第16話 幽霊船
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
第16話 幽霊船 《あとがき》◇
※先に夢小説を読んでからの閲覧をおすすめします※
本編 第16話 アップできました~♪
予定していたよりも時間がかかってしまった・・・。
自分の中では、前回の本編アップから3週間ぐらいあれば書き上げられるかなぁと思ってたのですが、
自分の能力を過大評価しすぎていました。
結局、ひと月近くかかってしまいました、すみません!
さて、今回は幽霊船の話ですね
一時ではありますが、パティも仲間に加わりました!
考えてみると、パティ専用の名前変更機能が使われたのって今回からが初めて?
今までパティから夢主の名前って呼ばれたことはなかったような気が。
今回、この話を書くにあたって、話の軸となるテーマは『大切な物』です。
夢主にとって大切な物は、やっぱり”髪飾り”ですね!
ゲーム本編のどこかで髪飾りのことを触れる話を書きたかったので、
ここでいれられてよかったかなぁと。
今まで髪飾りが取れたりすることがなかったけれど、
今回取れてしまったのには、ちょっとした理由がありまして・・・。
幽霊船に遭遇する前、夢主は髪飾りの手入れをしていましたよね。
その後、突然霧に包まれて、異様な雰囲気に警戒する夢主の場面がありましたが、
あの時に髪飾りを急いで付け直したために、
船内で魔物に襲われた衝撃だけで、すぐに髪から取れてしまったんです。
そういうつもりで書いています。
幽霊船の話は特にメンバー分けをどうしようと、書く前まで悩んでいたのですが、
『大切な物』というテーマに決めて、髪飾りの話を入れることにした途端、
すんなりメンバー分けが決まりました♪
その結果、--------- 「おっさん、ハーレム状態じゃないか!?」
と、だいぶ書き終わった頃に気が付きましたよ。
そいうつもりでパーティ編成したわけじゃないんだけどもね。
偶然そうなっちゃいました・・・。
これでジュディスがいたら、おっさんウハウハ状態だったね。
今回、何より苦戦したのは髪飾りを落としてしまった後の、
夢主、エステル、レイヴン、三人が抱えた想いを書くことが難しかったです。
はじめこそ髪飾りをすぐにでも取りに行こうとして大胆な行動をとる夢主ですが、
過去の過ちと後悔の重さがよみがえり、自分を戒める夢主。
エステルの優しさに甘えようとしていた矢先、夢主の脳裏に蘇る----------薄ら笑う顔。
<薄ら笑う顔>=<彼らが絶望という闇に墜ちた姿>
それはまた、夢主にとって一生背負うべき”罪の証”であり”罰の証”です。
エステルの優しい言葉に甘えようとしなかったのは、過去の過ちを繰り返すことを恐れたからです。
生きて欲しいという、自分勝手(わがまま)な想いで。
彼らに『生きるという苦痛』を与え、彼らに『絶望という闇』を見せてしまった。
それが彼女が背負う 過ち です。
「髪飾りを探したい」
それは、夢主の都合であり、”自分勝手”な思いなわけで、
その”わがまま”を聞き入れたせいで、
仲間たちが、 危険な目に遭うこと(死につながること) をひどく恐れているのです。
エステルは、
「夢主は仲間のことを想って、髪飾りを諦めているのだろう」と分かっていますが、
それでも、夢主の過去を知らないエステルでは、結局それは分かっていないのと同じなんです。
”仲間のことを想って、髪飾りを諦めている”
その行動の真意は、夢主が背負うすべてのものが複雑に絡み合っているので・・・。
仲間を一番に置いて行動する性格だからだとか、
優しさに溢れた心を持っているからだとか、
エステルが知る夢主のその姿だけでは、夢主の行動の真意を理解することは出来ません。
そんな単純なものではないのです。
逆に、レイヴンはというと、
夢主は昔から自分勝手(わがまま)なことを抑える人だとは知っています。
周りに迷惑をかけまいと、自分を抑える姿を昔から何度も見てきた彼です。
だから、髪飾りを探すことは自分の”わがまま”だと考えていることも分かっているし、
