第3話 少年
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◇第3話 少年 【スキット】◇
* エステルの知ってる呪いの話 *
エステル
「この森、本当に抜けられるんですか?」
リリーティア
「人が通るような道があるってことは、以前は人が行き来していたってことではあるようだけど・・・」
ユーリ
「ま、万が一抜けられなければ戻りゃいいって」
エステル
「・・・もし、呪いでカエルやヘビになったりしたら、どうしましょう」
ユーリ
「そうしたら、オレが責任もって面倒みてやるよ」
エステル
「面倒見る・・・って・・・?」
ユーリ
「心配するな、子どもの頃、カエルもヘビも飼ってたことがある。世話の仕方はばっちりだぜ」
エステル
「わたし、ユーリがカエルやヘビになったら、お世話する自信ありません・・・よ?」
ユーリ
「んじゃあ、そん時はリリィに頼むとするか」
エステル
「リリーティアは、カエルやヘビは大丈夫です?」
リリーティア
「いや、私もちょっと・・・。というか、心配するところはそこでいいの?」
* これが呪い!? *
エステル
「なかなか森を抜けられませんね。あ!まさかこれが呪いなのでは!?どうしましょう、ユーリ、リリーティア!本当に呪いはあったんですよ!」
ユーリ
「違うだろ・・・」
リリーティア
「エステル、落ち着いて」
エステル
「もしかして、ユーリは方向音痴です?」
ユーリ
「いや、違うぞ。たぶん・・・」
エステル
「それとも、リリーティアです?」
リリーティア
「・・・私も違うと思ってるけど」
エステル
「もしかして、わたしが・・・!?どうしましょう・・・」
ユーリ
「バカにつける薬はないって言うけど、方向音痴を治せる薬はあるもんかね・・・」
リリーティア
「ははは・・・」
ラピード
「クーン・・・」
* 魔導士であり、騎士である *
ユーリ
「エアルのこと詳しいんだな」
リリーティア
「これでも魔道士だから、詳しいのは当たり前なんだよ」
ユーリ
「ん?騎士団にいるのに魔導士?魔導士ってのは、魔導器(ブラスティア)の研究だけしてるもんじゃねえのか?」
リリーティア
「私の場合は、魔導士になってからずっと皇帝直属に仕える魔導士として、城内で勤務しながら魔導器(ブラスティア)研究をしているんだ。
城で生活していたのもあって、よく騎士団と共に魔物の討伐や任務の補佐をよくしていたから。それで、いつのまにか騎士団としての籍も置くようになった・・・って感じかな」
ユーリ
「それで、魔導士でありながら、騎士もやってるってことか。忙しいな、あんた」
* ラピードにお礼 *
エステル
「私が気を失っている間、ラピードが枕になってくれていたんですね。ありがとうございました」
ユーリ
「・・・何やってんだ?」
エステル
「あ・・・えと・・・ラピードにお礼を・・・」
ユーリ
「ラピード?いないぞ?」
エステル
「え?あ、あれ?・・・わたし嫌われてるんでしょうか」
ユーリ
「まあ、あいつは誰にだって素っ気ないからな」
エステル
「でも、リリーティアには違いますよ」
ユーリ
「そういや、そうだったな。ま、それはオレにもどうしてだかわかんねえな」
エステル
「・・・わたしも仲良くなれるようにがんばります!そのために、リリーティアにどうやってラピードと仲良くなったのか聞いてみます」
* 料理 *
エステル
「ユーリの料理、とても美味しかったです」
ラピード
「ワフッ!」
ユーリ
「あのぐらいのもんで、おおげさだっての」
リリーティア
「手際もいいし、ユーリは料理が得意なんだね。私も見習わないと」
ユーリ
「おいおいリリィまで、褒めても何も出ないぞ」
エステル
「わたしなんて料理をしたこともないのに。リリーティアは料理は得意です?」
