第7話 人形
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
**********************************
「ブラックホープ号・・・ですか?」
騎士団長執務室で、リリーティアはアレクセイと話していた。
「そうだ。私があらかじめ選んだ者たちがこの船に乗る手はずになっている。そして、護衛としてギルドである『海精の牙(セイレーンのきば)』 に付いてもらう。ギルドの者には旅行、輸送の旅ということにしている」
「(いつのまにそんな手筈を・・・)」
リリーティアは眉をひそめ、彼を見た。
「以前は一般の市民だったが、今度は力は弱ずとも〈満月の子〉の子孫での実験だ。前回よりもなにかしらの期待はできよう」
----------ああ、また始まる。
----------彼の作る理想(ぶたい)が。
「恐れながら、前回の実験から得た、実験中の被験者の状況、体質の変化、被検体の経過状況など、様々な結果を元に思索しましたが、この実験は-------」
「そんなに時間を稼ぎたいかね」
「・・・・・・・・・」
----------その実験(ぶたい)に立つのは、
「実験は必ず行う。すでに決定事項だ」
「・・・・・・・・・」
----------人形(わたし)なのだ。