自分の”わがまま”で、仲間たちを危険な目に遭わせたくないと、
夢主が思っていることも分かっています。
人々の笑顔を願う彼女の想いや、近しい者たちを想う彼女の想いは
誰よりも強く、深いと知っている彼だからこそ、
髪飾りを探すことを諦める夢主の決断を誰よりも理解しているつもりです。
そこはエステルよりも夢主の心情を汲み取っているといえます。
しかし、彼が知る夢主は<過去の夢主>と言ってもいいでしょう。
彼は知りません。
自分たちに心臓魔導器を施し、死の淵から蘇らせたことを、
一生の罪として背負い込んでいる夢主のことを。
死から救ったことが、”自分勝手(わがまま)”だったのだと思っている夢主を知らないのです。
「私をおいて、みんなで逝かないで」
「生きて欲しい」
そんな自分勝手な”わがまま”のせいで、
彼らに『生きるという苦痛』を与えてしまった。
彼らに『絶望という闇』を見せてしまった。
だから、彼女はその心に根深く罪を刻んでいます。
あの戦争から彼女が考える”自分勝手(わがまま)”は、すべてそこに繋がってしまっています。
”自分勝手(わがまま)”=仲間に甘えること は、
夢主の中では恐ろしいほどに深い傷で、重い罪な行為なのです。
まだレイヴンのその心では、その瞳では、
今の夢主が抱える想い・罪・後悔・覚悟を理解することはできないでしょう。
彼が思っているよりも、夢主が思う ”自分勝手(わがまま)” は深く重い意味があるのですから。
・・・・・・・・・・・・・・・ぬわぁ~っ!!!!!
書いているうちに何を言いたいのか分からなくなったー!?
頭が沸騰しそう・・・。
こんな複雑に書いてしまったけれど、すみません!読み流してください!
頭の中では何となくまとまっているんですけど、
いざ文字にして書き表すとうまく言葉でまとめられない。
と、とにかく!
髪飾りを落としてしまった後の、
夢主、エステル、レイヴン、三人が抱えた想いを表現するのは難しかったです!!
すべてはそういう話です。はい。
ともあれ、髪飾りは無事に戻ってきたわけですが、
どうしてあんなところに落ちていたのかと、ユーリたち皆が疑問に思っていましたが、
これは私なりの考えですが、
「アーセルム号の船長の想い、意思が動いたのではないのかなぁ」
という思いで書きました。
夢主が小説内で言っていたのは、
『エステルの想いが、”何か”を動かしたきっかけになったのかもしれない。
だから、髪飾りと自分を引き合わせてくれた』と言っていますが、
その”何か”というのは、”アーセルム号の船長の想い”だと私個人は思っています。
船長さんにも『大切な物』がありました。
それは、あの紅の小箱です。
恋人(小説内ではまだ分かっていませんが)のユイファンからもらった大切な箱です。
船長さんはアーセルム号でずっと<澄明の刻晶>を届けてくれる人を探し、
長い時を彷徨い続けて、ようやく夢主たちと出会いました。
<澄明の刻晶>が入っている紅の小箱まで誘導している中で、船長さんは夢主たちの様子を見ていたと思うんです。
大胆な行動を取ろうとしてまで取りに行こうとしていた夢主の姿。
そして、仲間を探すことを優先して、髪飾りを取りに行くことを諦める夢主の姿
仲間を想って髪飾りを探そうするエステルの姿も、夢主たちのやり取りのすべてを見ていて、
彼はあの髪飾りがとても大切なものだと知りました。
彼にも『大切な物』、大切な人がいるから、大切なものを失う気持ちを分かってくれたのでしょう。
だから、船長さんが髪飾りをあそこまで持ってきてくれたのです。
----------と私個人はそう勝手に妄想しながら書きました!
きっと船長さんが髪飾りを持ってきてくれたんだなぁって。
小説内では実際のところ、その真相はわかりません。
夢主はエステルの想いがきっかけになったと考えていますが、結局は真相も謎のままです。
リタは、「死んだ人間の意思が動くわけがない!」と言っていますが、
そんな感じで、どう思うかは人それぞれですよね。
髪飾りがあそこにあったのはなぜか?
”何か”を動かした、その”何か”とは結局何なのか?