リリーティア
「いや、普段あまり料理なんてしないから、私も得意ではないよ。基本、簡単なもので済ませることが多いし、城にいると食堂もあるから」
ユーリ
「ま、剣や魔術とおんなじ。練習すればすぐ作れるようになるさ」
* 旅は道連れ *
カロル
「おしゃべりできる仲間がいると旅も断然楽しくなるよね。もう、ひとりのときは、心細く・・・じゃなくて、退屈でさあ」
ユーリ
「ああ、そうだな。あ、カロル、後ろに魔物が」
カロル
「え!?」
ユーリ
「悪い、見間違いだった」
カロル
「ちょ、ちょっと脅かさないでよ」
エステル
「急ににぎやかになりましたね」
リリーティア
「ふふ、そうだね。旅は道連れっていうからいいんじゃないかな」
ラピード
「ワン、ワン!」
* カロルって何者? *
ユーリ
「カロルってやつ、なんとなく挙動不審だな」
リリーティア
「少し落ち着きがない感じはあるけど、あの子は悪い子じゃないよ」
ユーリ
「確かに悪巧みするようにいは見えねえけど、なんか妙なこと考えてるような気がするんだよな・・・」
エステル
「自分と似てるから、よけいそう思うんですね」
ユーリ
「オレとあいつが似てる?」
エステル
「ええ。なんか本当の気持ちを持ってるのに、意地張って表に出さない感じとか。だから、わたしきらいになれないです」
ユーリ
「ふーん・・・」
エステル
「不満ですか?」
ユーリ
「いや、エステルってここまでの短い間で、意外と人を見てるんだなと思ってな。じゃあ、リリィのことはどう見てるんだ?」
リリーティア
「!」
エステル
「リリーティアは、そうですね」
リリーティア
「待って、エステル。・・・言わなくていいから」
エステル
「遠慮しなくていいですよ?」
リリーティア
「遠慮もなにも・・・。せめて本人の前で言うのはやめてくれないかな」
ユーリ
「オレだけ不公平じゃねえか。オレは聞いてみたいんだけど」
リリーティア
「・・・勘弁してください」
第3話 少年 【スキット】 -終-
* エステルの知ってる呪いの話 *
エステル
「この森、本当に抜けられるんですか?」
リリーティア
「人が通るような道があるってことは、以前は人が行き来していたってことではあるようだけど・・・」
ユーリ
「ま、万が一抜けられなければ戻りゃいいって」
エステル
「・・・もし、呪いでカエルやヘビになったりしたら、どうしましょう」
ユーリ
「そうしたら、オレが責任もって面倒みてやるよ」
エステル
「面倒見る・・・って・・・?」
ユーリ
「心配するな、子どもの頃、カエルもヘビも飼ってたことがある。世話の仕方はばっちりだぜ」
エステル
「わたし、ユーリがカエルやヘビになったら、お世話する自信ありません・・・よ?」
ユーリ
「んじゃあ、そん時はリリィに頼むとするか」
エステル
「リリーティアは、カエルやヘビは大丈夫です?」
リリーティア
「いや、私もちょっと・・・。というか、心配するところはそこでいいの?」
* これが呪い!? *
エステル
「なかなか森を抜けられませんね。あ!まさかこれが呪いなのでは!?どうしましょう、ユーリ、リリーティア!本当に呪いはあったんですよ!」
ユーリ
「違うだろ・・・」
リリーティア
「エステル、落ち着いて」
エステル
「もしかして、ユーリは方向音痴です?」
ユーリ
「いや、違うぞ。たぶん・・・」
エステル
「それとも、リリーティアです?」
リリーティア
「・・・私も違うと思ってるけど」
エステル
「もしかして、わたしが・・・!?どうしましょう・・・」
ユーリ
「バカにつける薬はないって言うけど、方向音痴を治せる薬はあるもんかね・・・」
リリーティア
「ははは・・・」
ラピード
「クーン・・・」
* 魔導士であり、騎士である *
ユーリ
「エアルのこと詳しいんだな」
リリーティア
