
ユーリ
「まあ、そんなところだ」
カロル
「友人同士でひとりの女性を?見かけによらず、エステルってどろどろな人生送ってるね」
エステル
「なんです?そのどろどろな人生って?」
カロル
「いや、いいんだよ。これ以上は聞かないから・・・」
リリーティア
「カロル、・・・違うから」
ユーリ
「完全に勘違いしてやがんな」
第4話 奇跡 【スキット】 -終-