第12話 黒幕
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◇第12話 黒幕 【スキット】◇
* フレンピンチ&陰謀について *
エステル
「ヨーデルがあのような書状をフレンに預けたなんてわたしには信じられません。きっと、何かの間違いです」
リタ
「あたしらもヨーデル殿下には会ってるしね。確かにそういう性格には見えなかったけど」
カロル
「でも、現にドンの首を差し出せって、書状に書かれてたんだよ?」
リリーティア
「おそらくあれは偽の書状だ。どこかですり替えられたんだろうね」
ユーリ
「となると、ヨーデルとフレンの行動を邪魔したい連中の仕業ってとこだな」
リタ
「あくまで想像でしょ?」
ユーリ
「ま、そうだな。今、はっきりしてんのは、このままだとフレンがやばいってことだけだ」
* フレン&ドンの思惑&黒幕? *
リリーティア
「あの時、フレンのところに行ってたみたいだけど」
ユーリ
「なんだ、気づいてたのか」
リリーティア
「ええ」
ユーリ
「ま、オレがしゃしゃり出なくても、フレンは牢から出られたみたいだけどな」
リリーティア
「ドンもフレンも黒幕に気づいていたんだね」
ユーリ
「そういうこった。ったく、余計なことするんじゃなかったぜ。ドンにまで仕事を押し付けられていい迷惑だ」
* はしゃぎすぎのおっさん *
ラピード
「ワン!」
リリーティア
「ラピード?」
レイヴン
「おっ、ワンコ、どうした?何かあったか?」
エステル
「あんまり離れると、暗いから迷っちゃいますよ」
レイヴン
「あんがと、嬢ちゃん、だーいじょうぶよぉ」
リタ
「・・・カビくさい・・・あまり長くいたくないわね、ここは」
エステル
「カビくさいですが、わたしはあの地上の賑やかさが嘘のようなこの地下水道の静けさが心地よいです・・・」
リタ
「あ、そ・・・この子の感性には毎度ついてけないわ・・・」
リリーティア
「静けさでいえば、エステルの気持ちもわからなくもないけど」
リタ
「・・・あんたまで」
ラピード
「・・・・・・」
リリーティア
「ラピード、戻って-------あれ、レイヴンさんは?」
レイヴン
「おーい!ワンコ、どこ、あっ・・・痛っ・・・うひゃっ!」
リタ
「・・・・・・あなた達の言ってた、静けさ台無しよね」
エステル
「いえ、これもまた風流で・・・」
レイヴン
「・・・風流語ってないで、おっさんを助けてぇ・・・!」
リリーティア
「・・・・・・はぁ、何やってるんですか」
* 融通きく人? *
ユーリ
「我らの剣は自由のため、か」
カロル
「さっきの〈ユニオン誓約〉?」
ユーリ
「融通のきかない<帝国>の法なんかじゃなくて、自分たちの自由のためってのはいいな」
カロル
「共感できるなら、ユーリはギルド向きかもね」
ユーリ
「ん?ああ、騎士団向きではなかったな」
ラピード
「ワンッ!」
リリーティア
「ラピードも同意してるみたい」
ラピード
「ワン、ワンッ!」
ユーリ
「リリィはやっぱり騎士団のほうが性に合ってるか?」
リリーティア
「う~ん、どうだろう。昔から城で仕えてるから、そうなるのかな」
カロル
「でも、リリーティアはなんかさ、ちょっと違うよね」
リリーティア
「?」
カロル
「騎士団だけど、こう、融通きいてくれるっていうかさ・・・」
ユーリ
「ああ、確かにそれは言えてるかもな。指名手配されていた俺を見逃してくれるし」
カロル
「エステルの時も、城に出てることずっと許してたもんね」
ユーリ
「お、そういや、勝手に鍵あけて家に侵入した時も見逃してくれたしな」
カロル
「あ、そういえば、そんなこともあったっけ」
リリーティア
「・・・・・・・・・それ、なんだか違わない?」
* ラゴウの厭み *
リタ
「ほんっとに!あいつはなんなのよ!」
カロル
「また竜使いのこと?」
リタ
「あいつもあいつだけど、あの厭みったらしいやつよ!」
エステル
