Put on a happy face
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昴がドアの方へ向かった瞬間、ドアが勢いよく開き屈強な男が6人入ってきた。
「動くな!」
男達の手には銃が握りしめられていた。
昴は咄嗟に私の前に来た。
「全員両手を頭の後ろに付けてしゃがめ!」
こいつら…何者だ?
拳銃を6丁も用意出来るとは、ただの強盗とは思えない。
という事は犯罪組織のメンバーなのだろう。
とりあえず横にいる風見と目配せをする。
「昴、丸腰?」小声で尋ねる。
「えぇ…残念ながら。君は?」
「私も。風見さんだけは銃持っているはず。」
「何喋ってる!黙ってろ!」
端にいた男が怒鳴った。
「こらこら、女の子がびっくりしちゃうだろ。
ダメだぞ。」真ん中にいた男が窘める。なんか、この人誰かに似てるような…。
「に、兄さん!これどういう事なの!?」
店長が震えた声で叫んだ。
兄さん?そうか、店長に似ているのか。
「悪いな、今回は人手不足だったから仕方なくお前を利用したんだ。
おい、あれ持ってこい。」
男達が麻袋に入った何かを引きずって持ってきた。
5袋あるだろうか。
袋を床に投げた。
ドスンと床を響かせるような重たい音と振動が伝わる。
袋の口を開けて滑り出させるように中身を出した。
その瞬間、中身に気づいた人達の叫び声とえずく声があちこちから聞こえた。
中身は死体だった。
顔と手は焼かれた後で黒く焦げ酷い有様だった。
人を人と思っていない、まるで引っこ抜いた雑草を床にぶちまけるように死体を床に並べた。
辺りに死臭が漂う。
生ゴミ臭というか、腐ったような酷い匂いが鼻を刺激する。思わず手で鼻と口を塞いだ。
死体は恐らく全て女性だろう。
なんでそう思うかというと、胸の膨らみが確認できるし、全てドレスを着せられている。
私達が着ているのと全く同じドレス。
毎度ドレスが指定だったのは、同じ服を着せた死体とすり替える為か。
私と同じドレスを着た死体は、私と背格好が似ている気がした。
「今から言う5人は奥へ行け。非常口から出て目の前の車に乗れ。言う事を聞かなければ直ぐに殺す。」
車に乗ったら最期。海外へ飛ばされるのは目に見えている。
かと言って乗らないと撃たれて死ぬ。
丸腰だし逃げ切れるかどうか…。
とにかく男達から銃を奪わない限り、こちらに勝ち目はない。
ピリついた空気の中、次々女の子の名前が呼ばれる。
「風見君。」
「なんですか。話は危険です。」
「貸せ。」後ろに回した左手を銃の形にする。
「貸せるわけないでしょう。貴方のような"一般人"に。」
「今は緊急事態だ。一刻を争う。君も死にたくないだろ。」
「風見さん。」
私も目線で渡すよう促す。
風見は深いため息をついて銃を渡した。
「どんなタイミングでもいい、何か奴らの気を反らせてくれ。」
「分かりました。」
「風見君、左から2番目の男を頼んだ。」
「私は」「何もするな。黙って奥の部屋へ行け。」
「私だって」
「名前を呼ばれて行かなければ死ぬぞ。」
「…。」
そうこうしているうちに4人の名前が呼ばれ、残るは最後の一人になった。
「"レイ"。奥へ行け。」
2人に任せるしかないか。
下手に暴れて一般人を巻き込む訳にはいかない。
手を上にあげたまま立ち上がった。
前を向いたまま、ゆっくりゆっくり後退しようとすると突然店長が叫んだ。
「レイちゃん!貴女だけでも逃げなさァァァい!!」
店長が兄に向かって走って行った。
店長!ダメ!そんな事したら!
案の定、店長の兄は弟に向かって発砲した。
客と残された女の子達の悲鳴が聞こえる。
そんなー
しかし、店長は倒れなかった。
恐らく昴が銃で弾の軌道を変えてくれたんだろう。
その後直ぐに響いた発砲音と共に、男が3人頭から血を吹き出して後ろに倒れた。
真ん中とすぐ左の男の手からは銃が弾け飛んだ。
私は前方に飛んできた銃を2丁持ち、構えた。
後ろから昴と風見が走ってきて無事男二人を制圧。
良かった…。
店長は腰を抜かして座り込んでいるが怪我はしていないようだ。
今度は車に乗ったであろう女の子達を助けるべくそのまま奥の部屋へ走り裏口から外へ出た。
中の熱気とは違う冷たい空気が刺さる。
私が銃を持っている事に気付いた運転手は慌てて女の子を押し込んで車を出そうとした。
「動くな!」
後方のタイヤをパンクさせ、走行不能になった所で運転手を引きずり降ろした。
運転手の男の首を軽く絞め、頭に銃を突きつけて脅す。
「彼女達を何処へ連れて行く気だ?」
「お、俺は雇われただけで!な、なんでも言うから殺さないでくれぇ!頼む!
