Put on a happy face
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今まで自分で引きつったような笑みを浮かべていた自覚はあった。
幸せ!最高!そう自分に暗示をかけて平静を装えば。
笑っていれば、勝手に幸せになれると思っていた。
けど彼の言葉で現実はそうじゃないと分からせてもらえた。
段々と彼と一緒にいる時は自然に笑えるようになった。笑顔って、こんな…勝手に出てくるもんなんだなと改めて思った。
彼には感謝をしなければ。
そう言った気持ちもあって何かしてあげたくなった。
私ができる事…。
とある昼休み、緊張した面持ちで声をかける。
「ねぇ…お弁当作ってきたんだけど。」
「…これ俺の分か?」
「あっ、お昼もう用意してたら食べなくても。」
「いや、貰う。実はこれから買おうと思っていた。嬉しいよ。最高だ。」
嘘が下手だ。カバンにパンがちらりと見えている。
お昼買ってたくせに。
「外のベンチに行こう。」
「いただきます。」
日本人らしく手を合わせて食べ始めた。
私も食べ始める。
大したものは作っていない。
卵焼き、ウィンナー、唐揚げ、ブロッコリー、ミニトマトにおにぎり大きいのを二つ。
ド定番なメニュー。
卵焼きは出汁入りで甘くしていない。
唐揚げとブロッコリーは昨日の夕食に作ったものだし。
「美味い。君が作ったのか?」
「うん。いつも料理は私が作ってるの。
親はほとんどいないからね。」
「全て美味い。一生弁当を作ってもらいたいくらいだ。」
「何それ!プロポーズみたい!」
思わず吹き出した。
「…君はそうやって本心から笑っている方が素敵だよ。」
目を細めて微笑ましいとでも言いたげな顔で見つめられた。思わず照れて顔が赤くなる。
その後何も言い返せないでいたが、赤井は無言で弁当を平らげると袋に戻した。
「美味かった。出来ればまた作って欲しい。」
「こんなので良ければ明日から毎日作るよ。」
「本当か?!材料費は出す。」
思ったよりも物凄く嬉しそうだ。
犬ならしっぽをちぎれんばかりに振っているだろう。思わず可愛いと思ってしまう。
「気にしないで。うち、別にお金には困ってないから。生活費は十分過ぎるくらい貰ってるし。
まったくうちの親はお金だけ出して後は放置なんだから…。」
「…俺の事、そろそろ名前で呼んでくれないか?」
「えっ?」
「俺も名前で呼んでいなかったが…これからはきちんとナマエと呼ばせてもらう。
俺の事は好きに呼ぶといい。」
「じゃあ…秀一…君?」
そう呼ぶと嬉しそうな顔で抱きしめられた。
「ナマエ…I love you.」
突然流暢な英語で囁かれドキッとした。
「君の事だから母国語の方が嬉しいだろう?」
「……否定しないわ。」
幸せ!最高!そう自分に暗示をかけて平静を装えば。
笑っていれば、勝手に幸せになれると思っていた。
けど彼の言葉で現実はそうじゃないと分からせてもらえた。
段々と彼と一緒にいる時は自然に笑えるようになった。笑顔って、こんな…勝手に出てくるもんなんだなと改めて思った。
彼には感謝をしなければ。
そう言った気持ちもあって何かしてあげたくなった。
私ができる事…。
とある昼休み、緊張した面持ちで声をかける。
「ねぇ…お弁当作ってきたんだけど。」
「…これ俺の分か?」
「あっ、お昼もう用意してたら食べなくても。」
「いや、貰う。実はこれから買おうと思っていた。嬉しいよ。最高だ。」
嘘が下手だ。カバンにパンがちらりと見えている。
お昼買ってたくせに。
「外のベンチに行こう。」
「いただきます。」
日本人らしく手を合わせて食べ始めた。
私も食べ始める。
大したものは作っていない。
卵焼き、ウィンナー、唐揚げ、ブロッコリー、ミニトマトにおにぎり大きいのを二つ。
ド定番なメニュー。
卵焼きは出汁入りで甘くしていない。
唐揚げとブロッコリーは昨日の夕食に作ったものだし。
「美味い。君が作ったのか?」
「うん。いつも料理は私が作ってるの。
親はほとんどいないからね。」
「全て美味い。一生弁当を作ってもらいたいくらいだ。」
「何それ!プロポーズみたい!」
思わず吹き出した。
「…君はそうやって本心から笑っている方が素敵だよ。」
目を細めて微笑ましいとでも言いたげな顔で見つめられた。思わず照れて顔が赤くなる。
その後何も言い返せないでいたが、赤井は無言で弁当を平らげると袋に戻した。
「美味かった。出来ればまた作って欲しい。」
「こんなので良ければ明日から毎日作るよ。」
「本当か?!材料費は出す。」
思ったよりも物凄く嬉しそうだ。
犬ならしっぽをちぎれんばかりに振っているだろう。思わず可愛いと思ってしまう。
「気にしないで。うち、別にお金には困ってないから。生活費は十分過ぎるくらい貰ってるし。
まったくうちの親はお金だけ出して後は放置なんだから…。」
「…俺の事、そろそろ名前で呼んでくれないか?」
「えっ?」
「俺も名前で呼んでいなかったが…これからはきちんとナマエと呼ばせてもらう。
俺の事は好きに呼ぶといい。」
「じゃあ…秀一…君?」
そう呼ぶと嬉しそうな顔で抱きしめられた。
「ナマエ…I love you.」
突然流暢な英語で囁かれドキッとした。
「君の事だから母国語の方が嬉しいだろう?」
「……否定しないわ。」