「ラゴウのことですね」
カロル
「でも今回のことで罪は明白になったから、ノール港のようにはならないはずでしょ」
リタ
「それは今はどうでもいいのよ」
カロル
「いや、どうでもよくないんじゃ・・・」
リタ
「あの言い方なんなのよ!それに、いっつもあんたに対してああやって-------!」
リリーティア
「リタ、ありがとう」
リタ
「・・・わ、私は、あの言い方に腹が立ってるだけよ!」
エステル
「リリーティア、すみません。私が-------」
リリーティア
「エステル、それは違う。あなたは謝ることなんて何ひとつないんだから」
エステル
「でも・・・」
リタ
「変な理屈つけて言ってくるあいつが悪いのよ」
リリーティア
「ええ、リタの言うとおりだよ。だから気にする必要はないんだ。私はあなたのことをエステルって呼べることも、こうやって親しく話せることも嬉しいんだから」
エステル
「リリーティア・・・・・・はい!」
* 赤眼との戦闘を終えて *
リリーティア
「ふぅ・・・・・・、思ったよりだいぶ時間がかかったな。みんながいる宿には言伝を頼んだし、この格好じゃあ・・・・・・。とりあえず、別の宿を探そう・・・・・・はぁ」
* 夜明け前を迎えて *
リリーティア
「おはよう、みんな」
カロル
「リリーティア!」
リリーティア
「昨日は急にごめんなさい」
リタ
「手が離せない用事で戻れないってここの宿の人に聞いたけど、何かあったの?」
リリーティア
「今回の騒動について、いろいろね」
エステル
「ちゃんと休めました?」
リリーティア
「ええ、大丈夫」
エステル
「・・・だったらいいんですけど」
* それは下心? *
カロル
「<帝国>に仕えるのってさ、ほんと大変だよね」
レイヴン
「突然どしたのよ、少年?」
カロル
「だって、評議会のこととか、騎士団同士でもいろいろあるでしょ。ラゴウや、あの廃墟の街でもさ、何かといろいろあったし」
リリーティア
「大変なことは何処にいてもそれぞれにあることだよ。それにあれは、ああ言って相手の反応を楽しんでるんだけなんだから」
リタ
「ほんと悪趣味ね」
リリーティア
「まあ、ね。だから、ああいうのは気にしないことだよ」
エステル
「そういうものです?・・・・・・でも、あまり一人で抱え込まないでくださいね」
レイヴン
「そうそう、リリィちゃん、辛い時はいつでもおっさんの胸貸してあげるわよ!」
リタ
「それは死んでもいらないわ」
レイヴン
「ちょっと~、俺様の善意を無碍にしないでくれる!」
リタ
「あんたの場合、絶対下心でしかないでしょうが!」
レイヴン
「どき・・・!」
カロル
「・・・・・・レイヴン、下心だったんだ」
レイヴン
「ち、違うわよ!今のはあれよ-------」
エステル
「レイヴン、ひどいです」
レイヴン
「嬢ちゃんまで?!」
リリーティア
「ふふふ。・・・・・・みんな、心配してくれてありがとう」
* 手助けの理由 *
リリーティア
「レイヴンさん、ずっと気になっていたことがあったんですけど」
レイヴン
「ん?」
リリーティア
「城の牢屋でユーリを助けたのはどうしてですか?」
レイヴン
「ああ、あれね。ん~・・・・・・、出来心ってやつかね」
リリーティア
「出来心?」
レイヴン
「そ、なんとなく面白そうだったからさ」
リリーティア
「ふふ、なんとなくわかりますね」
レイヴン
「でしょ♪」
* 息ぴったりな二人 **
カロル
「リリーティアとレイヴンってさ、息ぴったりだね」
エステル
「二人であっという間に敵を倒してすごいです。そういえば、バルボスの酒場の時もそうでしたよね」
レイヴン
「そりゃあそうでしょうよ!なんたって、俺様たちの愛の結晶がおりなす-------」
リタ
「ファイアーボール!!」
レイヴン
「あちゃ!あちゃちゃっ!!」
リリーティア
「レイヴンさん!?」
リタ
「あ、ごめーん、なんか寒気がしたから」
レイヴン
「だからって火の魔術はないでしょうよ!?」
