第3話 太陽
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◇第3話 太陽 【スキット】◇
* エルカバルゼの英雄 *
リリーティア
「あ、ありがとうごいます」
リリーティア
「え、これ私に?ありがとう」
リリーティア
「すみません。こんなにたくさん、ありがとうございます」
ソムラス
「リリーティアさん、歩くたびに街の人たちに声をかけられていますね」
ダミュロン
「まさに英雄って感じだな」
ゲアモン
「それはそうだ。魔物の凶暴化で、不安な日々を過ごしてきた人たちを救ったんだからな」
リリーティア
「ふぅ」
ダミュロン
「よ、エルカバルゼの英雄さん」
リリーティア
「や、やめてください!え、英雄って・・・・・・」
ヒスーム
「リリーティア殿がこの街の人たちを救ったのですから、英雄に間違いはありませんな」
リリーティア
「ヒ、ヒスームさんまで・・・。それでしたら、私よりもみなさんのほうが英雄ではありませんか。
結界が止まっている間、みなさんがこの街を守っていたんですから」
キャナリ
「でも、あなたがいなければ結界魔導器(シルトブラスティア)の結界力を強化することは出来なかったわ」
ゲアモン
「偉業を成し遂げたんだから、英雄って言っても過言じゃなねぇって」
ダミュロン
「そうそう、頑張ったもんな」
リリーティア
「っ・・・・・・あ、ありがとうございます」
* あたたかい歓送 *
ゲアモン
「それにしてもすごい量だな」
ダミュロン
「山のような食料に、山のような道具」
リリーティア
「こんなに頂いてよかったんでしょうか?」
ソムラス
「ちょっと悪い気がしますね」
ダミュロン
「いいじゃないの。寧ろ受け取らないほうがエルカバルゼの人たちに失礼でしょ」
ヒスーム
「みなの気持ちを素直に受けとるべきですな」
キャナリ
「そうね。快く送ってくれたエルカバルゼの人たちの期待に応えるためにも、今回の任務も頑張りましょう」
リリーティア
「はい」
* 気を失って *
キャナリ
「リリーティア・・・・・・」
ソムラス
「リリーティアさん、まだ目を覚まさないですね」
ゲアモン
「心配だな。あれからだいぶ時間も経つし・・・」
ダミュロン
「あの時は息も浅かった上に、顔色もひどく悪かったからな」
ヒスーム
「医師によれば命に別条はないと言ってはいたが・・・、それでも一刻も早く目を覚ましてくれることを祈るばかりだ」
キャナリ
「・・・・・・・」
* 想いは力となって *
ゲアモン
「ブルータルっていう<平原の主>を追っ払ったあの魔術、マジすごかったなー」
ヒスーム
「あれほどの威力の魔術は今まで見たことがないですな。実に驚きましたよ」
リリーティア
「その、・・・正直、私も驚いているんです・・・」
ダミュロン
「ん?それってどういうこと?」
リリーティア
「自分でもよく分からないんですが、みんなを守りたいって思ったら勝手に体が動いていて・・・」
ソムラス
「つまり、無我夢中で術を発動したら出来てしまったってことですか?」
リリーティア
「は、はい。あの時はもう必死でしたから」
キャナリ
「リリーティアの想いがあの魔術を生み出したのね」
ダミュロン
「それじゃ、あの魔術の威力は俺たちのことを想うリリーティアの想いに比例しているってことか。俺たち、かなり想われてるね~」
リリーティア
「っ!! そ、そんなこと・・・、あ・・・、いや、でも・・・その・・・」
キャナリ
「ふふふ。私たちを想ってくれているリリーティアの気持ちに、私たちもしっかり応えないといけないわね」
*平原の主*
ヒスーム
「しかし、どうして<平原の主>は時期でもないこの時に現われたのでしょうな」
キャナリ
「魔物が頻繁に出没している事と何か関係しているのかしら」
ダミュロン
「しかし、あのデカさは反則だろ。何食べたらあんな図体デカくなるんだか」
ソムラス
「本当にどうしたんでしょうね。最近の魔物たちのこの異常は」
リリーティア
「・・・世界の環境の変化によって魔物の生態、そしてその行動も変化しているのか。それとも他に何か理由が?」
ダミュロン
「環境の変化?」
ゲアモン
「そうな風には感じないけどな」
リリーティア
「そうですね。気候も安定していますし、いくつかこの地方周辺の調査もしてみましたが草木の生態も変わってないようでした。
でも動物たちは人間より遥かに環境の変化に敏感な生き物ですから、私たちが気付いていないだけなのかもしれません」
ダミュロン
「なるほどねぇ」
キャナリ
「学者達もその原因について頭を抱えているって聞いたわ」
リリーティア
「はい。連日様々な議論を交わしていますが結論はなかなか出ない状況です」
ソムラス
「原因を突き止めるにはまだまだ時間がかかりそうだね」
ヒスーム
「早く落ち着いて欲しいものだな」
キャナリ
「それまで私たちが街の人たちの安全を守らないといけないわ」
ゲアモン
「こんな時こそがオレら騎士団の出番だぜ」
第3話 太陽 【スキット】 -終-