読み手それぞれに、隠された真相を妄想(想像)してくれたらなと思います。
もしかしたらそれは船長さんではなく、
夢主をずっと見守っている”世にいない誰か”が髪飾りを持ってきてくれた----------そんなこともあるかもしれません。
すべてはご想像にお任せします♪
それから、最後の場面。
レイヴンと夢主が二人話しているところです。
夢主がレイヴンに声をかけるも、
じっと海を見詰めたまま何の反応も見せなかったのは、
「黄昏れてるおっさんも、絵になるっしょ?」と、本人はおどけて言ってましたが、
実はあの時、彼はデズエール大陸のことを思っていました。
彼にとっても10年ぶりとなる場所で、辛い過去が眠る場所です。
「思わず身の振り方を考えちまうわ」などと話しながら、
やれやれと首を振っている彼を見て、
夢主が”いつもよりもいやに大げさな素振りに見えた”のには理由があります。
彼は、ついさっきまでデズエール大陸のことを思っていたのもあり、
昔の記憶が蘇りかけていたのを無理に抑えて隠したからです。
辛い記憶を抑え込むために、いつもより大げさな素振りになったんですね。
とまぁ、
こうして掘り下げると、すごくシリアスな場面になってしまいますが、
最後のページでは、少し切なくもあたたかな雰囲気で終わらせたいなぁと
エフミドの丘のことを入れながら話を締めくくりました。
実は本当はもっとシリアスな感じになってたんですよ。
あれです、ここの場面を書いている時に聞いていた音楽が、
すごく悲しくて切ない音楽ばかり聞いていたので、その影響を受けすぎたのだと思います。
書き終えた時になって「ちょっとこれ暗すぎるない!?」と気付いて、
そのままでも良かったかもしれないんですけど、
なんだか納得いかなかったので、最後のページだけは大きく修正しました。
そうして、切なすぎる雰囲気から、切なくとも仄かにあたたかさを感じられるよう仕上げました。
実際にそう書けているのかはわかりませんが・・・。
そこは読み手さんの感じ方で変わってくると思いますし、読み手さんそれぞれが自由に感じ取って下さればと思います!
とまぁ、
今回の製作裏話(あとがき)はこんなものでしょうか。
うん、相変わらずとても長くなりました!
次はノードポリカの闘技場の話ですね。
いよいよデズエール大陸に上陸です。
夢主にとっても、レイヴンにとっても、あまりにも辛い記憶がある場所。
今後の話の展開はどうなっていくのか。
これからどんどんシリアスに入っていきそうで・・・こわい。
毎回のことですが、次回のお話も気長に待っていて下さると嬉しいです!
頑張ります!!
それでは、このへんにて!
管理人:ニクス 2015/11/01記
※先に夢小説を読んでからの閲覧をおすすめします※
本編 第16話 アップできました~♪
予定していたよりも時間がかかってしまった・・・。
自分の中では、前回の本編アップから3週間ぐらいあれば書き上げられるかなぁと思ってたのですが、
自分の能力を過大評価しすぎていました。
結局、ひと月近くかかってしまいました、すみません!
さて、今回は幽霊船の話ですね
一時ではありますが、パティも仲間に加わりました!
考えてみると、パティ専用の名前変更機能が使われたのって今回からが初めて?
今までパティから夢主の名前って呼ばれたことはなかったような気が。
今回、この話を書くにあたって、話の軸となるテーマは『大切な物』です。
夢主にとって大切な物は、やっぱり”髪飾り”ですね!
ゲーム本編のどこかで髪飾りのことを触れる話を書きたかったので、
ここでいれられてよかったかなぁと。
今まで髪飾りが取れたりすることがなかったけれど、
今回取れてしまったのには、ちょっとした理由がありまして・・・。
幽霊船に遭遇する前、夢主は髪飾りの手入れをしていましたよね。
その後、突然霧に包まれて、異様な雰囲気に警戒する夢主の場面がありましたが、
あの時に髪飾りを急いで付け直したために、
船内で魔物に襲われた衝撃だけで、すぐに髪から取れてしまったんです。
そういうつもりで書いています。
幽霊船の話は特にメンバー分けをどうしようと、書く前まで悩んでいたのですが、
『大切な物』というテーマに決めて、髪飾りの話を入れることにした途端、
すんなりメンバー分けが決まりました♪