行先の住所は…」
男が"は"の形の口をした瞬間、発砲音が聞こえ男の頭から血が吹き出した。
側頭部から流れる液体がダラダラと地面を染める。
急いで後ろを向くと銃を持った女の子が立っていた。
この子は店のキャストのはず。名前はカリンだったか。
「なんで、って思ってる?私、内通者なの。ごめんね?」
「…裏切り者。」
「貴女に言われたくない。貴女がネズミだったなんて。」
「その銃を離せ。撃つぞ。」
「はぁーあ。
…貴女にはどうも勝てそうにはないわね。
…残念。かっちゃん、ごめん。先にいくわ。」
そう言うと持っていた銃を咥えて発砲した。
「……。」
車に乗せられていた女の子達は泣き叫んだ。
「皆、怪我はない?」
「カリンちゃんが、カリンちゃんが!!」
「大丈夫、なるべく見ないで。私が先導するから目をつぶっていて。」
女の子達をメイクルームに戻しブランケットを1人ずつかけた。
その時店の入口からバタバタと大量の足音が聞こえた。恐らく特殊部隊か、公安の仲間だろう。
女の子達は部屋の外から聞こえる足音にさえ怯えて震えていた。
まさかこんな事態になるとは思ってもいなかっただろう。
「怖かったね。もう大丈夫。少しここで待っててね。」
「レイさん、貴女何者なの?なんであんな状態みても大丈夫なの?」
「…なんでだろうね。」
適当にあしらって部屋を出ようとした時、一瞬嫌な予感がした。
反射的にメイクルームのドアを開けて女の子達を部屋から押し出し、ドアを閉めた。
その瞬間背後から強い光を感じた。
慌てて机の影に身を潜めたものの、
閃光が強くなったと同時に爆発音と強い衝撃波が襲った。
衝撃でペンやメイク用品、ハンガーなどの小物が飛んできた。
私の頬や腕、足に細かい傷をつける。
「痛ッてぇ…。」
なんとか立ち上がったものの、閃光弾のせいで一時的に目と耳が使い物にならなくなってしまった。
あるのは全身の痛みと嗅覚、触覚だけ。
部屋中焦げ臭い。
とにかく、部屋から出るか。
ドアはここだったかな。
勘で動こうとした瞬間、突然誰かに掴まれた。
急いで抵抗したが見えていないので敵かも味方かも分からないし相手の居場所も分からない。
とにかく暴れて相手から離れようとすると右大腿に強い焼けるような痛みが走った。
「ッ…!!」
一瞬の不意をつかれて手錠のようなもので拘束され、身体が浮いたと思ったら何処かに投げ入れられた。
その後の振動で気付いたが、恐らくここは…
車の中だ。
「動くな!」
男達の手には銃が握りしめられていた。
昴は咄嗟に私の前に来た。
「全員両手を頭の後ろに付けてしゃがめ!」
こいつら…何者だ?
拳銃を6丁も用意出来るとは、ただの強盗とは思えない。
という事は犯罪組織のメンバーなのだろう。
とりあえず横にいる風見と目配せをする。
「昴、丸腰?」小声で尋ねる。
「えぇ…残念ながら。君は?」
「私も。風見さんだけは銃持っているはず。」
「何喋ってる!黙ってろ!」
端にいた男が怒鳴った。
「こらこら、女の子がびっくりしちゃうだろ。
ダメだぞ。」真ん中にいた男が窘める。なんか、この人誰かに似てるような…。
「に、兄さん!これどういう事なの!?」
店長が震えた声で叫んだ。
兄さん?そうか、店長に似ているのか。
「悪いな、今回は人手不足だったから仕方なくお前を利用したんだ。
おい、あれ持ってこい。」
男達が麻袋に入った何かを引きずって持ってきた。
5袋あるだろうか。
袋を床に投げた。
ドスンと床を響かせるような重たい音と振動が伝わる。
袋の口を開けて滑り出させるように中身を出した。
その瞬間、中身に気づいた人達の叫び声とえずく声があちこちから聞こえた。
中身は死体だった。
顔と手は焼かれた後で黒く焦げ酷い有様だった。
人を人と思っていない、まるで引っこ抜いた雑草を床にぶちまけるように死体を床に並べた。
辺りに死臭が漂う。
生ゴミ臭というか、腐ったような酷い匂いが鼻を刺激する。思わず手で鼻と口を塞いだ。
死体は恐らく全て女性だろう。
なんでそう思うかというと、胸の膨らみが確認できるし、全てドレスを着せられている。
私達が着ているのと全く同じドレス。
毎度ドレスが指定だったのは、同じ服を着せた死体とすり替える為か。
私と同じドレスを着た死体は、私と背格好が似ている気がした。
「今から言う5人は奥へ行け。非常口から出て目の前の車に乗れ。言う事を聞かなければ直ぐに殺す。」
車に乗ったら最期。海外へ飛ばされるのは目に見えている。
かと言って乗らないと撃たれて死ぬ。
丸腰だし逃げ切れるかどうか…。
とにかく男達から銃を奪わない限り、こちらに勝ち目はない。
ピリついた空気の中、次々女の子の名前が呼ばれる。
「風見君。」
「なんですか。話は危険です。」
「貸せ。」後ろに回した左手を銃の形にする。
「貸せるわけないでしょう。貴方のような"一般人"に。」
「今は緊急事態だ。一刻を争う。君も死にたくないだろ。」
「風見さん。」
私も目線で渡すよう促す。
風見は深いため息をついて銃を渡した。
「どんなタイミングでもいい、何か奴らの気を反らせてくれ。」
「分かりました。」
「風見君、左から2番目の男を頼んだ。」
「私は」「何もするな。黙って奥の部屋へ行け。」
「私だって」
「名前を呼ばれて行かなければ死ぬぞ。」
「…。」
そうこうしているうちに4人の名前が呼ばれ、残るは最後の一人になった。
「"レイ"。奥へ行け。」
2人に任せるしかないか。
下手に暴れて一般人を巻き込む訳にはいかない。
手を上にあげたまま立ち上がった。
前を向いたまま、ゆっくりゆっくり後退しようとすると突然店長が叫んだ。
「レイちゃん!貴女だけでも逃げなさァァァい!!」
店長が兄に向かって走って行った。
店長!ダメ!そんな事したら!