リリーティア
「・・・は、ははは」
第12話 黒幕 【スキット】 -終-
* フレンピンチ&陰謀について *
エステル
「ヨーデルがあのような書状をフレンに預けたなんてわたしには信じられません。きっと、何かの間違いです」
リタ
「あたしらもヨーデル殿下には会ってるしね。確かにそういう性格には見えなかったけど」
カロル
「でも、現にドンの首を差し出せって、書状に書かれてたんだよ?」
リリーティア
「おそらくあれは偽の書状だ。どこかですり替えられたんだろうね」
ユーリ
「となると、ヨーデルとフレンの行動を邪魔したい連中の仕業ってとこだな」
リタ
「あくまで想像でしょ?」
ユーリ
「ま、そうだな。今、はっきりしてんのは、このままだとフレンがやばいってことだけだ」
* フレン&ドンの思惑&黒幕? *
リリーティア
「あの時、フレンのところに行ってたみたいだけど」
ユーリ
「なんだ、気づいてたのか」
リリーティア
「ええ」
ユーリ
「ま、オレがしゃしゃり出なくても、フレンは牢から出られたみたいだけどな」
リリーティア
「ドンもフレンも黒幕に気づいていたんだね」
ユーリ
「そういうこった。ったく、余計なことするんじゃなかったぜ。ドンにまで仕事を押し付けられていい迷惑だ」
* はしゃぎすぎのおっさん *
ラピード
「ワン!」
リリーティア
「ラピード?」
レイヴン
「おっ、ワンコ、どうした?何かあったか?」
エステル
「あんまり離れると、暗いから迷っちゃいますよ」
レイヴン
「あんがと、嬢ちゃん、だーいじょうぶよぉ」
リタ
「・・・カビくさい・・・あまり長くいたくないわね、ここは」
エステル
「カビくさいですが、わたしはあの地上の賑やかさが嘘のようなこの地下水道の静けさが心地よいです・・・」
リタ
「あ、そ・・・この子の感性には毎度ついてけないわ・・・」
リリーティア
「静けさでいえば、エステルの気持ちもわからなくもないけど」
リタ
「・・・あんたまで」
ラピード
「・・・・・・」
リリーティア
「ラピード、戻って-------あれ、レイヴンさんは?」
レイヴン
「おーい!ワンコ、どこ、あっ・・・痛っ・・・うひゃっ!」
リタ
「・・・・・・あなた達の言ってた、静けさ台無しよね」
エステル
「いえ、これもまた風流で・・・」
レイヴン
「・・・風流語ってないで、おっさんを助けてぇ・・・!」
リリーティア
「・・・・・・はぁ、何やってるんですか」
* 融通きく人? *
ユーリ
「我らの剣は自由のため、か」
カロル
「さっきの〈ユニオン誓約〉?」
ユーリ
「融通のきかない<帝国>の法なんかじゃなくて、自分たちの自由のためってのはいいな」
カロル
「共感できるなら、ユーリはギルド向きかもね」
ユーリ
「ん?ああ、騎士団向きではなかったな」
ラピード
「ワンッ!」
リリーティア
「ラピードも同意してるみたい」
ラピード
「ワン、ワンッ!」
ユーリ
「リリィはやっぱり騎士団のほうが性に合ってるか?」
リリーティア
「う~ん、どうだろう。昔から城で仕えてるから、そうなるのかな」
カロル
「でも、リリーティアはなんかさ、ちょっと違うよね」
リリーティア
「?」
カロル
「騎士団だけど、こう、融通きいてくれるっていうかさ・・・」
ユーリ
「ああ、確かにそれは言えてるかもな。指名手配されていた俺を見逃してくれるし」
カロル
「エステルの時も、城に出てることずっと許してたもんね」
ユーリ
「お、そういや、勝手に鍵あけて家に侵入した時も見逃してくれたしな」
カロル
「あ、そういえば、そんなこともあったっけ」
リリーティア
「・・・・・・・・・それ、なんだか違わない?」
* ラゴウの厭み *
リタ
「ほんっとに!あいつはなんなのよ!」
カロル
「また竜使いのこと?」
リタ
「あいつもあいつだけど、あの厭みったらしいやつよ!」
エステル
「ラゴウのことですね」
カロル
「でも今回のことで罪は明白になったから、ノール港のようにはならないはずでしょ」