その結果、--------- 「おっさん、ハーレム状態じゃないか!?」
と、だいぶ書き終わった頃に気が付きましたよ。
そいうつもりでパーティ編成したわけじゃないんだけどもね。
偶然そうなっちゃいました・・・。
これでジュディスがいたら、おっさんウハウハ状態だったね。
今回、何より苦戦したのは髪飾りを落としてしまった後の、
夢主、エステル、レイヴン、三人が抱えた想いを書くことが難しかったです。
はじめこそ髪飾りをすぐにでも取りに行こうとして大胆な行動をとる夢主ですが、
過去の過ちと後悔の重さがよみがえり、自分を戒める夢主。
エステルの優しさに甘えようとしていた矢先、夢主の脳裏に蘇る----------薄ら笑う顔。
<薄ら笑う顔>=<彼らが絶望という闇に墜ちた姿>
それはまた、夢主にとって一生背負うべき”罪の証”であり”罰の証”です。
エステルの優しい言葉に甘えようとしなかったのは、過去の過ちを繰り返すことを恐れたからです。
生きて欲しいという、自分勝手(わがまま)な想いで。
彼らに『生きるという苦痛』を与え、彼らに『絶望という闇』を見せてしまった。
それが彼女が背負う 過ち です。
「髪飾りを探したい」
それは、夢主の都合であり、”自分勝手”な思いなわけで、
その”わがまま”を聞き入れたせいで、
仲間たちが、 危険な目に遭うこと(死につながること) をひどく恐れているのです。
エステルは、
「夢主は仲間のことを想って、髪飾りを諦めているのだろう」と分かっていますが、
それでも、夢主の過去を知らないエステルでは、結局それは分かっていないのと同じなんです。
”仲間のことを想って、髪飾りを諦めている”
その行動の真意は、夢主が背負うすべてのものが複雑に絡み合っているので・・・。
仲間を一番に置いて行動する性格だからだとか、
優しさに溢れた心を持っているからだとか、
エステルが知る夢主のその姿だけでは、夢主の行動の真意を理解することは出来ません。
そんな単純なものではないのです。
逆に、レイヴンはというと、
夢主は昔から自分勝手(わがまま)なことを抑える人だとは知っています。
周りに迷惑をかけまいと、自分を抑える姿を昔から何度も見てきた彼です。
だから、髪飾りを探すことは自分の”わがまま”だと考えていることも分かっているし、
自分の”わがまま”で、仲間たちを危険な目に遭わせたくないと、
夢主が思っていることも分かっています。
人々の笑顔を願う彼女の想いや、近しい者たちを想う彼女の想いは
誰よりも強く、深いと知っている彼だからこそ、
髪飾りを探すことを諦める夢主の決断を誰よりも理解しているつもりです。
そこはエステルよりも夢主の心情を汲み取っているといえます。
しかし、彼が知る夢主は<過去の夢主>と言ってもいいでしょう。
彼は知りません。
自分たちに心臓魔導器を施し、死の淵から蘇らせたことを、
一生の罪として背負い込んでいる夢主のことを。
死から救ったことが、”自分勝手(わがまま)”だったのだと思っている夢主を知らないのです。
「私をおいて、みんなで逝かないで」
「生きて欲しい」
そんな自分勝手な”わがまま”のせいで、
彼らに『生きるという苦痛』を与えてしまった。
彼らに『絶望という闇』を見せてしまった。
だから、彼女はその心に根深く罪を刻んでいます。
あの戦争から彼女が考える”自分勝手(わがまま)”は、すべてそこに繋がってしまっています。
”自分勝手(わがまま)”=仲間に甘えること は、
夢主の中では恐ろしいほどに深い傷で、重い罪な行為なのです。
まだレイヴンのその心では、その瞳では、
今の夢主が抱える想い・罪・後悔・覚悟を理解することはできないでしょう。
彼が思っているよりも、夢主が思う ”自分勝手(わがまま)” は深く重い意味があるのですから。
・・・・・・・・・・・・・・・ぬわぁ~っ!!!!!
書いているうちに何を言いたいのか分からなくなったー!?
頭が沸騰しそう・・・。
こんな複雑に書いてしまったけれど、すみません!読み流してください!
頭の中では何となくまとまっているんですけど、
いざ文字にして書き表すとうまく言葉でまとめられない。
と、とにかく!
髪飾りを落としてしまった後の、
夢主、エステル、レイヴン、三人が抱えた想いを表現するのは難しかったです!!
