本編【第1章】
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何度も奪った命
何度も生んだ悲しみ
何度も、私は闇を纏い、その手を朱(あか)く染めてきた
それは、あの人の命令だから
それは、あの人に脅されているから
そうじゃない
私はあの人の人形(どうぐ)じゃない
まして、あの人のせいじゃない
すべては、
自らの手で選び取り、自らの足で歩んでいる
そう、その道を選択したのは、すべてこの私自身だ
たとえ、この道の先で、
「それがお前の選んだものなのか?」
----------己の義を貫きし青年が怒ろうとも
「ワン!」
----------雄々しき志抱く犬が蔑もうとも
「もうやめて下さい!」
----------優しき強さで己を導く強さを持った少女が苦しもうとも
「どうして、そんなの嘘だ!」
----------小さき勇士の少年が嘆こうとも
「あたしは、あたしは、ずっと!」
----------深き愛情秘めたる少女が傷つこうとも
「私たちは同じ道だったはずでしょう」
----------意志強きし信ずる道歩む竜使いが哀れようとも
「誰よりもこんなこと望んでいないはずじゃ!」
----------深海の如く深き覚悟を宿す少女が悲しもうとも
「本当に市民の為になると思っておられるのですか!」
----------揺るがぬ信念を貫きし騎士が失望しようとも
私は、私の意志で、歩み続ける。
そして、それがたとえ、
「もう二度と失くすわけにはいかねえんだ」
----------新たな決意を抱き、生きる目的を胸にした彼が、己が道の前に立ちはだかろうとも
「私は、私の意志で、ここにいる」
----------私は、私の意志で、彼らの前に立つ
第0話 道 -終-
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