案の定、店長の兄は弟に向かって発砲した。
客と残された女の子達の悲鳴が聞こえる。
そんなー
しかし、店長は倒れなかった。
恐らく昴が銃で弾の軌道を変えてくれたんだろう。
その後直ぐに響いた発砲音と共に、男が3人頭から血を吹き出して後ろに倒れた。
真ん中とすぐ左の男の手からは銃が弾け飛んだ。
私は前方に飛んできた銃を2丁持ち、構えた。
後ろから昴と風見が走ってきて無事男二人を制圧。
良かった…。
店長は腰を抜かして座り込んでいるが怪我はしていないようだ。
今度は車に乗ったであろう女の子達を助けるべくそのまま奥の部屋へ走り裏口から外へ出た。
中の熱気とは違う冷たい空気が刺さる。
私が銃を持っている事に気付いた運転手は慌てて女の子を押し込んで車を出そうとした。
「動くな!」
後方のタイヤをパンクさせ、走行不能になった所で運転手を引きずり降ろした。
運転手の男の首を軽く絞め、頭に銃を突きつけて脅す。
「彼女達を何処へ連れて行く気だ?」
「お、俺は雇われただけで!な、なんでも言うから殺さないでくれぇ!頼む!
行先の住所は…」
男が"は"の形の口をした瞬間、発砲音が聞こえ男の頭から血が吹き出した。
側頭部から流れる液体がダラダラと地面を染める。
急いで後ろを向くと銃を持った女の子が立っていた。
この子は店のキャストのはず。名前はカリンだったか。
「なんで、って思ってる?私、内通者なの。ごめんね?」
「…裏切り者。」
「貴女に言われたくない。貴女がネズミだったなんて。」
「その銃を離せ。撃つぞ。」
「はぁーあ。
…貴女にはどうも勝てそうにはないわね。
…残念。かっちゃん、ごめん。先にいくわ。」
そう言うと持っていた銃を咥えて発砲した。
「……。」
車に乗せられていた女の子達は泣き叫んだ。
「皆、怪我はない?」
「カリンちゃんが、カリンちゃんが!!」
「大丈夫、なるべく見ないで。私が先導するから目をつぶっていて。」
女の子達をメイクルームに戻しブランケットを1人ずつかけた。
その時店の入口からバタバタと大量の足音が聞こえた。恐らく特殊部隊か、公安の仲間だろう。
女の子達は部屋の外から聞こえる足音にさえ怯えて震えていた。
まさかこんな事態になるとは思ってもいなかっただろう。
「怖かったね。もう大丈夫。少しここで待っててね。」
「レイさん、貴女何者なの?なんであんな状態みても大丈夫なの?」
「…なんでだろうね。」
適当にあしらって部屋を出ようとした時、一瞬嫌な予感がした。
反射的にメイクルームのドアを開けて女の子達を部屋から押し出し、ドアを閉めた。
その瞬間背後から強い光を感じた。
慌てて机の影に身を潜めたものの、
閃光が強くなったと同時に爆発音と強い衝撃波が襲った。
衝撃でペンやメイク用品、ハンガーなどの小物が飛んできた。
私の頬や腕、足に細かい傷をつける。
「痛ッてぇ…。」
なんとか立ち上がったものの、閃光弾のせいで一時的に目と耳が使い物にならなくなってしまった。
あるのは全身の痛みと嗅覚、触覚だけ。
部屋中焦げ臭い。
とにかく、部屋から出るか。
ドアはここだったかな。
勘で動こうとした瞬間、突然誰かに掴まれた。
急いで抵抗したが見えていないので敵かも味方かも分からないし相手の居場所も分からない。
とにかく暴れて相手から離れようとすると右大腿に強い焼けるような痛みが走った。
「ッ…!!」
一瞬の不意をつかれて手錠のようなもので拘束され、身体が浮いたと思ったら何処かに投げ入れられた。
その後の振動で気付いたが、恐らくここは…
車の中だ。