リタ
「それは今はどうでもいいのよ」
カロル
「いや、どうでもよくないんじゃ・・・」
リタ
「あの言い方なんなのよ!それに、いっつもあんたに対してああやって-------!」
リリーティア
「リタ、ありがとう」
リタ
「・・・わ、私は、あの言い方に腹が立ってるだけよ!」
エステル
「リリーティア、すみません。私が-------」
リリーティア
「エステル、それは違う。あなたは謝ることなんて何ひとつないんだから」
エステル
「でも・・・」
リタ
「変な理屈つけて言ってくるあいつが悪いのよ」
リリーティア
「ええ、リタの言うとおりだよ。だから気にする必要はないんだ。私はあなたのことをエステルって呼べることも、こうやって親しく話せることも嬉しいんだから」
エステル
「リリーティア・・・・・・はい!」
* 赤眼との戦闘を終えて *
リリーティア
「ふぅ・・・・・・、思ったよりだいぶ時間がかかったな。みんながいる宿には言伝を頼んだし、この格好じゃあ・・・・・・。とりあえず、別の宿を探そう・・・・・・はぁ」
* 夜明け前を迎えて *
リリーティア
「おはよう、みんな」
カロル
「リリーティア!」
リリーティア
「昨日は急にごめんなさい」
リタ
「手が離せない用事で戻れないってここの宿の人に聞いたけど、何かあったの?」
リリーティア
「今回の騒動について、いろいろね」
エステル
「ちゃんと休めました?」
リリーティア
「ええ、大丈夫」
エステル
「・・・だったらいいんですけど」
* それは下心? *
カロル
「<帝国>に仕えるのってさ、ほんと大変だよね」
レイヴン
「突然どしたのよ、少年?」
カロル
「だって、評議会のこととか、騎士団同士でもいろいろあるでしょ。ラゴウや、あの廃墟の街でもさ、何かといろいろあったし」
リリーティア
「大変なことは何処にいてもそれぞれにあることだよ。それにあれは、ああ言って相手の反応を楽しんでるんだけなんだから」
リタ
「ほんと悪趣味ね」
リリーティア
「まあ、ね。だから、ああいうのは気にしないことだよ」
エステル
「そういうものです?・・・・・・でも、あまり一人で抱え込まないでくださいね」
レイヴン
「そうそう、リリィちゃん、辛い時はいつでもおっさんの胸貸してあげるわよ!」
リタ
「それは死んでもいらないわ」
レイヴン
「ちょっと~、俺様の善意を無碍にしないでくれる!」
リタ
「あんたの場合、絶対下心でしかないでしょうが!」
レイヴン
「どき・・・!」
カロル
「・・・・・・レイヴン、下心だったんだ」
レイヴン
「ち、違うわよ!今のはあれよ-------」
エステル
「レイヴン、ひどいです」
レイヴン
「嬢ちゃんまで?!」
リリーティア
「ふふふ。・・・・・・みんな、心配してくれてありがとう」
* 手助けの理由 *
リリーティア
「レイヴンさん、ずっと気になっていたことがあったんですけど」
レイヴン
「ん?」
リリーティア
「城の牢屋でユーリを助けたのはどうしてですか?」
レイヴン
「ああ、あれね。ん~・・・・・・、出来心ってやつかね」
リリーティア
「出来心?」
レイヴン
「そ、なんとなく面白そうだったからさ」
リリーティア
「ふふ、なんとなくわかりますね」
レイヴン
「でしょ♪」
* 息ぴったりな二人 **
カロル
「リリーティアとレイヴンってさ、息ぴったりだね」
エステル
「二人であっという間に敵を倒してすごいです。そういえば、バルボスの酒場の時もそうでしたよね」
レイヴン
「そりゃあそうでしょうよ!なんたって、俺様たちの愛の結晶がおりなす-------」
リタ
「ファイアーボール!!」
レイヴン
「あちゃ!あちゃちゃっ!!」
リリーティア
「レイヴンさん!?」
リタ
「あ、ごめーん、なんか寒気がしたから」
レイヴン
「だからって火の魔術はないでしょうよ!?」
リリーティア
「・・・は、ははは」
第12話 黒幕 【スキット】 -終-