「これでも魔道士だから、詳しいのは当たり前なんだよ」
ユーリ
「ん?騎士団にいるのに魔導士?魔導士ってのは、魔導器(ブラスティア)の研究だけしてるもんじゃねえのか?」
リリーティア
「私の場合は、魔導士になってからずっと皇帝直属に仕える魔導士として、城内で勤務しながら魔導器(ブラスティア)研究をしているんだ。
城で生活していたのもあって、よく騎士団と共に魔物の討伐や任務の補佐をよくしていたから。それで、いつのまにか騎士団としての籍も置くようになった・・・って感じかな」
ユーリ
「それで、魔導士でありながら、騎士もやってるってことか。忙しいな、あんた」
* ラピードにお礼 *
エステル
「私が気を失っている間、ラピードが枕になってくれていたんですね。ありがとうございました」
ユーリ
「・・・何やってんだ?」
エステル
「あ・・・えと・・・ラピードにお礼を・・・」
ユーリ
「ラピード?いないぞ?」
エステル
「え?あ、あれ?・・・わたし嫌われてるんでしょうか」
ユーリ
「まあ、あいつは誰にだって素っ気ないからな」
エステル
「でも、リリーティアには違いますよ」
ユーリ
「そういや、そうだったな。ま、それはオレにもどうしてだかわかんねえな」
エステル
「・・・わたしも仲良くなれるようにがんばります!そのために、リリーティアにどうやってラピードと仲良くなったのか聞いてみます」
* 料理 *
エステル
「ユーリの料理、とても美味しかったです」
ラピード
「ワフッ!」
ユーリ
「あのぐらいのもんで、おおげさだっての」
リリーティア
「手際もいいし、ユーリは料理が得意なんだね。私も見習わないと」
ユーリ
「おいおいリリィまで、褒めても何も出ないぞ」
エステル
「わたしなんて料理をしたこともないのに。リリーティアは料理は得意です?」
リリーティア
「いや、普段あまり料理なんてしないから、私も得意ではないよ。基本、簡単なもので済ませることが多いし、城にいると食堂もあるから」
ユーリ
「ま、剣や魔術とおんなじ。練習すればすぐ作れるようになるさ」
* 旅は道連れ *
カロル
「おしゃべりできる仲間がいると旅も断然楽しくなるよね。もう、ひとりのときは、心細く・・・じゃなくて、退屈でさあ」
ユーリ
「ああ、そうだな。あ、カロル、後ろに魔物が」
カロル
「え!?」
ユーリ
「悪い、見間違いだった」
カロル
「ちょ、ちょっと脅かさないでよ」
エステル
「急ににぎやかになりましたね」
リリーティア
「ふふ、そうだね。旅は道連れっていうからいいんじゃないかな」
ラピード
「ワン、ワン!」
* カロルって何者? *
ユーリ
「カロルってやつ、なんとなく挙動不審だな」
リリーティア
「少し落ち着きがない感じはあるけど、あの子は悪い子じゃないよ」
ユーリ
「確かに悪巧みするようにいは見えねえけど、なんか妙なこと考えてるような気がするんだよな・・・」
エステル
「自分と似てるから、よけいそう思うんですね」
ユーリ
「オレとあいつが似てる?」
エステル
「ええ。なんか本当の気持ちを持ってるのに、意地張って表に出さない感じとか。だから、わたしきらいになれないです」
ユーリ
「ふーん・・・」
エステル
「不満ですか?」
ユーリ
「いや、エステルってここまでの短い間で、意外と人を見てるんだなと思ってな。じゃあ、リリィのことはどう見てるんだ?」
リリーティア
「!」
エステル
「リリーティアは、そうですね」
リリーティア
「待って、エステル。・・・言わなくていいから」
エステル
「遠慮しなくていいですよ?」
リリーティア
「遠慮もなにも・・・。せめて本人の前で言うのはやめてくれないかな」
ユーリ
「オレだけ不公平じゃねえか。オレは聞いてみたいんだけど」
リリーティア
「・・・勘弁してください」
第3話 少年 【スキット】 -終-