すべてはそういう話です。はい。
ともあれ、髪飾りは無事に戻ってきたわけですが、
どうしてあんなところに落ちていたのかと、ユーリたち皆が疑問に思っていましたが、
これは私なりの考えですが、
「アーセルム号の船長の想い、意思が動いたのではないのかなぁ」
という思いで書きました。
夢主が小説内で言っていたのは、
『エステルの想いが、”何か”を動かしたきっかけになったのかもしれない。
だから、髪飾りと自分を引き合わせてくれた』と言っていますが、
その”何か”というのは、”アーセルム号の船長の想い”だと私個人は思っています。
船長さんにも『大切な物』がありました。
それは、あの紅の小箱です。
恋人(小説内ではまだ分かっていませんが)のユイファンからもらった大切な箱です。
船長さんはアーセルム号でずっと<澄明の刻晶>を届けてくれる人を探し、
長い時を彷徨い続けて、ようやく夢主たちと出会いました。
<澄明の刻晶>が入っている紅の小箱まで誘導している中で、船長さんは夢主たちの様子を見ていたと思うんです。
大胆な行動を取ろうとしてまで取りに行こうとしていた夢主の姿。
そして、仲間を探すことを優先して、髪飾りを取りに行くことを諦める夢主の姿
仲間を想って髪飾りを探そうするエステルの姿も、夢主たちのやり取りのすべてを見ていて、
彼はあの髪飾りがとても大切なものだと知りました。
彼にも『大切な物』、大切な人がいるから、大切なものを失う気持ちを分かってくれたのでしょう。
だから、船長さんが髪飾りをあそこまで持ってきてくれたのです。
----------と私個人はそう勝手に妄想しながら書きました!
きっと船長さんが髪飾りを持ってきてくれたんだなぁって。
小説内では実際のところ、その真相はわかりません。
夢主はエステルの想いがきっかけになったと考えていますが、結局は真相も謎のままです。
リタは、「死んだ人間の意思が動くわけがない!」と言っていますが、
そんな感じで、どう思うかは人それぞれですよね。
髪飾りがあそこにあったのはなぜか?
”何か”を動かした、その”何か”とは結局何なのか?
読み手それぞれに、隠された真相を妄想(想像)してくれたらなと思います。
もしかしたらそれは船長さんではなく、
夢主をずっと見守っている”世にいない誰か”が髪飾りを持ってきてくれた----------そんなこともあるかもしれません。
すべてはご想像にお任せします♪
それから、最後の場面。
レイヴンと夢主が二人話しているところです。
夢主がレイヴンに声をかけるも、
じっと海を見詰めたまま何の反応も見せなかったのは、
「黄昏れてるおっさんも、絵になるっしょ?」と、本人はおどけて言ってましたが、
実はあの時、彼はデズエール大陸のことを思っていました。
彼にとっても10年ぶりとなる場所で、辛い過去が眠る場所です。
「思わず身の振り方を考えちまうわ」などと話しながら、
やれやれと首を振っている彼を見て、
夢主が”いつもよりもいやに大げさな素振りに見えた”のには理由があります。
彼は、ついさっきまでデズエール大陸のことを思っていたのもあり、
昔の記憶が蘇りかけていたのを無理に抑えて隠したからです。
辛い記憶を抑え込むために、いつもより大げさな素振りになったんですね。
とまぁ、
こうして掘り下げると、すごくシリアスな場面になってしまいますが、
最後のページでは、少し切なくもあたたかな雰囲気で終わらせたいなぁと
エフミドの丘のことを入れながら話を締めくくりました。
実は本当はもっとシリアスな感じになってたんですよ。
あれです、ここの場面を書いている時に聞いていた音楽が、
すごく悲しくて切ない音楽ばかり聞いていたので、その影響を受けすぎたのだと思います。
書き終えた時になって「ちょっとこれ暗すぎるない!?」と気付いて、
そのままでも良かったかもしれないんですけど、
なんだか納得いかなかったので、最後のページだけは大きく修正しました。
そうして、切なすぎる雰囲気から、切なくとも仄かにあたたかさを感じられるよう仕上げました。
実際にそう書けているのかはわかりませんが・・・。
そこは読み手さんの感じ方で変わってくると思いますし、読み手さんそれぞれが自由に感じ取って下さればと思います!
とまぁ、
今回の製作裏話(あとがき)はこんなものでしょうか。
うん、相変わらずとても長くなりました!
次はノードポリカの闘技場の話ですね。
いよいよデズエール大陸に上陸です。
夢主にとっても、レイヴンにとっても、あまりにも辛い記憶がある場所。
今後の話の展開はどうなっていくのか。
これからどんどんシリアスに入っていきそうで・・・こわい。
毎回のことですが、次回のお話も気長に待っていて下さると嬉しいです!
頑張ります!!
それでは、このへんにて!
管理人:ニクス 2015/11/01記